goo blog サービス終了のお知らせ 

日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

新しいビジネスの成長が先か、規制が先か ーポケモンGOを考えるー

2016-07-22 19:20:38 | ビジネス

話題になっている「ポケモンGO」が、日本でも公開された。
「Pokémon GO」公式サイト

私のFBの知人もすでに、ダウンロードをし楽しんでいる(?)方を何人かいらっしゃるようだ。
このようなゲームをするのは、若い方ばかりだと思っていたのだが、「今日ダウンロードをし、やってみた」という方はあまり年齢とは関係が無いようだ。

「やってみた」という方の書き込みなどを見ると、「案外近場にポケモンがいて、すぐにゲットすることができた。」という内容が多い。
まずは手始めに、身近なところから・・・ということなのだろうか?
その一方で、出雲大社などでは「ポケモンGOの利用を禁止する」という、注意書きが出たようだ。
BuzzFed JAPAN:ポケモンGOは出雲大社が禁止した 国内外のこんな場所でも

中国のような理由ではないにしても、すでに海外では「高速道路内にあるトンネルのポケモンを、ゲットするために日本人観光客が高速道路に侵入し、騒ぎになった」という話も数日前に聞いたことがある。
普通に考えれば、高速道路のトンネルに侵入する観光客などはいないと思うのだが、常識的な意識よりもポケモンをゲットしたい!という、欲望(?)が勝ってしまった結果なのだろう。
逆に考えれば、それだけゲームとしての魅力がある、ということにもなると思う。

先日、エントリした通り「ポケモンGO」に代表される「位置情報ゲーム」というゲームは、生まれたばかりのゲームだ。
これまでの「ゲーム」は、「家で閉じこもってする」とか「スマートフォンの画面を見てする」という、「閉ざされた空間」ですることを、考えて創られていた。
それに対して、「位置情報ゲーム」は実際に出かける必要があるゲームだ。
その視点で考えると、「位置情報ゲーム」そのものの考え方は、これまでのゲームとは違う考え方で創られている、とも考える必要があるだろう。
「ゲームファン=オタク」という、ある種の既成概念のようなモノを打ち破るかもしれない。

もっと柔軟な発想で考えると、「位置情報ゲーム=散歩ガイド」のような、活動的なサポート役という市場の位置づけができるかもしれない。
既に、一部の研究者からは「ゲームを通じたコミュニケーションツール」という、考えを持っている方もいらっしゃるようだ。
とすれば、「ポケモンGO」(など)に表示されるコンプリートアイティムを、どのような場所に表示するのか?ということを考える必要がある。
システム的な問題であれば、早晩解決するコトができるのでは?という気がしている。

「利用規制」をするコトは、様々な場所では必要なことだと思う。
もしかしたら、表示される場所に応じた「物語+新キャラクター」を登場させることで、「場所」が特別な意味を持つようになり、利用者側に新たな理解を深めるきっかけとなるかもしれない。
「位置情報ゲーム」そのものが、新しい市場だからこそ「利用規制」と「市場を育てる」という、両方の視点を持つ必要があるのでは?