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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

それはみんな思っていること-プロ野球球団赤字経営-

2005-11-08 22:17:33 | スポーツ
毎日新聞のWEBサイトにオリックス:藤木社長、プロ野球運営は「改善の必要」という記事が、掲載されている。
プロ野球の「経営改善」というのは、昨年からズッといわれてきたことではないだろうか?

ファイターズは本拠地を札幌に移した時「地域密着」を打ち出し、今年優勝したマリーンズは、球場に足を運んでもらうために様々なイベントを企画したり、応援スタイルをファンに提案したりしてきた。
ホークスは、その商標などをオープンにし地元の人が自由に使えるようにし、企業名ではなく「ホークス」という愛称で親しまれるような戦略で、地域密着に成功。そして、九州出身の高校球児にとっての憧れの球団となった。
では、オリックスのブルーウェーブは、どんなことをしてきたのだろうか?

ブルーウェーブファンの方なら、「こういうファンサービスをして、集客努力をしている」と言うことが分かるのだろうが、野球ファンではない私は、申し訳ないのが知らない。
元々、ジャイアンツという超人気チームとの対戦カードが無い、パリーグのチームはだいぶ前から「閑古鳥が鳴く球場」だった。
それを打開しようと、努力したのがファイターズやマリーンズ、ホークスだったのではないだろうか?

株式上場というのも、球団経営という意味においては重要な「資金集め」となる。
Jリーグの浦和レッズは、来年から親会社の三菱自動車からの資本脱却を図るため、地元企業に株を持ってもらうように、はたらきかけているといわれている。
株式をオープンにするということは、悪いことだとは言い切れない。
しかし、その前に「ファン獲得のために、球団はどんな努力をしているのか?」というのが、見えてこないのがブルーウェーブなのだ。
「強い球団だから企業価値が高い」というのではない、「球団が好きだから。応援したい球団だから」というファンに、株を持ってもらうことは良いことだと思う。
であれば、その為の努力を球団として何をしているのか?
まず、そこが球団経営の改善の一歩なのでは?

オリックスの藤木社長の発言は、余りにも当たり前でありながら、球団経営に対する本気度が伝わってこないような気がする。