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庶民のささやかな抵抗-湯たんぽ人気とガソリン税-

2007-12-08 21:23:20 | トレンド
今日の産経新聞に湯たんぽホクホク 原油高騰、健康志向…過去最高の300万個出荷もという記事が掲載されている。

原油の高騰は、冬の家計を直撃する「庶民にとっての大問題」だ。
北海道や東北、長野などの寒冷地では、今年の暖房費は昨年よりも4万円近く多くなるとも言われているようだ。
そんな光熱費の高騰で、湯たんぽが人気だと言う。
数年前から、電子レンジで暖めるタイプの湯たんぽなどは、子供向けとして人気があった。
昨年は、ドイツ製のゴム製湯たんぽが話題になったりした(本当は、湯たんぽカバーが話題になったのだが)。
今年、個人的に注目しているのは以前「使い捨てないカイロ」として紹介した、サンヨーのエネループ・カイロのアンカだ。
生活防水などの機能がついている為、用途はイロイロと考えられる。

庶民は、ささやかな対抗策を練っているのだ。

そんなささやかな対抗策を必要としない人たちが、ガソリン税などの暫定税率期間延長を昨日決めた。
黒塗りのクルマで送り迎えされ、高速道路の渋滞とは殆ど無縁。
光熱費なども「政治活動費」として処理される人たちにとっては、原油の高騰がどれだけ家計に打撃を与えるのか?などということは、知る由もないコトなのだろう。
それよりも、当面自分の選挙のコトしか興味がないのだろう。

トラックの運転手さん達が、ガソリンの高騰で大変な思いをしている。
言い換えれば、イロイロな物流をトラック運送に頼っている日本の現状は、ガソリンの高騰などで危機的な状況に陥る可能性があるのに、新しい高速道路作りに興味しかないと言うことなのだ。
もちろん、ヤマト運輸などは貨物列車などへの切り替えをし始めている。
だが、中小の運送業者はガソリンの高騰などが直接経営を圧迫する。

庶民のささやかな対抗策も、限度がある。
そんなコトにも分からないで、「地方の活性化」とは・・・。
「湯たんぽ人気」の影には、エコロジーブームもあるが、庶民のささやかな抵抗でもあるのだ。


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