僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

西の湖の葦焼きは不動明王の火炎光背のようだった!

2017-04-10 19:17:17 | 風景・イベント・グルメ
 湖東の山の上から地上を見下ろしていると、西の湖から煙が上っていました。
何かと見てみると、どうやら近江八幡市の西の湖で葦焼きをやっているようです。

早速、西の湖へ行ってみると確かに激しい炎が上がっています。
どういう擬音が適当なのか分かりませんが、“ゴォー”とか“バキバキ”といった物凄い音と一緒に顔には熱風が吹きつけてきます。



まず感じたのは、“これは不動明王の火炎光背のようだ!”です。
不動明王は大日如来の化身とも使者とも言われますが、火炎光背は“人間の煩悩や欲望を烈火で焼き尽くす”激しい怒りの炎とされます。



この凄まじい炎の迫力を見ていると、烈火で焼き尽くすお不動さんの炎を感じざるをえませんでした。
炎の熱風で顔はサウナにいるように熱く、近くにまで火花が飛んできて延焼するのを防ぐために役の方が水をかけながら消火する慌ただしい姿が見えます。



ヨシ原は自然浄化作用を持ち、ヨシ焼きをすることで病害虫駆除や新芽成長の助けになるといわれます。
新芽が出て人の背丈より高くなった頃には、オオヨシキリが飛来して巣作りを初めて繁殖しますから、古来より自然のサイクルの一つに人間の手が関わってきたということなのでしょう。





西の湖には広大なヨシ原が広がりますから、どこまで燃やすのだろうと見ていましたが、お役の方々が休憩に入られましたので見物はそこで終わりとしました。
しかしこの凄まじい光景に偶然出会えたのは運が良かったな。不動明王愛のおかげかもね。


コメント
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