hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

北朝鮮工作船を見た

2006年06月21日 | その他
横浜の山下公園から、みなとみらいをぶらついた。

赤レンガ倉庫前でキリンビールがWカップ日本サポータのためのテントを立てていた。試合を写す大画面、グッズ、各選手のユニフォーム、キリンカップなどが展示されていた。応援メッセージを書いて「SAMURAI BLUE 2006」と入った80cmもある旗をもらった。これどうしよう?

赤レンガ倉庫の中のショップをぶらぶらして、外に出ると、海岸縁に「海上保安資料館横浜館」があった。「工作船、保存」の文字が見える。中に入ると、2001年12月、巡視艇と銃撃戦になり自爆、沈没した北朝鮮工作船が保存、展示されていた。船の科学館に展示されていたのが、横浜に来ていたとは知らなかった。
小さな船と聞いていたが、実際見るとけっこう大きい。全長30m、44トンとある。船首の片側に弾丸が入り、反対側から抜けた痕がいくつもある。船尾にも同様な貫通痕があった。巡視艇が、人がいないところに打ち込んだためだそうだ。海底から引き上げた赤錆の船体、回収した武器、所持品の展示を見ると、当時の衝撃がよみがえる。

TVで一部見た覚えのある銃撃映像が映写されていたが、双方の音声が加わっていて、今でも生々しい。おそらく麻薬がらみのとんでもない犯罪であり、自制しながら断固たる措置をとった巡視艇の措置が誇らしい。しかし、船もろとも工作員も自爆したと聞くと、「キムジョンイル万歳」と言ったかどうかは知らないが、何か戦争中の日本人を思い出し、やりきれない思いとなる。

工作船の展示説明にもいかに海上保安庁ががんばっているかが書いてあり、映画「海猿」のポスターも張ってある。資料館の隣の建物の壁を厳しい指示を受けながらロープで下りてくる人がいた。デートスポットで彼女と手をつなぐニヤニヤした男性達の目の前で、男らしい訓練を見せ付けるなど、海上保安庁もなかなか宣伝上手だ。


コメント
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