日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

IT企業は、メディアを目指す?-楽天とTBS-

2005-10-14 20:30:05 | ビジネス
「どうなる、阪神タイガース」にコメント及びトラックバックを下さった、「トイレットペーパーhanako・・・(以下省略。すみません)」hanakoの営業担当隆三さん、ありがとうございました。
ジャイアンツのファンは、全国規模だと思います。
でも「勝っても負けてもジャイアンツファン」という方は、どれくらいいるのか?疑問なんです。
そして「これでおしまい?のまネコ」にトラックバックを下さった、「津村巧の不定期日記」の津村さん、「アスピリンカフェでちょっと一息」のgo-hideさん、ありがとうございました。
「のまネコ」問題については、これで終わりになるのか?やや疑問です。
むしろ、対応の遅れから当分尾を引きそうな予感。
特に、go-hideさんが指摘されているような「グッズ製作の契約」などを考えると、「商標登録申請取り下げました」、「使用料は受け取りません」では、収まらないと思います。

一昨日からTBSの株を大量保有している、と話題になった楽天。
「村上ファンド」の村上さんは、あくまでも「もの言う株主」というスタンスのようなのだが、楽天の三木谷さんは「経営統合」だとか「持ち株会社」という話を、TBS経営陣にしているようだ。

今年2月には、ライブドアがニッポン放送株を大量取得をし、フジテレビと相当やり合ったのは、記憶に新しいところ。
結局、フジテレビ側は時下額よりも高い価格で株を買い戻して、決着した。
それよりも、だいぶ前ソフトバンクもルパート・マードック氏と組んで、テレビ朝日の株を大量取得をし話題になった。
このときも、株の買い戻しで決着したような記憶がある。
ということは・・・在京のテレビ局の中でこのようなことに巻き込まれていないのは、「テレビ東京」と「日本テレビ」だけ、ということになる。
「日本テレビ」の場合、親会社というかグループ企業の讀賣新聞社主筆の存在が、IT企業オーナーから嫌われそうな気がするし、「テレビ東京」は言わずと知れた日本経済新聞の関連会社。こういう点では、抜かりがなさそうな気がする。

それにしても、どうしてIT企業はテレビという巨大メディアとの提携事業に乗り出すのだろう?
そこには、テレビが持っている「様々なコンテンツ=テレビ番組」があるような気がする。
「テレビドラマが、不振」といわれていても、フジテレビの「月曜9時」といえば常に話題になる。
TBSは、映画とのジョイントでヒット作を出している。
昨年話題になった「世界の中心で愛をさけぶ」(=「セカチュー」)や「いま、会いに行きます」は、TBSと映画会社が共同で制作していた。
だからこそ映画のヒットを受け、テレビドラマ化がスムーズにできただけではなく、映画の話題をテレビドラマへと結びつけることができたのだ。
同じことは、フジテレビの「踊る大捜査線」でもいえる。
そして、インターネットのブロードバンド化により、テレビやラジオの番組が手軽にPCで見られ、記録できるようになってきた。
ところが、現在の状況では「著作」という壁が大きく立ちはだかり、自由に配信することができない。
勢い、スポーツなどの限られたコンテンツ提供と言うことになってしまっている。
その「著作」という壁を、簡単に取り除く手段としての「業務提携」なのではないだろうか?

しかし、それはIT企業から見たメリットであって、放送事業をしているTBSやフジテレビなどから見たメリットとなるのだろうか?
昨日、日経などに「画像が見られる『iPod』」という記事が、掲載されていた。
アメリカではディズニーが配信をするようだが、このような新商品=新しい市場の登場により、テレビ局としてはポルターサイト企業と提携をするよりも、アップルと提携をして自局のHPから、直接ダウンロードさせ販売することのほうが、メリットがあるのでないだろうか?
何も、テレビ局が第三者経由で販売する必要はない様な気がするのだ。

一部で問題になっている「楽天ゴールデンイーグルス」と「横浜ベイスターズ」の件については、後日エントリーしたいと思います。
野球協約に抵触する理由も、一緒に考えて。