三日前の5日に忘年会という名目で、信州の蓼科にあるフレンチレストラン『
エスポワール』へ、
総勢5人で行ってまいりました。
(わたし達夫婦と娘、そして友人とその母。以前もお邪魔したメンバーでの忘年会♪…)
エスポワールは特に長野県で有名なシェフ、藤木さんのオーベルジュです。
このブログではもうお馴染みの藤木シェフですから、今さら言うまでもないのですが、
旦那さんが勝手に「師匠」と思っている方で、旦那さん憧れのシェフなのですね。
最初にお断りしておかねば・・・
本日は忘年会ブログということで、大盤振る舞いです
ヨダレが垂れてきそうなお料理の写真がたくさん並び、
文章もうんざりするほどたっぷりと添えました。覚悟してご覧ください・・・
写真はもちろん自前ですが、記事は思い出しながらの娘との共同作業です。
旦那さんにも記憶を辿ってもらい、監修旦那さんということで・・・
(なにしろ、たくさんのお料理だったから、うろ覚えなのですぅ…
)
料理名は、エスポワールさんのHPを参照させていただきましたが、
『本日の料理』という、この季節ならではのお料理などに関しましては、
こちらで適当にそれらしき料理名を付けてありますので、ご了承くださいませ…
それでは本日のランチ、始まります・・・
《
まず言葉を失ったのがこのパン》
まさかと思ったら、黒トリュフでした!
サンドしているだけじゃなく、
生地にも練り込まれているというトリュフパン。
人生で一番緊張したパンとの対面でした。
本日からこのトリュフパンが始まったとのこと。なんてラッキーな…
《
地元野菜のスティックサラダ》
セロリ、ニンジン、ヤーコンなどの根菜を、
ナスのペーストをつけていただきます。
(ナスの他にアンチョビなども入ったペースト…)
野菜に甘みがあって、そのまま食べても充分美味しい・・・
《
こちら、シェフからのサービス!》
同行者がシェフと親しいので・・・お料理一品、いただきました!
パイの中は・・・ク、クマ! クマです、クマですね、ベアーです。
…というのも、うちの旦那さんがジビエに凝っているので、
(藤木シェフはジビエ料理の第一人者です…)
ジビエ好きにはジビエ!と言うことでしょうか・・・
しかし旦那さんが作るクマ肉料理は「またぎ」な雰囲気。
でもシェフが作ると、軟らかくて臭みもないフレンチ!
素人は恐ろしいと痛感させられる一品で、
ちょっと苦手に思ってたジビエが、近く思える料理でした。
《
チーズの盛り合わせ》
誰ひとりアルコールを口にせず、ワインすら一口も飲まないのに、
なぜか毎回チーズをいただきます
はい、旦那さんが大のチーズ好きなんです!
これはカマンベールや山羊のチーズなど、チョイスした盛り合わせ。
あんまりニオイがキツイのは、もちろん旦那さんにお任せです。
…というか、「一番ニオイのキツイのをお願いします…」と、
旦那さんのリクエストでしたから・・・
《
カボチャのポタージュ》
色がとってもきれいでしょ!
濃いカボチャのお味が口いっぱいに広がって、
とっても美味しかった。
《
牛の自家製サラミ》
油がぶわっと広がったけど、
しつこくない、さら~っとしたサラミでした
さて、ここから前菜です・・・
ここで、ひとこと・・・
前菜と主菜は、たくさんの種類の中からチョイスします。
それも、悩んで悩んで悩んでしまうほど、種類がた~くさんあるのです。
あれこれ食べたいので、5人が全員別々のお料理をチョイスして、
少しずつシェアしていただくことにしました。
(…なので登場する品数も多く、それぞれの料理の感想も述べられる♪…)
わたしのチョイスは、
《
諏訪市後山の仔イノシシ(マルカッサン)の骨付き自家製生ハム》
これはメニューをチョイスするとき、カット前の足を、
ギャルソンのお兄さんが持って来てくれて・・・
なかなかびっくりするつま先を見させていただきました
親イノシシと違って、臭みがないのが特長らしく、
さっぱりとやわらかく仕上がっていました。
たくさん添えられたトリュフにもビックリ!
(だって、トリュフの食感まで味わえる機会なんて、そうはないですもの…)
これがジビエなの? …ってくらいに、上品なお味の生ハムでした。
旦那さんのチョイスは、
《
庭の燻製小屋で作った自家製燻製の盛り合わせ》
エスポワールのお庭に点々とある小屋で作られたという、自家製の燻製。
燻製といっても、さっといぶしたようで煙り臭さはなくて、
香りよい一品でした。
娘のチョイスは、
《
信州じゃがいも(アンデスレッド)とフォアグラのパートフィロ包み焼き》
ジャガイモがペースト状になっていて、真ん中になんと『フォアグラ』が鎮座。
まぁ周りのトリュフソース&スライストリュフが気になるんですが、
一枚残らずいただいてきました
…と、これは娘談です。
フォアグラとトリュフとは、なんとも贅沢な・・・
友人のチョイスは、
《
魚介類のサヴァイヨン仕立て》
牡蠣やエスカルゴがなどが入った、
こちらも、とっても贅沢な一品です。
友人の母のチョイスは、
《
シカ肉と(なんとか?)肉の温野菜サラダ》
シカ肉ともう一種類のお肉(忘れちゃった)とトリュフが乗った、
サラダ仕立てです。ここにもトリュフ!
お野菜たっぷりでさっぱりヘルシーでした。
でも想像以上にヴォリュームは満点。
みんなで美味しくいただきました
以上、前菜でした。
次は、本日のスープです・・・
《
グラタンスープ》
でも使ってるのはオニオンじゃないです!
松本市で最近推してる「松本一本ネギ」という(一応)ブランドネギ。
白ネギを使ったグラタンスープです。
オニオンじゃなくてもいいのか…と思いつつ、
はふはふしながらチーズの濃厚さに、まったりしていましたぁ~
ネギのねっとりとした甘みと旨さ。
松本一本ネギがブランドネギだと、この一品が証明してました
いよいよ、メイン料理に入ります・・・
わたしのチョイスは、
《
ヤリイカとワイルドライスのブーダン・ブラン》
説明してもらうときにソーセージと言われたけど、
「イカがソーセージ?」と思っていたら、
出てきたのは本当にソーセージでした
ワイルドライスというお米に似た食材とイカがコラボしていて、
ふんわりしたやさしい食感のソーセージ。
「両端の紐に気を付けて!」と、
お兄さんの優しい言葉にうなずきながらも、
紐ごとお口の中にいれちゃった…
緑色のサボイキャベツ(縮緬キャベツ)と赤キャベツの色合いにも、
目を奪われてしまいました。
友人の母のチョイスは、
《
オマール海老と貝類のウフ・ココット アメリケーヌソース》
これは来店する度に、誰かが注文してしまう一品。
(だって、オマール海老という名前が食欲をそそるんだもの…)
オマール海老がやわらかくプリッとしていて、
とっても贅沢な気分になれるのでした
うちの旦那さんのチョイスは、
《
信濃雪鱒(しなのゆきます)を使った包み焼き》
信州産の鱒を使って、春巻きのようにサクッと包んであります。
近年流行りの信州サーモンは時々食べる機会があるけれど、
信濃雪鱒というこの魚は、未だかつて食べたことがない食材。
たんぱくで上品な白身魚で、ソースとバッチリ!
カラフルな野菜で彩りよく、ソースはサフランで色づけ。
赤白の渦巻きは、なると巻きではないですよ。
これ、ビーツ(西洋カブ)です。
娘のチョイスは、
《
塩尻市洗馬産黒毛和牛バベットステーキ》
部位でいうところのハラミですね。
うん、前回もこれ食べたんですけどね、
あまりの美味しさにリピートしてしまいました。
「前回もそちらでしたね」と、
爽やかなギャルソンのお兄さんに見破られ、
少々恥ずかしい思いをした。
…とは、これも娘談です。
リンゴにラフランスに柿、季節の果物が添えられていました。
友人のチョイスは、
《
諏訪湖産の青首鴨のロティ(だと思われます)》
お兄さんがおっしゃるには、今年は鴨の飛来が少ないのだとか・・・
ジビエにこだわるお店ですので、輸入ではなく地産にこだわっています。
かなりしっかりした食感のお肉で、フィンガーボールも添えられて、
骨にかぶりつく一品でした。
ジビエの季節には欠かせない料理だと思います。
さて、お待ちかねのデザートです・・・
わたしと娘のチョイスは、
《
モンブラン》
時期なので、栗でできてます。
ケーキ工場で働いてたとき色んなモンブラン食べたけど、
一番くさみがなくてさっぱりした栗の味がした。
普通は洋酒で風味を付けたりするんだけど、
栗の味を生かしてるんだなって思った。
下にあるケーキもしっとりで美味しかったです。
…と、またまたこれも娘談です。
友人のチョイスは、
《
ショコラ・クリュのテリーヌ カカオ64%》
これも毎回誰かが頼んでしまうのですが、
下に引かれた白いのは寒天で、
添えられているのは、これ『ペピーノ』という野菜!
甘酸っぱくて、フルーティーなお味でした。
これが、ペピーノ・・・
『ペピーノ』とはナス科のお野菜で、
熟すと段々黄色になってくるのだとか・・・
(調理前の実物をテーブルまで持って来てくれた…)
お野菜をデザートにしてしまうのは、
このお店の得意技ですね!
今回はチョイスしなかったけど、
『地元野菜のパフェ』もフルーツのように美味しい
旦那さんのチョイスは、
《
フルーツほおずきのデザート》
中心部分がシャーベットのようになっていて、
ヒンヤリしたデザートです。
甘くて酸っぱいほおずきが、彩りきれいな一品でした。
このお味は、病みつきになりそう・・・
友人の母のチョイスは、
《
信州リンゴのあつあつタルト》
安曇野産のリンゴを使ったタルトです。
(安曇野産のリンゴと言うのが、わたしには嬉しかった!)
メインディッシュを食べている間に、
カットを始めて焼いてくれたという、
あつあつできたてのデザート!
リンゴはシャキシャキ、
タルトは間にアーモンドクリームがサンドしてあるので、
サクサクをずっと楽しめて幸せでした
以上、デザートでした。
最後は、プチフール(小さなお茶菓子)です・・・
《
プチフール》
完熟柿のピューレをアールグレイで伸ばしたもので、
とってもさっぱりして口の中がすっとしました。
そして、横に添えられているのは『フルーツほおずき』。
あまり興味がなかったほおずきだけど、
食べたら「美味しすぎるプチトマト」という感じ♪
フルーツほおずきが、こんなに美味しいとは・・・
これ、娘談です。
うちの旦那さん、このお店のエスプレッソにいたく感激!
今回は「ダブルで…」と、リクエストしてました
楽しいお喋りに話が弾んで、終始賑やかなテラス席のテーブル。
美味しそうなお料理が運ばれてくるたびに、歓声とため息。
お料理は、みんなでわいわい言いながら取り分けて、
「こんな一流のフレンチレストランなのに、こんなことしてていいのかなぁ…」
…と思いつつ、代わる代わるの撮影会も遠慮なくさせていただきました
それでも、
「みなさんそうやって、分け合いながら色々のお料理を召し上がっていただいてますよ」
と、お兄さんが笑顔でおっしゃってくださったので、
気楽に、美味しく楽しい時間を過ごすことができて嬉しかったです・・・
こ~んな感じで、忘年会は終わりました。
また行けたらいいな~
せっかくのオーベルジュだから、いつか泊まれたらいいのになぁ~
ごちそうさまでした・・・
帰りに友人の家に寄って、母が漬けたという野沢菜の漬け物やら、
友人手作りのフルーツほおずきのジャムやら、美味しいお味噌やら・・・
色んな物をどっさりと頂いて帰りました。
蓼科から友人の家に向かう途中に眺めた八ヶ岳が、とってもきれいだった。
初冬の装いをした、八ヶ岳・・・
我が家周辺から眺める北アルプスとは、また違った景色です。
初冬の八ヶ岳が美しく裾を広げて、優しく迎えてくれたました・・・