今日は、母の日だ。
赤いカーネーションだけではなく、様々なメッセージが「お母さん」に届けられた1日だったのではないだろうか?
数多くのメッセージの中で、ミッシェル・オバマさんがSNSに投稿したメッセージが話題になっているようだ。
Huffpost:「母の日に、母親以外にも感謝を・・・」ミッシェル元大統領夫人のメッセージが必読すぎる
ご存じの方も多いと思うのだが、ミッシェル夫人は決して裕福な家庭の出身ではない。
むしろシカゴの中でも治安が悪い地区と、言われるサウスサイドの出身だ。
さかのぼれば、元奴隷というルーツであることも、分かっている。
ミッシェル夫人が子どもの頃は、人種差別という問題もあったはずだ。
そのような環境の中でミッシェル夫人は成長し、プリンストン大→ハーバード大学という、エリートと言われる道を歩んできた女性でもある。
アメリカという国が、ベトナム戦争や公民権運動などで大きく揺れ動いていた時代に、サウスサイドという治安の悪い地域であっても、ミッシェル夫人は、ご自分で人生を切り開いてきたのではないだろうか?
もちろん、父親が公務員であったために経済的な安定がある家庭であった、ということもまた重要な点ではあると思う。
ただ成長する中で、多くの(黒人)先輩女性たちの助けもあったのではないだろうか?
昨年公開された映画「Dream」でも、多くの優秀な黒人女性たちの活躍が、NASAを(陰ながら)支えていた。
彼女たちのような女性たちの活躍が、ミッシェル夫人にとっても大きな影響を与え、まさに「Dream」の先にある具現化する活力にもなったのでは?と、勝手に想像をしている。
だからこそ、ミッシェル夫人は今回「母親以外にも感謝を!」と、SNSで訴えたのではないだろうか?
そしてもう一つ感じることは、米国大統領夫人という社会的立場の役割だ。
今のトランプ大統領の夫人であるメラニアさんは、ミッシェル夫人ほどの社会的影響力を感じさせないが、親子で大統領になったブッシュ大統領の夫人は、お二人とも「米国のお母さん」と呼ばれたこともあったように思う。
クリントン大統領の夫人であり、大統領候補となったヒラリーさんも大統領夫人であった頃は、新しい時代のアメリカ大統領夫人というイメージがあった。
イギリスのような「王室」が無い米国では、大統領夫人が「妃殿下や王女」などの役割を果たしていたのでは?という気がしたのだ。
日本では元号が変り、新しい天皇陛下と皇后陛下となった。
その雅子妃殿下とミッシェル夫人はともに「教育」ということにご興味を持たれているようだ。
皇后陛下となられた雅子妃殿下は、ハーバード大の出身。
そう遠くない日に、ミッシェル夫人と雅子妃殿下がハーバード大の同窓生として、貧困などにより教育機会が奪われている子どもたちなどに対して、一緒に教育プログラムなどが語られる日があれば、もっと社会は変わるのではないか?という、期待をしてしまうのだ。