滋賀県の北部は豪雪地帯と呼ばれてはいるものの、近年は降雪量が少なく動きやすい冬が続いたのですが、年末からの雪はここ数年記憶にないほどの降雪量でした。
集落内の道が細い農村部などでは一家に一台除雪機があって道を作るための雪除けされるといいますが、これだけ雪が降ったらそれも頷ける話です。
大きな道路は除雪車が通りますので車道の雪は空けられているとはいえ、信号待ちからの発車や右左折時に立ち往生している車が見受けられ、歩道が雪で歩けない歩行者は道路を歩いている。
元旦になってやっと雪が止みましたので、雪道の初詣・初参りに行きましたが、足元が悪いにも関わらず、多数の参拝者が来られていました。
神社の鳥居の奥の参道には本殿までの長い行列。駐車場への道は車が長い列を作っています。
人の混雑が嫌でしたので本殿には向かわず、放生池の中にある都久夫須麻神社の裏側の手水で身を清めて遠巻きにお参りする。
手水の横には「御神水」の湧き水がありましたので、手ですくってみたが、気温が低く寒さのあまり御神水がそれほど冷たくは感じない。
この御神水は早朝より汲みにこられる方が跡をたたないとは書かれてあるものの、あまり知られていない湧き水で横に書かれた言葉がそれを表現しています。
“人知れず 清々しくも 湧出づる 祖の心か 神の水なり”
長浜八幡宮とかつての神宮寺であった舎那院は米川を渡ってすぐ隣にある真言宗豊山派の寺院ですが、舎那院さんへお参りにこられる方はごくわずか。
芙蓉の名所として有名な寺院ですが、空海を開基とし、鎌倉期には勝軍山新放生寺として社坊三百あまりを数えていたとされ、亀・天正の兵火の後には秀吉が再興したという歴史のある寺院とされる。
しかし、明治の廃仏毀釈により勝軍山新放生寺は、舎那院だけが残り他の子院は廃寺になったという。
参道の雪は歩ける程度は除雪されているとはいえ、平坦な市街地にあってこの積雪量の多さには改めて驚きます。
舎那院さんには聖徳太子を祀る「太子堂」「弁天堂」「鐘楼」などが参道に並び、参道の正面に「本堂」、奥に「不動堂」があり、境内に御堂の多い寺院です。
鯉が泳ぐ放生池の横にはお地蔵さんが2躰。
樹の枝を笠にして雪から守られているような姿です。
本堂の近くまで来ると和太鼓奏者で過去には喜多郎(シンセサイザー奏者)と活動をされていた関口仁さんの音楽が流れている。
関口さんのアルバムリリースは13作あるといい、寺院に響く音はまさしくヒーリングミュージックと呼べるもので、別世界にきたような不思議な感覚となり、音楽以外に聞こえるのは野鳥の囀りのみ。
舎那院さんの御本尊は「木造愛染明王坐像」ではありますが、御本尊は秘仏となっており、須弥壇に祀られているのは御前立となるものの、朱色に染められ金色の光背の迫力のある仏像です。
他にも「薬師如来坐像」や養蚕織物の神である「馬鳴菩薩」も祀られており、舎那院さんには廃仏毀釈により廃寺になった勝軍山新放生寺の子院の仏像等が集められたといいます。
境内の最奥には不動明王を祀る不動堂(護摩堂)があり、正月三ヶ日には不動明王の姿を拝むことができます。
本堂は文化七年(1810年)の落慶だとされますが、不動堂は室町後期の建造と考えられている御堂で、滋賀県では中世唯一の護摩堂の遺構とされているようです。
御堂の中の暗闇野中で顔にだけライトが当たって浮かび上がるような姿は実に神々しい。
元旦に観る不動明王の姿に気が引き締まる想いがします。
9月頃に咲く約300株といわれる芙蓉の花や酔芙蓉も魅力的ですが、雪の舎那院さんでの関口仁さんの音楽と仏像群にも心が洗われます。
すぐ隣の八幡宮の喧騒とは全く違う異空間がここにはありました。
集落内の道が細い農村部などでは一家に一台除雪機があって道を作るための雪除けされるといいますが、これだけ雪が降ったらそれも頷ける話です。
大きな道路は除雪車が通りますので車道の雪は空けられているとはいえ、信号待ちからの発車や右左折時に立ち往生している車が見受けられ、歩道が雪で歩けない歩行者は道路を歩いている。
元旦になってやっと雪が止みましたので、雪道の初詣・初参りに行きましたが、足元が悪いにも関わらず、多数の参拝者が来られていました。
神社の鳥居の奥の参道には本殿までの長い行列。駐車場への道は車が長い列を作っています。
人の混雑が嫌でしたので本殿には向かわず、放生池の中にある都久夫須麻神社の裏側の手水で身を清めて遠巻きにお参りする。
手水の横には「御神水」の湧き水がありましたので、手ですくってみたが、気温が低く寒さのあまり御神水がそれほど冷たくは感じない。
この御神水は早朝より汲みにこられる方が跡をたたないとは書かれてあるものの、あまり知られていない湧き水で横に書かれた言葉がそれを表現しています。
“人知れず 清々しくも 湧出づる 祖の心か 神の水なり”
長浜八幡宮とかつての神宮寺であった舎那院は米川を渡ってすぐ隣にある真言宗豊山派の寺院ですが、舎那院さんへお参りにこられる方はごくわずか。
芙蓉の名所として有名な寺院ですが、空海を開基とし、鎌倉期には勝軍山新放生寺として社坊三百あまりを数えていたとされ、亀・天正の兵火の後には秀吉が再興したという歴史のある寺院とされる。
しかし、明治の廃仏毀釈により勝軍山新放生寺は、舎那院だけが残り他の子院は廃寺になったという。
参道の雪は歩ける程度は除雪されているとはいえ、平坦な市街地にあってこの積雪量の多さには改めて驚きます。
舎那院さんには聖徳太子を祀る「太子堂」「弁天堂」「鐘楼」などが参道に並び、参道の正面に「本堂」、奥に「不動堂」があり、境内に御堂の多い寺院です。
鯉が泳ぐ放生池の横にはお地蔵さんが2躰。
樹の枝を笠にして雪から守られているような姿です。
本堂の近くまで来ると和太鼓奏者で過去には喜多郎(シンセサイザー奏者)と活動をされていた関口仁さんの音楽が流れている。
関口さんのアルバムリリースは13作あるといい、寺院に響く音はまさしくヒーリングミュージックと呼べるもので、別世界にきたような不思議な感覚となり、音楽以外に聞こえるのは野鳥の囀りのみ。
舎那院さんの御本尊は「木造愛染明王坐像」ではありますが、御本尊は秘仏となっており、須弥壇に祀られているのは御前立となるものの、朱色に染められ金色の光背の迫力のある仏像です。
他にも「薬師如来坐像」や養蚕織物の神である「馬鳴菩薩」も祀られており、舎那院さんには廃仏毀釈により廃寺になった勝軍山新放生寺の子院の仏像等が集められたといいます。
境内の最奥には不動明王を祀る不動堂(護摩堂)があり、正月三ヶ日には不動明王の姿を拝むことができます。
本堂は文化七年(1810年)の落慶だとされますが、不動堂は室町後期の建造と考えられている御堂で、滋賀県では中世唯一の護摩堂の遺構とされているようです。
御堂の中の暗闇野中で顔にだけライトが当たって浮かび上がるような姿は実に神々しい。
元旦に観る不動明王の姿に気が引き締まる想いがします。
9月頃に咲く約300株といわれる芙蓉の花や酔芙蓉も魅力的ですが、雪の舎那院さんでの関口仁さんの音楽と仏像群にも心が洗われます。
すぐ隣の八幡宮の喧騒とは全く違う異空間がここにはありました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます