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「改憲」と一括りで、とらえるのはいかがなもの?

2016-07-07 15:29:47 | 徒然

参議院選挙の投票も今度の日曜日と迫り、街頭での選挙演説にも熱が一段と入る頃だ。
新聞などでも、「情勢分析」に紙面を大きくさいている。
その中で気になったコトが「改憲」ということ。

「改憲」というと、真っ先に思い浮かべるのが「憲法九条」のことではないだろうか?
そしてその「改憲」の内容も、党によって違っている。
一番過激?な改憲をしようとしているのが、自民党だろう。
それだけではなく、自民党の改憲案の基本となる考えは「国民主権」ではなく「国家主権」だ。
まるで、第二次世界大戦前の「大日本帝国憲法」を彷彿とさせる文言が並ぶ。
安倍さんを中心とした、自民党保守派のみなさん方は「富国強兵」を目指したいのかもしれない。
その割には、南シナ海を中心にやたらとチョッカイを出してくる中国に対して、強硬な態度に出ないのは不思議な気がするのだが・・・。
そのためには「経済発展が必要」という考えでの、「アベノミクス」だとも考えられそうな勢いだ。
それに比べ、野党第一党である「民進党」の改憲案は、やや緩やかなもののように思われる。

今現在の「憲法」を読んでみても、言葉の理解が難しく「何を言っているのかわからない」という部分は、数多くある。
何より、70年近く前にできた「憲法」では、対応できない時代になってきている、というのは当然あるはずだ。
その意味での「改憲」は必要だと思うし、何よりもう少しわかりやすい言葉の「憲法」であれば、「改憲」の議論も盛んになるのではないだろうか?

大切なことは、「改憲をする・しない」ではなく「どう改憲したいのか?」という点ではないだろうか?
それを「改憲」という言葉ばかりにフォーカスし、「改憲賛成・反対」というのは、どこか論がずれているような気がするのだ。
何故新聞などのメディアは「改憲」という言葉で、まとめてしまうのだろう?
確かにそのほうが「わかりやすい」とは思う。
思うのだが、そのような報道の仕方が「改憲」の本質的問題から選挙民の思考を、停止させてしまっているような気がする。