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熱中症のほうが、空気感染のリスクより怖いと思う

2020-08-09 20:27:32 | 徒然

梅雨明けから連日猛暑が続いている。
これほど暑くなると、マスクをして出歩くことで起きる熱中症と新型コロナに感染するリスクと、どちらが多いのだろう?と、考えることになる。
あくまでも個人的な考えだが、いわゆる「換気が良く3密状態ではない場所」であれば、マスクを外しても良いのでは?と、考えている。

それでは「空気感染のリスクがある」と、言う方もいらっしゃると思うのだが、そもそも「空気感染」とはどのような状況で起きるのか?ということの理解が重要なのではないだろうか?
AERA:新型コロナ「近距離エアロゾル」の実態 専門家239人が指摘した空気感染の可能性

記事を読む限り、「3密で換気が悪いところ」であれば空気感染のリスクは高いが、「換気が良く3密ではない場所」ではリスクが低い、ということになる。
であれば「熱中症アラート」が発令されるような猛暑の中、「換気が良い、3密ではない」という条件が整う環境=例えば買い物の行きかえりなどは、マスクを外しても良いのではないだろうか?

にもかかわらず、律儀にマスクをして歩いている人の姿を多く見かける。
確かに「マスクをする」ことで、「マスク自警団」のような人たちから批難を浴びることはないだろう。
それで「熱中症」になったからといっても、「マスク自警団」のような人たちは「新型コロナに感染しないだけよかった」というのだろうか?

最近の猛暑の中マスク姿の人たちを見ると、「自分で考えて、マスクを外す」ということに躊躇しているような気がしてしまうのだ。
5月半ばに3回ほど「マスク熱中症」になりかけた私としては、「熱中症のリスクを冒してまで、マスクをする意味はない」と感じているし、実際猛暑の中で歩く時にはマスクを外している。
「新型コロナの感染」と「熱中症のリスク」を、考えた時「熱中症リスク」のほうが、問題だと考えているからだ。

実際厚労省のHPでも、熱中症予防の為に時と場合によってはマスクを外すことを勧めている。
厚労省HP:「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント

もう一つ個人的に懸念しているのは、「マスクさえすれば、消毒用アルコールで手をぬぐえば、感染しない」という思考停止に陥っているのでは?という、気がするからだ。
あくまでも「マスク」や「消毒用アルコールで手をぬぐう」のは、補助的な感染防止策であって、一番効果が高いのは「普通の石けんでの手洗い、水道水でのうがい、定期的な換気」だと言われている。
風邪症状のある人がマスクをすることは、確かに飛沫感染を防ぐ為に効果的だと思う。
ただ、基本中の基本である「手洗い・うがい・換気」をせずに、「マスクをつければ。アルコールで手を消毒すれば」という思考で止まっているのであれば、本末転倒のような気がするのだ。

何故なら「自粛生活」が解除されてから、爆発的に「感染者数」が増えたからだ。
「自粛していた間」というのは、「感染しないための環境での生活」だったはずだ。
ところが、解除後爆発的に増えたということは、感染しないための環境での生活をしていても、潜在的な無症状の感染状態であった、という可能性が高いのではないだろうか?
もちろん、「夜の街」に出かけたり、都市部に出かけたことで「新型コロナ」を地方に持ち帰り、それまで感染者数が少なかった地域で爆発的に増えた、ということはあると思う。
思うのだが、都市部における爆発的な数字を見ると、「自粛期間中に既に感染をしていた人がいて、その人達が移動したことで、「新型コロナ」も移動(=感染拡大)したのでは?という、気がするのだ。

「無症状」の人たちが、飛沫感染の要素である大声で話したため、感染が拡大したのか?と考えると、どうなのだろうか?
むしろ「無意識の接触感染」が要因なのでは、ないだろうか?
とすれば、猛暑が続く中、「3密」状態ではなく、普通に呼吸をするだけの時には、マスクをしないことも認めて欲しいと思うのだ。