久々に今日のブログは、お花のはなし。
夏の間庭で育てていた『金の成る木』が、今部屋の中で可愛い花を咲かせています。
可愛らしい花がいっぱい咲きました・・・
この金の成る木は、数年前にちょっとしたことのお礼として2本のバラと一緒に見知らぬご婦人から頂いたものです。
バラの花が咲いたときのブログ『
小さな蔓バラがふたつ』で、そのご婦人との出会いなどは紹介してあります。お時間がありましたら、是非飛んでみてくださいね。
この花は別名、花月(かげつ)と呼ばれるようですが・・・一般には『金の成る木』と呼んでいますよね。
『金の成る木』という名前の由来は、若葉の時期に5円玉や50円玉など穴のある硬貨を通しておくと、その葉が成長したあとには抜けなくなって、硬貨をたくさん付ければやがて木にお金がなっているように見えることから名付けられた・・・これはもう、みなさんご存じだと思います。
以前、実家の父の部屋にも金の成る木が一鉢おいてあったので、いたずら半分に5円玉をひとつ小さな葉に通しておいたところ、やがてその木は立派に成長して『5円玉がひとつ成る木』となりましたぁ(^_^)
『金の成る木』なんてちょっと欲張りな名前ですが、花はとっても可愛らしい。頂いたときにはまだ小さな木だったので数年は花も見られなかったけれど、やがて花芽が付くようになり花が咲いてから今年で三年目になります。
初めて花芽が付いた年には・・・
せっかく付いた花芽だったのに、寒くなってきたので家の中に入れておいたところ小さな蕾にまで育ったものが次々にポロッと落ちてしまいました。きっと急激な環境の変化に耐えられなかったのでしょうね。
その翌年は・・・
寒くなる少し前に家の中に入れて日当たりの良い場所に置いてあげていたら、数個の可愛い花が初めて咲きました。蕾が膨らんできたときには、また落ちるんじゃないかとハラハラしましたが、無事でしたぁ~
そして今年は・・・
新しい環境の中でもめげずに、むしろ喜んでいるかのようにたくさんの花を咲かせてくれました。リビングの特等席でお日様の陽をいっぱい浴びながら、日に日に花の数が増えています。
星形の可愛い花が開こうとしています・・・
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花をよく見ると、外側の濃いピンク色から中央に向かって白色になっていくグラデーションが非常にきれいです。
肉厚で、色艶の良い緑色の葉も可愛いですね。赤い縁取りも美しくて、葉だけでも観賞価値が高いのではないでしょうか。
可愛い花が開きました・・・
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こちらは、花びらの外側にだけ紅をさしたようで可愛いですねぇ~
中央にある5個のラッキョウのようなもの(これって雌しべ?)も開きました。これまたほんのりとしたピンク色のラインが素敵。
雄しべも5本。その先端に付いている小豆色の実のようなものも可愛らしいですね。これは葯(やく)といって、花粉をつくって貯めておく袋なんですって。
あれあれ?一番下の葯がちょっと破裂していませんかぁ。
花が開ききった後は・・・
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花がすっかり開いてしまいましたねぇ~
この画像の右上の花たちのように花が開ききって古くなると、花びらは反り返って小豆色の葯は破裂してはじけてしまいました。
花が開いてしまっても次々に蕾が膨らんでくるので、長い間花を楽しむことができます。
『金の成る木』って、お金がなっていなくてもたくさんの花が固まって咲くとそれだけで充分満ち足りた気分にしてくれて、なんだか幸運が訪れそうな気がする不思議なお花ですね。
今日の、お・ま・け
先日のお引っ越しのときに、お花に添えてくださったご婦人の走り書きがひょっこりと出てきました。せっかくなので、今日のおまけはそのメッセージの一部の紹介です。
数年ぶりに見つかった、ご婦人からのメッセージ・・・
メモ中の 「…と思ひます」 という、この文章。いいですねぇ~
この言葉をみて頂くとおわかりかと思いますが、この方は高齢のご婦人でした。昔々の良き時代を過ごされてきた方なのでしょう。品があって、優しそうな素敵な方でした。
『金の成る木』は本来ならば『金のなる木』かもしれませんが、我が家ではメモ書きのとおりに『金の成る木』として育てています。
ほんのささやかな手助けをして差し上げただけなのに、わざわざこのような形できちんとお礼をしてくださって・・・
本当に、優しくて律儀なご婦人だと思います。
このご婦人がどちらにお住まいなのか、お名前すらもお聞きしてないのですが・・・
こうした一期一会を、大切にしていきたいものです。
それにしても、あのご婦人は今どうしていらっしゃるのかしら・・・
2本のバラの花と共にこの『金の成る木』も、ずっとずっと咲かせ続けていきたいと思っています。そしてこの心優しいご婦人のように、素敵に年を重ねていけたら嬉しいのですが・・・
師走にお花の話題でホット一息ついて、さぁーまた頑張りましょう!
大掃除におせち作りに…と、ホントに『師』じゃなくたって走り回るほど忙しい年の瀬だわぁ・・・