日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「敬老の日」に

2023-09-18 19:59:21 | 徒然

今日は「敬老の日」だ。
私が小学生低学年だった頃、毎年この時期には「おじいちゃん、おばあちゃんにお手紙を書きましょう」というテーマで、作文を書いたような記憶がある。
父が転勤族であったため、一度も「おじいちゃん、おばあちゃん」と生活をしたことが無く、毎年帰省するようなコトも無かったので、どこか他人事のような気持ちの中で、「らしきもの」を書いていたような気がする。
当時は、今よりも「高齢者は敬うべき人達である」という、社会的認識が強かったように思う。

それから時代は変わり、日本の総人口に対して65歳以上の占める割合は30%弱となり、今や日本は「高齢者社会」と言っても過言ではないかもしれない。
「敬う人」という特別感は無くなり、「身近にいる人」位の感覚になっているかもしれない。

  
総務省統計局データより

国が検討をしている「少子化対策」も、どこか的外れ感があり「結婚をして子どもを持ちたい」という若い世代は、都市部を中心に減少傾向にある(と言われている)。
それだけではなく、日本の政策は「子どもと子どもに接する人」に、政策の中心をおいていないような気がする。
「結婚すれば、自然にこともが生まれる」という時代ではない、という認識がないというべきか・・・。

とはいっても、今ある現状を見る限りでは、「高齢者になっても現役世代と同じように生活をしたい」という、希望をされる方も多いはずだ。
それを示すように、高齢者(65歳以上)で仕事をしている人は、年々増加の傾向にある。

総務省統計局より
仕事をする理由は、様々だろう。
「生活の為」という方もいらっしゃれば「孫の小遣い位は稼ぎたい」とか「趣味の充実の為」、あるいは「健康の為」「ボケ防止」という方もいらっしゃるだろう。
労働人口が減少していく中、高齢者の労働力はこれからの日本にとって「重要な労働力」となっていくかもしれない。

とはいえ、「働くため」に必要なモノは「体力・気力・脳が衰えていない」だろう。
先日、VOGUE Japanに面白い記事があった。
それは「脳の老化」というテーマだ。
VOUGE Japan:アラフォーが脳の曲がり角。人生100年時代に脳を老化させないため、今日からできること

私たちは「65歳」という年齢を一つの区切りとして「高齢者」と統計上とらえているが、その実65歳になっても30歳くらい年下の方以上の記憶力や認知力、発想力を持っている方もいらっしゃる。
逆もまたアリで、30代でも「固定観念に縛られ、前時代的な考えを持っている」人も、一定数いる。
それだけ「脳」は個性的で、それまでの生活環境等に影響されている、ということかもしれない。

これまでの「敬われる老人」という存在ではなく、様々なカタチで社会参加にし、次世代に良い影響を与え続けられる人が「敬われる老人」となっていくのかもしれないし、その一つが「働く高齢者」であれば良いと思う。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。