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宮内庁と特別秘密保護法案

2014-01-01 19:53:24 | 徒然

明けましておめでとうございます。
本年も、拙いブログですがよろしくお願いいたします。

夕方Yahooのトピックスを見ていたら、皇室のお考えと今の内閣の温度差のようなものを感じる記事があった。
讀賣新聞:黒塗りせず「昭和天皇実録」公刊へ・・・宮内庁方針

この記事を読んだとき、真っ先に思い浮かんだのが昨年暮れに決まった「特別秘密保護法案」だった。
「昭和天皇実録」となれば、第二次世界大戦の最中、昭和天皇と当時の軍部とのやりとりなどが、詳細に記録された内容が相当含まれているだろう、と想像することができる。
それを「黒塗りなしで公刊する」と言うことは、「当時、実際どのような話がされ、戦争へと突き進んでいったのか」という、言い換えると「日本の現代史」のなかでも国が余り触れられたくない部分を公開する、と言うことでもある。

皇室という立場は、政治に対して積極的な発言ができる立場ではない。
確かに、内閣の各大臣などの任命授与などはされてはいるが、あくまでも「象徴天皇」というご立場での行為。
政権にあれこれと口を出せる訳では無い。
しかし、「国(国民)の象徴する」という立場でもある、皇室として今の社会的雰囲気にある種の危機感というか、嫌な感じを持っていらっしゃるのではないだろうか?

昭和天皇が崩御されてから25年という月日が流れたと言っても、(もしかしたら今上天皇のご意思かも知れないが)宮内庁としては、相当厳しい決断をしたような気がする。
そしてこの時期に、この様な発表をされると言うことは、皇室として今の内閣に様々なメッセージを送っているようにも思える。
果たして、安倍さんをはじめとする大臣、与野党を含めた国会議員さんたちは、どう受け止めるのだろう?