日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

男性から見る「少子化」

2006-04-11 21:41:14 | ライフスタイル
「小沢一郎氏のヴィジョン」のエントリーに、トラックバックをいただきました。
「D.D.のたわごと」さん、ありがとうございました。
小沢さんについては、これまでのイメージからどう変わるのか?ということだと思います。
ただ、以前書かれた「日本改造計画」という本に書いていた視点が、今の小泉さんの発言と重なるところが多いのには、驚きます。
昨日のエントリー「エコ?それとも環境破壊」について、「大西宏のマーケティングエッセンス」にご紹介いただき、トラックバックまでいただきました。
ありがとうございます。
「エコ」を謳う商品は、年々増えています。
最近では「LOHAS」という言葉を使って、「自然にも人にも優しく、生活を豊かにする」という、アプローチをする企業も当たり前になってきた。
そこにある「製造過程のエコ」という落とし穴を、考える必要があるというのも「今」だと思う。

様々な資料を探すために、ネットを使うことが多い。
資料探しついでの寄り道も多いのだが、その寄り道で意外な資料を発見することもある。
今回も、そんな寄り道で見つけた資料だ。

男性雑誌「GQ」のインターネット版に、「経済」という記事がある。
本誌で見かけた記憶が定かではないので、もしかしたらインターネットのみなのかも知れない・・・。
そこに「Babyless」という記事が連載されていたのだ。
既に5回の連載となっている。
カテゴリーが「経済」となっていることから、「子育てを経済的視点から見る」ということなのだろう。

これまで「少子化」をテーマにした記事の多くが、女性の就労などについてだった。
ただ、いくら女性が「結婚したい」と思っても、相手のいる話。
相手となる男性にその気がなければ、結婚も子供の話も無理な話なのだ。

記事を読むと、キーワードとなるのは「面倒臭い」。
現在の20代後半~30代前半の親たちは、大学進学や就職のために地方から出てきた世代だ。
当然、一人暮らしの大変さということも経験している。
それだけではなく「結婚=社会人として一人前」という無言の社会的考えがあった。
それが、子供たちの世代となると生まれも育ちも都市部で、現在も親と一緒というケースが多い。
親自身も子供に対して、理解があり女性・男性関係なく「本人の意思を尊重する」という態度となっている。
社会も「結婚=社会人として一人前」といわれることがなくなった。
それが、社会変化ということだ。

「自分の自由な時間やお金、趣味の時間などは、結婚などによって制約されたくない」というのは、性差には関係がないのだ。
まして子育てとなると、夫婦二人の生活以上に自分の時間やお金などが削られる。
「現状の生活を変えてまで結婚をしたり、子供を持つ意味を見出せない」という男性の意識が、この調査から浮かび上がってくる。

既に書いているが、この記事の連載は「経済」というカテゴリーに掲載されている。
「経済」という視点ではなく、違う視点で「結婚・子育て」を考えなくては、袋小路に迷い込んだような話で終わってしまうような気がする。