hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

バンクーバー・ロングステイ下見(5) イチロー、城島を見る

2006年06月05日 | バンクーバー
5月30日から6月14日までのバンクーバー15日間ロングステイ下見ツアーに参加した。
今日はその(4)

米国シアトルで3日(土)7pmから行われる大リーグ・シアトル・マリナーズとカンザスシティ・ロイヤルズの試合を、国境を越えて見に行った。
結果は、マリナーズが12―1で大勝し、イチローや、城島は大活躍で、大満足だった。

13時にバンクーバーを旅行会社の8人乗りのバン(こちらではbusと言う)で出発し、3時間ほどで米国国境に着く。



トラックと個人乗用車が長い2列に並ぶ。大型busがいないので、我々は真ん中のbus列をすいすいと国境検問所へ入る。入国審査料6米ドルとパスポートが必要だ。右手と左手の人差し指指紋と、顔写真をとられる。これでもう盗聴監視国家米国でブッシュの悪口は言えなくなってしまった。
1時間ほどでシアトル市内に入る。左手に保険会社SAFECOのビルが見える。マリナーズの球場の名前を買った会社だ。SAFECO球場の隣になお大きなフットボールに球場があった。

      

球場に近づくほど駐車場の料金が高くなってくる。立体駐車場の壁にはsplitter、フォークボールなどの握りを説明する絵がある。SAFECO球場は雨が降ると20分ほどで屋根が移動する全天候型球場だ。

   

7時開始で5時5分入場だ。4箇所ある入口のうち、「Home Plate」とある正面から入場する。脇には当日売りの「Ticket Sale」と、予約済み券引渡しの「Will Call」の窓口がある。入るときにはやはり荷物の中に危険物探知の棒を突っ込まれる。ペットボトルも可燃物を入れて投げられるからという理由で持込禁止であるが、食べ物も持込禁止なので、治安のためというより、場内の売店支援のためだろう。

      

5時にはすでにバッティング練習が始まっていた。内野席の客席とグランドの境のフェンスは腰の位置ほどしかない高さだ。群がっている子供達も選手を一心に見ている。客席の外側の通路には全周にわたり売店が並んでいる。7時前になると一気に混んできて満席に近い状態になる。

   

入るときにもらった野球カードは20枚が異なる選手のもので、7枚が同じカードであった。席に座ってカードを見ていると、「俺のカードと交換しないか」と声をかけてくる人がいる。通路に大勢の大人がかたまって、カードを交換している。

      

守備につくイチローが声援に手を上げてこたえる。第1打席でいきなり右翼線二塁打を放つ。三振、四球のあと、第4打席右中間三塁打、第5打席もヒットで、4打数3安打1打点だった。9回には交代した。

   

城島もスターティングラインナップで、第1打席は二ゴロだったが、第2打席、左翼線へ2点二塁打、第3打席は中前打で、第4打席は右飛。 計4打数2安打2打点。とくに3回、センタからの返球が大きくそれたが、捕球するなり、ホームに突っ込んでくる敵に飛びつくようにタッチしアウトにした。相手側が猛烈に抗議するようなタイミングだったが、ファインプレーに盛大な拍手が起きた。

試合途中のチェンジの時に城島選手のスペルJohjimaをあてるクイズが後方スクリーンで紹介された。3人とも誤って、城島選手が頭を抱えるシーンが写り、笑いを誘った。彼は「Please call me Jo」と言ったのに。

10pm頃試合終了となった。相手ピッチャーが3人にフォアボールを出し、その後にホームランを打たれるという典型的に悪いパターンの一方的試合だったが、見て応援する方はこれで結構。
城島は今までボールを受けさせてもらえなかったマリナーズのベテラン投手の相手に成功し、ファイトも見せ、信頼を得たのではないだろうか。明確なスタイルを貫くイチローも日本人として誇らしいが、城島の今後にもかなり期待が高まる内容だった。

夜中のカナダ入国は税関申告カード提出だけで、車のまま通過した。コンドミニアムに着いたのは深夜1時。ツアー代金は一人150カナダドル(約16千円)。入場券は38米ドルで、バンクーバーの街中には40ドルで送迎するとの広告もあったが、国境を越えたり、球場内の案内など初めてのときはやはりツアーが安心である。
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バンクーバー・ロングステイ下見(4) English Bay Beachへ

2006年06月05日 | バンクーバー

5月30日から6月14日までのバンクーバー15日間ロングステイ下見ツアーに参加した。
今日はその(4)

今日、と言っても6月2日だが、近辺の散歩のみ。False Creek沿いのEnglish Bay Beachに行った。False Creekとは最初にここを見つけた人が川かと思ったら、入江だったので、「偽りの入江」と名づけたと言う。ちなみに、Inletが入江でCreekは小さな入江と覚えていたが、Creekを辞書で引くと、「小さな入江。米・豪・英植民地などでは支流、小川、クリーク」とある。ややこしい。



北米のベスト3に入る病院はすべてバンクーバーにあり、その一つがBurrard Street沿いの St. Paul’s Hospital である。医療技術は一流で費用も一流だそうである。

   

Burrard Streetを進み、Burrard Bridgeに出た。朝8時半ごろで、ダウンタウンへ向かう車のラッシュアワーである。そもそもバンクーバーの交通事情はあまり良くない。入江が多いので橋も多く、渋滞の原因になる。また、ダウンタウンに無料の駐車スペースはまず無い。バンクーバーでのラッシュアワーは6amから始まるという。米国東部と3時間の時差があるので、とくに金融関係者は朝早くからオフィスへ行く。帰りも3pmから6pmと早く帰る人も多い。そもそも、冬は5pmから既に真っ暗になる。

橋の下のSunset Beach Parkにへ降りる。昨日行ったGranville Islandと橋が見え、対岸にはバンクーバー博物館が見える。



English Bay BeachまでのSeawall Promenadeには、多くのベンチがあり、そのいくつかは亡くなった身近な人を祈念して寄付されたもので、名前や感謝の言葉などを記銘したプレートが貼り付けてある。日本でもどこかで見たことがあるが、なかなか良い仕組みだ。写真は、愛犬のmimiを祈念したもの。かわいい絵もあって気持ちが伝わってくるプレートである。

   

English Bay Beachは夏には海水浴でにぎわう海岸である。砂浜に敷物を敷いて休むのでなく、置いてある丸太に座るようである。
そのまま歩き続けて、一番にぎやかなRobson Streetを南東へ戻り、ダウンタウンのほぼ中央のコンドミニアムに帰った。一時間半でダウンタウンをほぼ半周歩いたことになる。

   

午後は、バンクーバー美術館 Vancouber Art Galleryに行った。1974年建設の裁判所を改装したもので、現在は9月10日までArthur Ericksonという建築家の特集を開催している。一人$15は高いと思ったが、お金を出して待った。受付の人がコンピュータをいろいろ操作するがなかなか入場券が出てこない。ついに、お金を返してきて、無料で入れと言われた。素直に、コンピュータが直らないうちにあわてて入場する。
1階は展示改造中、2階と3階が建築関係の展示、4階に絵画が展示されていた。ラフな外観イメージデザインから始め、詳細なデザイン図、紙で作る精密な模型、使い勝手・強度や施工方法を考えた設計図、完成した建物の写真などが展示されている。新奇さを競う外形デザイン、住み心地、機能性、強度設計、施工法などを考え、まとめ上げる総合芸術の建築の仕事も面白いなと思う。とは言うものの、当時でもごく一部の人だけがアーキテクトになりえたのだろう。とくに現在では、一級建築士といえども、姉歯氏のように極限られた分野のみを専門とせざるを得ないのだろう。
絵画では、いずれもトーテムポールを描いた有名なエミリー・カーの作品がいくつか並んでいた。初期の作品は透明感のある色調だが、後期になると多少重々しい色使いになる。初期の作品が私の好みにあう。

次は、その(5)



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