年に何度か登るお気に入りの山が幾つかあるのですが、金勝山もその中のひとつになります。
一言で金勝山と言っても全ての登山コースを歩くには1日では足らず、その日に見たい光景によってコースを決めて登っています。
オーソドックスなコースは、上桐生から落ヶ滝~(鶏冠山)~天狗岩~狛坂摩崖仏~逆さ観音~上桐生コース。それに白石峰~龍王山まで足を延ばすコースがあります。
ショートカットコースだと、馬頭観音堂~龍王山~白石峰から天狗岩(鶏冠山)方面または狛坂摩崖仏のピストン。
今回は馬頭観音堂~龍王山~後天狗岩~白石峰~天狗岩~国見岩をピストンで巡り、「後天狗岩」「耳岩」「天狗岩」の巨岩を登る計画でした。
登山口には熊注意!の看板。以前はあった記憶がないけど熊の目撃情報が多くなってきたということでしょうか。
今まで金勝山ではあまり熊は気にしていなかったのですが、急に怖くなって熊鈴をダブルで鳴らしながら山へ入りました。
金勝山は上桐生から登っても、馬頭観音堂から登っても最初のうちはフラットな尾根筋が多く、体慣らしに丁度良い。
歩き始めてすぐに「金勝寺八大龍王本殿」の祠のある場所に到着します。
金勝寺八大龍王本殿は金勝寺鎮守の大野神社の境外社で水の恵みの神。かつては旱魃時に雨乞い行事が行われたといいます。
登山道を進んでいくと「龍王山」への分岐がありますので、龍王山の山頂に立ち寄ります。
金勝山は「龍王山(標高604.8m)」と「鶏冠山(標高490.8m)」の2つのピークがあり、馬頭観音堂から龍王山はあっという間に登頂出来ます。
山頂からの景観はあまりありませんが、山頂表示の板が少し変わったようでした。
さて次は知る人ぞ知る「後天狗岩」へ行きます。
道ははっきりしているものの、この道でいいのか不安になるような道ですが、時々細い枝にテープが巻いてあるのが目印。
以前にも後天狗岩を登ったことはありましたが、こんなに急な岩登りだっけ?と少し足が竦みます。
天狗岩だと万が一落ちても人が多いので何とかなりそうですが、ここでは人に会うことがほとんどないので転落して動けなくなったら...。
想像するだけで怖い。
岩のやや突き出た部分に手を掛けて登っていると、脆い花崗岩ゆえにボロッと崩れて肝を冷やしたりもする。
岩の上は天狗岩ほど広くはないものの、歩き回っていると590mの山頂標識があった。
見晴らしは良いのですが、この日は強い風が吹きつけていたので、不安定な岩の上では体勢を崩してヨロメキそうになる。
西側からの景色は、円錐形の鶏冠山とその奥には琵琶湖も見える。
鶏冠山へ縦走することも出来ますが、急登が続き山頂には景観がないので一度行ったらもういいかといった山です。
元の登山道に戻って歩き出すと、舟形に内刳りされた巨石の中に「茶沸観音」が祀られています。
この「茶沸観音」は鎌倉時代に彫られたと推定されているといい、かつてお茶屋さんがあったことからこの名前が付けられたとも言われているようです。
観音さまは像高24cmと小さな摩崖仏で、如来立像と言われていますが、今となれば「茶沸観音」でよいのではないでしょうか。
誰かお世話をされているのでしょう。色づいた葉とお水が添えられていました。
分岐となる「白石峰」は金勝山の交差点のような場所になっていて、ここを分岐の起点として金勝山の各所への分岐となります。
まずは「耳岩」から「天狗岩」方面へと向かい、岩登りを楽しむことにします。
白石峰から天狗岩方向には道沿いに巨石が増えてきて、写真を撮り始めるとキリがないほど次々と巨石に巡り合います。
巨石好きには堪らない山で、ザレた道と巨石の間を歩いて行くと思わず “コンゼ~♪は 信楽守るヤマ♪”なんて鼻歌を口ずさんでしまう。
「耳岩」なぜ耳なのか未だに分からない名前が付いた巨石です。
上に登ってみましたが、やはりなぜ耳なのかの疑問は解けず、また次の機会に理由を探ってみよう。
登山道沿いの巨石の中でも何か曰くありげに見える岩です。
巨石一つ一つに名前が付けられるようないろいろな形状の岩があり、それぞれの岩に名前を付けて楽しまれている方もいるのでは?
この辺りから見る景色は、手前に天狗岩、次に三上山みたいな形に見える鶏冠山、奥に三上山が見える。
三上山のある野洲の方は雲がかかってきているみたいですが、金勝の辺りは晴れているのでこれはありがたかった。
そうこうしている間に「天狗岩」の真下に到着。
いつもは大勢の人でにぎわっているのにこの日はなぜか閑散としたもの。
「天狗岩」はロープや鉄橋が掛けられているので登りやすいとはいえ、ちょっと誤れば落下して大怪我につながります。
リックをデポして登りますが、先ほど「後天狗岩」に登ったばかりなので怖さはあまり感じずに登ることが出来ます。
高さがあるのに素人でも登れてアドベンチャー気分が楽しめる岩って、この天狗岩だけかもしれませんね。
何年か後には、山には登るけど岩を登るのは自重するような年齢になるのかも知れないと思いつつ今を楽しむ。
天狗岩は下から見ると尖った岩のように見えますが、岩の上から見ると象のお尻のように見えます。
いつもなら人の多い最上部ですが、この日は独り占めです。
ゆっくり散策しても良かったのですが、風が強いので寒いのと岩の端で風に煽られたら怖いので短時間の滞在で下りることにします。
「天狗岩」から下りるとその先へは進まず白石峰まで戻り、まだ時間があるので「重岩」「国見岩」へ立ち寄ります。
今にも落ちそうな姿で重なっているこの岩には、室町期と推定されている摩崖仏が薄く残っています。
「国見岩」まで行き、広場から眺める景色は左に「鶏冠山」、中央奥に「三上山」、右に「天狗岩」と先程とは違った配置で山が見えます。
三上山は、滋賀県のあちこちでかなりの確率で見ることができ、今いる場所が大体どの辺りか図るには最適な指標になる山です。
「狛坂摩崖仏」へは何度も行っているので今回はパスして、「国見岩」で折り返し「馬頭観音堂」方向へ下山します。
下山後に別の摩崖仏へ立ち寄ろうということで「泣き地蔵」に立ち寄りました。
泣き地蔵は栗東市から信楽に抜ける難所の旧道があったため、通行人の安全を祈願して1865年に彫られたものといいます。
右から薬師・釈迦・阿弥陀の3躰の如来像は、長らく草木に埋もれていたものを2014年に現在の形まで整備されたそうです。
金勝山は急登箇所もあるとはいえ、歩きやすい道も多いのにも関わらず、毎回足に疲労が残ります。
山登り以外に岩登りをしますので、いつもとは違った筋肉を使うからだと思いますが、変化に富んで楽しみの多い山です。
一言で金勝山と言っても全ての登山コースを歩くには1日では足らず、その日に見たい光景によってコースを決めて登っています。
オーソドックスなコースは、上桐生から落ヶ滝~(鶏冠山)~天狗岩~狛坂摩崖仏~逆さ観音~上桐生コース。それに白石峰~龍王山まで足を延ばすコースがあります。
ショートカットコースだと、馬頭観音堂~龍王山~白石峰から天狗岩(鶏冠山)方面または狛坂摩崖仏のピストン。
今回は馬頭観音堂~龍王山~後天狗岩~白石峰~天狗岩~国見岩をピストンで巡り、「後天狗岩」「耳岩」「天狗岩」の巨岩を登る計画でした。
登山口には熊注意!の看板。以前はあった記憶がないけど熊の目撃情報が多くなってきたということでしょうか。
今まで金勝山ではあまり熊は気にしていなかったのですが、急に怖くなって熊鈴をダブルで鳴らしながら山へ入りました。
金勝山は上桐生から登っても、馬頭観音堂から登っても最初のうちはフラットな尾根筋が多く、体慣らしに丁度良い。
歩き始めてすぐに「金勝寺八大龍王本殿」の祠のある場所に到着します。
金勝寺八大龍王本殿は金勝寺鎮守の大野神社の境外社で水の恵みの神。かつては旱魃時に雨乞い行事が行われたといいます。
登山道を進んでいくと「龍王山」への分岐がありますので、龍王山の山頂に立ち寄ります。
金勝山は「龍王山(標高604.8m)」と「鶏冠山(標高490.8m)」の2つのピークがあり、馬頭観音堂から龍王山はあっという間に登頂出来ます。
山頂からの景観はあまりありませんが、山頂表示の板が少し変わったようでした。
さて次は知る人ぞ知る「後天狗岩」へ行きます。
道ははっきりしているものの、この道でいいのか不安になるような道ですが、時々細い枝にテープが巻いてあるのが目印。
以前にも後天狗岩を登ったことはありましたが、こんなに急な岩登りだっけ?と少し足が竦みます。
天狗岩だと万が一落ちても人が多いので何とかなりそうですが、ここでは人に会うことがほとんどないので転落して動けなくなったら...。
想像するだけで怖い。
岩のやや突き出た部分に手を掛けて登っていると、脆い花崗岩ゆえにボロッと崩れて肝を冷やしたりもする。
岩の上は天狗岩ほど広くはないものの、歩き回っていると590mの山頂標識があった。
見晴らしは良いのですが、この日は強い風が吹きつけていたので、不安定な岩の上では体勢を崩してヨロメキそうになる。
西側からの景色は、円錐形の鶏冠山とその奥には琵琶湖も見える。
鶏冠山へ縦走することも出来ますが、急登が続き山頂には景観がないので一度行ったらもういいかといった山です。
元の登山道に戻って歩き出すと、舟形に内刳りされた巨石の中に「茶沸観音」が祀られています。
この「茶沸観音」は鎌倉時代に彫られたと推定されているといい、かつてお茶屋さんがあったことからこの名前が付けられたとも言われているようです。
観音さまは像高24cmと小さな摩崖仏で、如来立像と言われていますが、今となれば「茶沸観音」でよいのではないでしょうか。
誰かお世話をされているのでしょう。色づいた葉とお水が添えられていました。
分岐となる「白石峰」は金勝山の交差点のような場所になっていて、ここを分岐の起点として金勝山の各所への分岐となります。
まずは「耳岩」から「天狗岩」方面へと向かい、岩登りを楽しむことにします。
白石峰から天狗岩方向には道沿いに巨石が増えてきて、写真を撮り始めるとキリがないほど次々と巨石に巡り合います。
巨石好きには堪らない山で、ザレた道と巨石の間を歩いて行くと思わず “コンゼ~♪は 信楽守るヤマ♪”なんて鼻歌を口ずさんでしまう。
「耳岩」なぜ耳なのか未だに分からない名前が付いた巨石です。
上に登ってみましたが、やはりなぜ耳なのかの疑問は解けず、また次の機会に理由を探ってみよう。
登山道沿いの巨石の中でも何か曰くありげに見える岩です。
巨石一つ一つに名前が付けられるようないろいろな形状の岩があり、それぞれの岩に名前を付けて楽しまれている方もいるのでは?
この辺りから見る景色は、手前に天狗岩、次に三上山みたいな形に見える鶏冠山、奥に三上山が見える。
三上山のある野洲の方は雲がかかってきているみたいですが、金勝の辺りは晴れているのでこれはありがたかった。
そうこうしている間に「天狗岩」の真下に到着。
いつもは大勢の人でにぎわっているのにこの日はなぜか閑散としたもの。
「天狗岩」はロープや鉄橋が掛けられているので登りやすいとはいえ、ちょっと誤れば落下して大怪我につながります。
リックをデポして登りますが、先ほど「後天狗岩」に登ったばかりなので怖さはあまり感じずに登ることが出来ます。
高さがあるのに素人でも登れてアドベンチャー気分が楽しめる岩って、この天狗岩だけかもしれませんね。
何年か後には、山には登るけど岩を登るのは自重するような年齢になるのかも知れないと思いつつ今を楽しむ。
天狗岩は下から見ると尖った岩のように見えますが、岩の上から見ると象のお尻のように見えます。
いつもなら人の多い最上部ですが、この日は独り占めです。
ゆっくり散策しても良かったのですが、風が強いので寒いのと岩の端で風に煽られたら怖いので短時間の滞在で下りることにします。
「天狗岩」から下りるとその先へは進まず白石峰まで戻り、まだ時間があるので「重岩」「国見岩」へ立ち寄ります。
今にも落ちそうな姿で重なっているこの岩には、室町期と推定されている摩崖仏が薄く残っています。
「国見岩」まで行き、広場から眺める景色は左に「鶏冠山」、中央奥に「三上山」、右に「天狗岩」と先程とは違った配置で山が見えます。
三上山は、滋賀県のあちこちでかなりの確率で見ることができ、今いる場所が大体どの辺りか図るには最適な指標になる山です。
「狛坂摩崖仏」へは何度も行っているので今回はパスして、「国見岩」で折り返し「馬頭観音堂」方向へ下山します。
下山後に別の摩崖仏へ立ち寄ろうということで「泣き地蔵」に立ち寄りました。
泣き地蔵は栗東市から信楽に抜ける難所の旧道があったため、通行人の安全を祈願して1865年に彫られたものといいます。
右から薬師・釈迦・阿弥陀の3躰の如来像は、長らく草木に埋もれていたものを2014年に現在の形まで整備されたそうです。
金勝山は急登箇所もあるとはいえ、歩きやすい道も多いのにも関わらず、毎回足に疲労が残ります。
山登り以外に岩登りをしますので、いつもとは違った筋肉を使うからだと思いますが、変化に富んで楽しみの多い山です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます