hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

歴史ある建物の保存

2006年03月22日 | パース








パースでは、歴史ある建物の一部を削ってそこに高層ビルを建てたり、建物の一部を残したり、建設中のビルのように古い建物の玄関部分だけ残したり、建築物の外観の保存には工夫をこらしているようです。ごまかしのような気もしますが、町並み全体としてみると、これにより雰囲気は保たれていると思います。






フリーマントル西地区の町並みは歴史的建物群として見ごたえあります。1987年にアメリカーズ・カップ防衛レースがフリーマントル近海で開催されるのを機会に、数百万ドルもかけて歴史ある老朽建造物を少なくとも外観はそのままに修復し、博物館、美術館、税関や船会社のオフィスに生まれ変えました。オーストラリアでは、シドニーの町並みも古い建物の壁だけを残し、中は新しい建物にするなど外観を歴史ある雰囲気に保つ工夫をしていました。 


日本の表参道ヒルズが今年オープンしましたが、歴史的な同潤会アパートの保存が問題となり、ごく一部を残すことになりました。日本でも、経済効率第一から、ゆとりある豊かさへ変換するためにも、明治村のような特別地域に建物移設でなく、現地で何らかの形で歴史的建造物を残していく工夫が必要と思いました。
さらに、町並み全体としての調和、電柱が無いことなど直接的経済効果は少なくとも、まだまだ日本には金をかけるべきことがあり、そして地域の話し合い、コンセンサスが必要なのではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする