先日、夕飯の買い物に近所のスーパーへ出かけた時、「何故?」と思う商品があった。
やや控えめな写真紹介とさせていただいたが、その名も「献立いろいろみそアイス」という、商品だ。
ご存じの方も多いと思うのだが、名古屋の食文化にはある特徴がある。
その一つが「味噌」だろう。
正しくは「赤味噌(または「八丁味噌」)」を様々な料理に使う、という食文化だ。
有名なところでは「味噌カツ」だろう。
他にも、「味噌おでん」などを思い浮かべられる方も、いらっしゃるかもしれない。
名古屋のコンビニおでんには、からしの他に「味噌」をつけてくれる。
「味噌カツ」で使われるのは、「味噌仕立てのどて煮」の味噌だ。
多くの場合、「味噌カツ」などは自宅で作って食べる、という訳ではない。
それを大きく変えた商品が「献立いろいろみそ」だ。
「献立いろいろみそ」は、イチビキという名古屋の味噌・醤油のメーカーの商品。
同様の商品で「つけてみそ かけてみそ」は、同じく名古屋の味噌メーカー・ナカモの商品だ。
そしてこれらの商品は「名古屋の一般家庭なら常備している」という噂があるほど、名古屋では一般的な商品でありながら、全国的ではない商品となっている。
これから帰省シーズンになると、「お土産好適品」として東急ハンズなどに並ぶこともある。
しかし・・・だからと言って、何もアイス(正しくは「アイスミルク」)にしなくても!という気がする。
昨年だったと思うが、「ガリガリ君ポタージュ味」を思い起させる。
「ガリガリ君ポタージュ味」は、随分話題になり一時期生産が追いつかなかった、という気がするのだが、結局のところ「話題」で商品が売れた、という印象しか残っていない。
もちろん「ガリガリ君」そのものは美味しい氷菓子なので、レギラー商品は「ポタージュ味」に影響されることなく、売れ続けているロングセラー商品だ。
この「みそアイス」を作っている製菓メーカーさんが、「ガリガリ君」を作っている赤城製菓さんよりも随分企業規模が小さな企業で、冒険するにもほどがある・・・という、いらぬ心配をしてしまうのだ。
ただ、このような商品化ができた背景には、やはり名古屋の食文化、特に「味噌文化」があってのことなのだろう。