ご存じの通り、週末米国で衝撃的事件が起きた。
共和党の大統領候補の一人であった、トランプ前大統領が遊説中に銃撃されたのだ。
トランプ氏自身は、周囲にいたSP(だろうか?)の活躍のおかげで銃弾が耳をかすった程度(と言っては、問題があるかもしれないのだが)だったが、その後ろの席にいて家族を守ろうとした父親が亡くなられた。
「家族を守る」という、勇敢な行動を起こされた父親には賞賛の声が上がるのは、当然だが賞賛と引き換えに失われたいのちは戻ってこない、と思うと悲しくなるばかりだ。
被疑者はその場で射殺されたので、犯行の動機などは不明のままこの事件は終わりとなるのでは?と、考えると、複雑な気がする。
何故なら「なぜ、犯人はトランプを銃撃したいと思い、行動に移したのか?」ということと、その銃撃がトランプ氏に狙いを定め、ちょっと顔を動かしたことでトランプ氏は一命をとりとめることができたが、そのような行為が無ければ殺されていたはずだ。
ということは、それほどの銃の腕前を若干20歳でありながら持っていた、ということでもある。
その銃の腕前は、どこで身に着けたのか?
銃社会の米国だからこそ、きちんと検証すべきなのでは?という、気がしている。
この銃撃事件により、大統領選挙は一気にトランプ氏優位となった、と米国はもちろん日本のメディアでも報じている。
この雰囲気は、2001年9月11日に起きた「米国同時多発テロ」と似ているような気がするのだ。
この時の政権は共和党で、当時の大統領はジョージ・ブッシュJr.だった。
そして事件直後から、ジョージ・ブッシュJr.大統領は「強いアメリカ」ということを、盛んに言うようになった。
この「強いアメリカ」という言葉こそ、前回大統領選に勝利した時、トランプ氏が度々言ってきた言葉の一つだった(と、記憶している)。
勿論今回の大統領選において、民主党の候補となっている現大統領であるバイデン大統領は、心もとない。
心もとないどころか、民主党内から「高齢(による心身的問題」が指摘されるようになり、改めて候補者を選び直す必要があるのでは?ということまで言われ始めている。
この時点で、既に民主党は大統領選に敗れている、と言ってもよいのかもしれない。
言い換えれば、バイデン大統領に代わる人財が民主党内にいない、ということが露呈してしまった、ということになるからだ。
となれば、民主党支持者であっても新たな候補者が登場しない限り、支持を表明することはないだろう。
このような米国の社会的雰囲気から考えれば、「もしトラ(「もしもトランプ氏が大統領に返り咲いたら」)」は現実のモノとなるだろうし、前回の大統領時代にできなかった「より強い保護主義的経済」へと舵を切ることは、予測できる。
現在の日本の円安状況は、より加速する可能性も出てくるのでは?
政治的には、日米安保でより大きな負担を求められる可能性も出てくるだろうし、現岸田政権が行ってきた防衛機の購入なども増えていくかもしれない。
今から、様々な状況を想定しておく必要があるような気がする。
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