前ブログに続いて、信州のプチ案内part2ということで・・・
…といっても、今回は観光地へのご案内ということではないのです。
だって、今回の目的は『タケノコ採り』ですから・・・
でも、『ジブリの世界』に迷い込んだり、『赤い妖精』に出会えたり…と、楽しいご案内です。
伊那市の新山(にゅうやまと読みます…)までお出かけしました。(三日前の6月27日)
先日の長野市までは、安曇野から高速を使って約1時間。山道を通っても所要時間は一緒。
そして今回の目的地、伊那の竹林までは高速を使って約1時間半かかります。
安曇野からいつも見ているのは北アルプス。
伊那谷は長野県の中心より少し南に位置し、南アルプスと中央アルプスの二つのアルプスに抱かれた素敵なところです。
目的地の竹林へは、市街地を抜けてどんどん山の上へと登って行きます。
竹林に向かう途中、伊那の田園風景の向こうには美しい中央アルプスが見えました。
伊那の田園風景・・・
のどかに広がる田園風景でも、いつも見ている安曇野の風景とはどこか違います。
めったに見ることができない中央アルプスを、ちょっと引き寄せて見てみましょう。
「もっと近くにおいで!」と、中央アルプスを引き寄せて・・・
霞んいるけれど、重なり合った山の向こうに見えるアルプスは、やっぱり素敵でした。
この中央アルプスを眺めると、
「あぁー、伊那にきたんだなぁ~」って、いつも思います。
だいぶ上まで登ってきたときに、
山里の道路脇で、『ネコバス』発見!
なんともレトロなバス。これは、まぎれもなくネコバスです。
わぁー、ネコバスだぁ・・・
ここには毎年来てますけど、初めて出会ったネコバス。
「あれっ? ここはもしかして、トトロの森なの?」
…って、そんなわけないです!
辺りを見回してみると、まるで『ジブリの世界』に迷い込んだような感じがします。
どこからともなく、
♪ となりの ト~トロ トト~ロ… ♪ と、あの歌が聞こえてきそうな・・・
林の中からは、
「メイちゃ~~~ん」って、サツキの声が聞こえてきそうな・・・
さてさてこのネコバス、サツキとメイを乗せて今日の行き先は『七国山病院』でしょうか・・・
伊那には、オシャレなことをする方がいるのですねぇ~
(家に帰って早速ネット検索してみると・・・
これは酔っぱらいさんを無料送迎するバスで、伊那市内を走るのだそうです。
持ち主の方が運転して、契約したホテルと飲食店を走るみたいですね。)
でもネコバスは、市街地を走るよりこうして山あいに止まっている方が似合います。
きっと、この奥にある民家がバスの持ち主さんのおうちなのでしょうね。
トトロの森を後にして、まだまだ登って行きます。
目的地の竹林へ行く前に、ちょっと寄り道を・・・
すぐ近くにある、『トンボの楽園』を覗いてみましょう。
ネコバスの次は、赤い妖精・・・
ここは、日本一小さな赤い妖精と呼ばれる『ハッチョウトンボ』が生息している場所。
昨年初めて訪れて、10匹ほどのハッチョウトンボに出会うことができたのですが・・・
さぁー、今年はどうでしょうか。
トンボの楽園は、山の上の素敵なところにあります。
この湿地帯が、トンボの楽園・・・
この遊歩道を散策しながら、赤い妖精に出会います・・・
まず、看板でお勉強をしてから・・・
それでは、遊歩道を歩きながら小さな赤いハッチョウトンボを探しましょう。
「ここにいたぞぉー」と、視力に自信のある旦那さまがトンボ探しの役目。
撮影係はわたくしが担当ということで・・・
少し離れた小さな水溜まりの草に留まっている、小さくて真っ赤なハッチョウトンボ。
体長約2cm。一円玉くらいの大きさです。
小さくて真っ赤なトンボは、ハッチョウトンボのオスです。
手が届く位の距離ならいいのだけれど、ちょっと遠すぎて撮影が難しい
小さなハッチョウトンボを、あなたも探してみて・・・
(↑)どこにいるかわかったでしょうか。実際にはこんな感じで見えるのです。
もう少し近い場所を探してみましょう。
近いところに、一匹見つけました。
羽を休めている、ハッチョウトンボのオスです・・・
あちこちにいますねぇ~ 小さな赤いトンボは十数匹ほど見かけました。
こちらは、手を伸ばしてカメラを近づけてみます・・・
「こんなときに、一眼レフだったらなぁ…」と、
思ってはみたものの、まぁ宝の持ち腐れってこともあるからねぇ~
真っ赤なオスはたくさんいるのですが、メスがなかなか見つかりません。
「こっちにメスがいたぞぉー」と、またまた旦那さまの声。
早速行ってみると、遠くの草むらに一匹のメスらしきトンボがいます。
ようやく、ハッチョウトンボのメスを発見したけれど・・・
あまりにも遠くて、はっきりと見えません。
拡大画像にしてみてもピントが合ってないし、よくわかりませんねぇ~
昨年はメスの写真もよく撮れていたので、『昨年のハッチョウトンボのブログ』を見ていただいた方がよろしいかと・・・
ここには、色々な種類のトンボが飛んでいました。
中に、美しい橙色をした小さなモートンイトトンボを見つけたので、ご紹介しましょう。
橙色が美しい、モートンイトトンボのオス・・・
このモートンイトトンボの眼後紋が、白いハート形をしているのがわかるでしょうか。
可愛らしいですねぇ~
モートンイトトンボは、これもまたとっても小さなイトトンボなのです。
トンボの楽園でふと空を見上げたら、そこには飛行機雲の白い線が1本伸びていました。
空に、飛行機雲が・・・
青い空に、真っ直ぐに白い線が描かれて綺麗でしたぁ。
赤い妖精たちのすみかを後にして、ほんの数分走るとそこに目的地の竹林があります。
伊那の竹林です・・・
ここの竹林は、うちの旦那さまが仲間たちと一緒にボランティアで竹の伐採などするところ。
その見返り(?)として、タケノコを自由に収穫できるという仕組み。二区画所有してます。
タケノコといえばスーパーで買う大きな、ずんぐりむっくりとしたタケノコですが・・・
ここのタケノコは、ハチク(淡竹)のタケノコ。通称『ハチク』といって細長いタケノコです。
タケ類には多くの種類があって、マダケ、モウソウチク、ハチクが代表的な竹ですね。
スーパーで見かける大きなタケノコのほとんどは、モウソウチクのタケノコ。
そして、紫色っぽい皮の細長いタケノコはハチクのタケノコ。
このハチクの収穫は、
土の中から掘り起こす『タケノコ掘り』ではなく、タケノコの上部を持って折り曲げるとちょうど食べ頃の部分から折れてくれるという『タケノコ採り』なのです。
ハチクは、普通のタケノコと違ってアクがないので、そのままアク抜きなしで煮物などに使えるのですよ。主婦にとっては、とっても有り難いタケノコなのですね。
さぁー、ハチク(淡竹)のタケノコ採りを始めましょう。
これが、ハチクのタケノコです・・・
数本採ったところで、異変に気付きました。
いつもなら、あちらこちらに何十本ものハチクがぞくぞくと生えているのに・・・
あららら・・・、ないですねぇ~
どうやらイノシシさんに悪戯されているようです。
イノシシが掘った形跡が、あちこちに・・・
あらあら、収穫するのにちょうどよいタケノコが、みんな掘り起こされています。
散乱している、食べ頃のハチク・・・
イノシシは、タケノコの根を食べたいのでしょうか。タケノコは全く食べずにほったらかしです。
なんとも、もったいないことですねぇ~
では、もう一区画の竹林の方へ歩いて下ってみましょう。
こちらの竹林はどうでしょうか・・・
こちらには、役所で張ってくれた電気柵もありました。
仲間のひとりが、自前で網も張ってくれてあります。
でも、やはり全然採れませんでした。
イノシシ対策はしてあるのに・・・
最初の竹林に戻って川縁まで降りながら、それでも30本ほど収穫しました。
例年だと、たくさん収穫できるので7、8本ずつご近所さんへ配るのですが・・・
少しだけ友人宅にお裾分けして、残りは大きなお鍋で二軒分の煮物を作りました。
残念ながら、今年は保存食(水煮の瓶詰めや乾しタケノコ)はできません。
毎年この時期は伊那まで数回収穫に行き、いつ行ってもたくさんの収穫なのに・・・
前日に仲間が採った後でも、翌日にはかなりの収穫があるはずなのに・・・
なんということでしょう・・・早速仲間たちに連絡です。
竹林を後にして、帰りはのんびりと木曽を通って安曇野に戻りました。
伊那から権兵衛トンネルを抜けると、すぐそこは木曽です。
権兵衛トンネルを抜けて木曽へ・・・
ちょっとがっかりのハチク採りでしたが、でも伊那は楽しかったです。
素敵な伊那谷に、いつかあなたも行ってみませんか!
トトロや赤い妖精たちに出会えるかもしれませんよ・・・
…といっても、今回は観光地へのご案内ということではないのです。
だって、今回の目的は『タケノコ採り』ですから・・・
でも、『ジブリの世界』に迷い込んだり、『赤い妖精』に出会えたり…と、楽しいご案内です。
伊那市の新山(にゅうやまと読みます…)までお出かけしました。(三日前の6月27日)
先日の長野市までは、安曇野から高速を使って約1時間。山道を通っても所要時間は一緒。
そして今回の目的地、伊那の竹林までは高速を使って約1時間半かかります。
安曇野からいつも見ているのは北アルプス。
伊那谷は長野県の中心より少し南に位置し、南アルプスと中央アルプスの二つのアルプスに抱かれた素敵なところです。
目的地の竹林へは、市街地を抜けてどんどん山の上へと登って行きます。
竹林に向かう途中、伊那の田園風景の向こうには美しい中央アルプスが見えました。
伊那の田園風景・・・
のどかに広がる田園風景でも、いつも見ている安曇野の風景とはどこか違います。
めったに見ることができない中央アルプスを、ちょっと引き寄せて見てみましょう。
「もっと近くにおいで!」と、中央アルプスを引き寄せて・・・
霞んいるけれど、重なり合った山の向こうに見えるアルプスは、やっぱり素敵でした。
この中央アルプスを眺めると、
「あぁー、伊那にきたんだなぁ~」って、いつも思います。
だいぶ上まで登ってきたときに、
山里の道路脇で、『ネコバス』発見!
なんともレトロなバス。これは、まぎれもなくネコバスです。
わぁー、ネコバスだぁ・・・
ここには毎年来てますけど、初めて出会ったネコバス。
「あれっ? ここはもしかして、トトロの森なの?」
…って、そんなわけないです!
辺りを見回してみると、まるで『ジブリの世界』に迷い込んだような感じがします。
どこからともなく、
♪ となりの ト~トロ トト~ロ… ♪ と、あの歌が聞こえてきそうな・・・
林の中からは、
「メイちゃ~~~ん」って、サツキの声が聞こえてきそうな・・・
さてさてこのネコバス、サツキとメイを乗せて今日の行き先は『七国山病院』でしょうか・・・
伊那には、オシャレなことをする方がいるのですねぇ~
(家に帰って早速ネット検索してみると・・・
これは酔っぱらいさんを無料送迎するバスで、伊那市内を走るのだそうです。
持ち主の方が運転して、契約したホテルと飲食店を走るみたいですね。)
でもネコバスは、市街地を走るよりこうして山あいに止まっている方が似合います。
きっと、この奥にある民家がバスの持ち主さんのおうちなのでしょうね。
トトロの森を後にして、まだまだ登って行きます。
目的地の竹林へ行く前に、ちょっと寄り道を・・・
すぐ近くにある、『トンボの楽園』を覗いてみましょう。
ネコバスの次は、赤い妖精・・・
ここは、日本一小さな赤い妖精と呼ばれる『ハッチョウトンボ』が生息している場所。
昨年初めて訪れて、10匹ほどのハッチョウトンボに出会うことができたのですが・・・
さぁー、今年はどうでしょうか。
トンボの楽園は、山の上の素敵なところにあります。
この湿地帯が、トンボの楽園・・・
この遊歩道を散策しながら、赤い妖精に出会います・・・
まず、看板でお勉強をしてから・・・
それでは、遊歩道を歩きながら小さな赤いハッチョウトンボを探しましょう。
「ここにいたぞぉー」と、視力に自信のある旦那さまがトンボ探しの役目。
撮影係はわたくしが担当ということで・・・
少し離れた小さな水溜まりの草に留まっている、小さくて真っ赤なハッチョウトンボ。
体長約2cm。一円玉くらいの大きさです。
小さくて真っ赤なトンボは、ハッチョウトンボのオスです。
手が届く位の距離ならいいのだけれど、ちょっと遠すぎて撮影が難しい
小さなハッチョウトンボを、あなたも探してみて・・・
(↑)どこにいるかわかったでしょうか。実際にはこんな感じで見えるのです。
もう少し近い場所を探してみましょう。
近いところに、一匹見つけました。
羽を休めている、ハッチョウトンボのオスです・・・
あちこちにいますねぇ~ 小さな赤いトンボは十数匹ほど見かけました。
こちらは、手を伸ばしてカメラを近づけてみます・・・
「こんなときに、一眼レフだったらなぁ…」と、
思ってはみたものの、まぁ宝の持ち腐れってこともあるからねぇ~
真っ赤なオスはたくさんいるのですが、メスがなかなか見つかりません。
「こっちにメスがいたぞぉー」と、またまた旦那さまの声。
早速行ってみると、遠くの草むらに一匹のメスらしきトンボがいます。
ようやく、ハッチョウトンボのメスを発見したけれど・・・
あまりにも遠くて、はっきりと見えません。
拡大画像にしてみてもピントが合ってないし、よくわかりませんねぇ~
昨年はメスの写真もよく撮れていたので、『昨年のハッチョウトンボのブログ』を見ていただいた方がよろしいかと・・・
ここには、色々な種類のトンボが飛んでいました。
中に、美しい橙色をした小さなモートンイトトンボを見つけたので、ご紹介しましょう。
橙色が美しい、モートンイトトンボのオス・・・
このモートンイトトンボの眼後紋が、白いハート形をしているのがわかるでしょうか。
可愛らしいですねぇ~
モートンイトトンボは、これもまたとっても小さなイトトンボなのです。
トンボの楽園でふと空を見上げたら、そこには飛行機雲の白い線が1本伸びていました。
空に、飛行機雲が・・・
青い空に、真っ直ぐに白い線が描かれて綺麗でしたぁ。
赤い妖精たちのすみかを後にして、ほんの数分走るとそこに目的地の竹林があります。
伊那の竹林です・・・
ここの竹林は、うちの旦那さまが仲間たちと一緒にボランティアで竹の伐採などするところ。
その見返り(?)として、タケノコを自由に収穫できるという仕組み。二区画所有してます。
タケノコといえばスーパーで買う大きな、ずんぐりむっくりとしたタケノコですが・・・
ここのタケノコは、ハチク(淡竹)のタケノコ。通称『ハチク』といって細長いタケノコです。
タケ類には多くの種類があって、マダケ、モウソウチク、ハチクが代表的な竹ですね。
スーパーで見かける大きなタケノコのほとんどは、モウソウチクのタケノコ。
そして、紫色っぽい皮の細長いタケノコはハチクのタケノコ。
このハチクの収穫は、
土の中から掘り起こす『タケノコ掘り』ではなく、タケノコの上部を持って折り曲げるとちょうど食べ頃の部分から折れてくれるという『タケノコ採り』なのです。
ハチクは、普通のタケノコと違ってアクがないので、そのままアク抜きなしで煮物などに使えるのですよ。主婦にとっては、とっても有り難いタケノコなのですね。
さぁー、ハチク(淡竹)のタケノコ採りを始めましょう。
これが、ハチクのタケノコです・・・
数本採ったところで、異変に気付きました。
いつもなら、あちらこちらに何十本ものハチクがぞくぞくと生えているのに・・・
あららら・・・、ないですねぇ~
どうやらイノシシさんに悪戯されているようです。
イノシシが掘った形跡が、あちこちに・・・
あらあら、収穫するのにちょうどよいタケノコが、みんな掘り起こされています。
散乱している、食べ頃のハチク・・・
イノシシは、タケノコの根を食べたいのでしょうか。タケノコは全く食べずにほったらかしです。
なんとも、もったいないことですねぇ~
では、もう一区画の竹林の方へ歩いて下ってみましょう。
こちらの竹林はどうでしょうか・・・
こちらには、役所で張ってくれた電気柵もありました。
仲間のひとりが、自前で網も張ってくれてあります。
でも、やはり全然採れませんでした。
イノシシ対策はしてあるのに・・・
最初の竹林に戻って川縁まで降りながら、それでも30本ほど収穫しました。
例年だと、たくさん収穫できるので7、8本ずつご近所さんへ配るのですが・・・
少しだけ友人宅にお裾分けして、残りは大きなお鍋で二軒分の煮物を作りました。
残念ながら、今年は保存食(水煮の瓶詰めや乾しタケノコ)はできません。
毎年この時期は伊那まで数回収穫に行き、いつ行ってもたくさんの収穫なのに・・・
前日に仲間が採った後でも、翌日にはかなりの収穫があるはずなのに・・・
なんということでしょう・・・早速仲間たちに連絡です。
竹林を後にして、帰りはのんびりと木曽を通って安曇野に戻りました。
伊那から権兵衛トンネルを抜けると、すぐそこは木曽です。
権兵衛トンネルを抜けて木曽へ・・・
ちょっとがっかりのハチク採りでしたが、でも伊那は楽しかったです。
素敵な伊那谷に、いつかあなたも行ってみませんか!
トトロや赤い妖精たちに出会えるかもしれませんよ・・・