goo blog サービス終了のお知らせ 

日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

押してもだめなら・・・-楽天に欠けているもの-

2005-10-26 23:45:31 | アラカルト
今日、楽天がTBSの株を19%以上取得していたことが分かった。
先日の発表から、ひっそりと買い進めていたんですね、三木谷さん。
そして、今日の記者会見の席で「どうして、株を買い進めるのがいけないのか分からない」という趣旨の発言。
株取得によって経営的な力関係が優位になり、話合いが迅速に楽天の思うような方向へと運ぶ、と思っているのだろうか?

ニッポン放送の時の堀江さんも同じなのだが、どうして「自分のことばかり」を言うのだろう?
交渉事は、自分ひとりで進めることはできないのに。
「押して、押して、押し捲れ!」という交渉術を、MBAで学んだのだろうか?
しかし、それでは「自分の主張ばかり」を言っているに過ぎない。
これでは、自分の主張ばかり通す(複数の)某大国などと、同じではないだろうか?
その意識を持っていないとすれば、やっぱり経営者として「ステークホルダーの存在」を意識していない、ということになるように思う。

「押してもだめなら、引いてみな」という言葉があるが、今の楽天・三木谷さんに必要なことは、株を買うことではなくTBSだけではなくNHKまでを含めた「放送事業」に対するヴィジョンを、少し引いて「俯瞰図」で見ることなのではないだろうか?
その上で「楽天」の強みとなる事業と、放送事業の「しあわせな発展」を提示することだと思う。
「押す」だけが交渉術ではないし、相手の気持ちを思い測るということも「事業統合」には必要なことではないだろうか?
まして、放送事業と楽天の事業は文化的にもまったく違うものなのだ。

それと・・・今日の三木谷さんのファッション、どう思われました?
ピンストライプのスーツ。
テレビで見ても分かるほどの上質な素材感のあるスーツでしたが、三木谷さんに似合っていました?
私には、「一歩間違うとどこかのアンチャン」のような印象だったのですが。
着ているモノは上質なのに、三木谷さんの焦りや強引さが引き立ってしまったような感じ。
あくまでも、個人的な印象ですが。


エステに行くより、女性外来

2005-10-26 18:47:20 | ライフスタイル
昨日のエントリーに、讀賣新聞の社説を紹介したら・・・なんと×××@yomiuri.ag.co.jpというアドレスのウィルスメールを受信した。
これって何か?
余りのタイミングのよさに、ややビックリ。
そもそも、それほどアクセス数が多いとは思えない拙ブログ。
ランキングにも参加していないし・・・ムゥゥゥ、どうして?

「Hanako営業」さん、コメントありがとうございました。
朝日新聞が実施した「アメリカ産輸入牛肉についての意識調査」によると、やはり女性の方が「買わない」方が多いようですね。
それに、今回の輸入再開でも「吉野家」さんなど牛丼店が使う部位の輸入は、多くないようです。当分、290円の牛丼は難しいかも知れませんね。
同じエントリーにトラックバックを下さった「時事を考える」の管理人・マルセルさん、ありがとうございました。
本当に「政治決着」で、「食の安全」を考えてもらっては困るんですけど。
アメリカという国のエゴに付き合うのも、程ほどにして欲しいですね。
普天間の問題にしても、環境問題よりもアメリカの顔色伺い+アメリカは(日本以外の)環境団体の顔色少し伺い決着みたいな感じですから。
そして「NPOという生き方」にトラックバックを下さった、「きむの社会的責任」の管理人で「コミュニティーバンクmomo」代表・木村さん、日曜日はお疲れ様でした。これからが大変だと思います。応援しています。

「VOGUE Nippon」の最新号(12月号)をみていたら、「今、女性であるということ」という特集に目がとまった。
「女性の病気」という内容があったからだ。
これまで、女性ファッション誌といえば「エステ」が「女性のきれいを作る」ような記事が、目立っていた。
この特集を読むと、最近の婦人科系の病院も様変わりしはじめているようなのだ。
例えば、総合病院などでは「女性外来」という名前の診療科目が、増えはじめている。
これまでの婦人科系の診療科目は、「産婦人科」か「婦人科」という名称が殆どだった。
妊娠とは関係のない目的で、この診察科目の待合室にいるときの居心地の悪さといったら・・・。「女性外来」という名称変更だけでも、だいぶ気分的には楽になることは確かだろう。
それだけではない。
最近の「女性外来」には、マッサージや鍼、アロマテラピーなども受けられる施設があるようなのだ。
先日の毎日新聞にも「女性外来:“健康美”チェック!! 自分の体、見直すきっかけに」という記事が、掲載されていた。
「加年齢の肌診断チェック」などという言葉を見ると、まるでエステティックサロンのようだ。
これまでのような「産婦人科」では受け難かった、「子宮筋腫」など「子宮関連の病気」の検査、「PMS(月経前緊張症)」といった女性特有の精神的な病気」など「乳がん検査」だけではなく、受けやすくなっていくような気がする。
これからは「エステに行くより、女性外来に行くのが、センスある女性」となるかも知れない。

ただ、記事の内容には、「・・・???」というところがないわけではない。
「勝ち犬」ならぬ「パンサー女」って・・・雑誌「NIKITA」の「艶女(アダージョ)」に対抗したような、ネーミングは普通に引いてしまいますが・・・。
世間の女性の多くが、この記事あるような「超パワフル・何でもひとり勝ち女性」というわけではない。ファッション誌としては、十分楽しめますがそれにしても・・・。