鉢植えで咲いたクリスマスローズを使って、
真面目に人工授粉に挑戦したのが2014年3月でした。
受粉させて実った種を蒔いて発芽させ、植え替えを繰り返して株を育て、
地植えにして、初めて花が咲いたのは昨年2017年の春です。
昨年の様子は、《人工授粉によるクリスマスローズの初花》の記事をご覧くださいね。
そして今年は開花二年目となるわけですが、
最初に、昨年と今年の株の様子を比べてみましょう・・・
実生で育てた株に初めて花が咲いた 昨年の様子 です(4月22日)
こちらは開花二年目の 今年の様子 です(4月19日)
1年で株がずいぶんしっかりとしてきて、花数も増えています。
さ~て、それぞれの株には昨年と同じ花が咲いたのでしょうか。
(普通だったら、同じ株には毎年同じ花が咲きますよね…)
初花の翌年に咲いた花が、その株本来の花なのだとか・・・
まずは『親花』と昨年咲いた『初花』のおさらいです・・・
あまりにも違いすぎる親同士の交配なので、びっくり仰天の花が咲くかと思いきや、
案外シンプルな花しか咲かなくて、ちょっとガッカリでした。
赤紫ダブル(種親) × イエローフラッシュシングル(花粉親)
(中心赤は「フラッシュ」というらしいから、今回から改名です…)
この(↑)両親の交配で、昨年は2種類の花が咲きました。
(2種類共に、花色や花びらの様子が微妙に違うけどほぼ同じ花だった…)
いたってシンプルな、赤紫系シングル咲き♪
いたってシンプルな、イエロー系シングル咲き♪
種親の『ダブル咲き』はひとつも出なくて、赤紫系の花色だけが受け継がれた。
花粉親の『フラッシュ』もひとつも出なくて、やはりイエロー系の花色だけが受け継がれた。
以上、昨年の結果のおさらいでした・・・
それでは、開花二年目の今年咲いた花をご覧いただきましょう・・・
今年もびっくり仰天の花はなかったけれど、花粉親の特徴(花の中心が赤)が出ました。
花の中心が赤いタイプを「フラッシュ」と呼ぶらしいのですが、
赤紫系とイエロー系の両方の花にフラッシュが出て、これはちょっと嬉しかった!
赤紫系シングル咲きの、単色とフラッシュ♪
イエロー系シングル咲きの、単色とフラッシュ♪
昨年の個々の株の記録を見れば、赤紫系が咲いた株には赤紫系が、
イエロー系が咲いた株にはイエロー系が咲いたことは間違いないです。
でも、その中にフラッシュタイプの株がたくさんあって、
昨年とは違う花が咲いた株があった…ということも事実でした・・・
クリスマスローズの交配については、これにて一件落着!
一応、この場所で咲いている株はこのまま来年まで育てて、来年の春にもう一度花を見てから、
どこかに嫁がせるなり他へ移植するなりしようかと思っています。
この場所に同じような花ばかり咲いてもつまらないし、このままでは株も少々窮屈そうなので・・・
今日の、お・ま・け
少し前の記事『地植えクリスマスローズと発芽苗のポット上げ』で、
庭に咲いているクリスマスローズの様子を見ていただいたのですが、
まだ新葉が伸びてなくて、なんとなく貧相な株でしたから、
その後の賑やかな様子を少し見ていただきましょう・・・
《春の花が咲く頃の、リビング下の土手の様子…》(4月20、27日)
《翁草が咲く頃の、中庭のぶどう棚横の様子…》(4月21日)
《勿忘草が咲く頃の、出窓下のクリスマスローズミニガーデンの様子…》(4月28日)
《タイムが咲く頃の、玄関先にある太い栗の切り株の回りの様子…》(追加で、4月30日)
我が家の庭では、地植えクリスマスローズは冬の間雪に埋もれていることが多く、
葉がズタズタになってかなり傷んでしまいます。
秋に古葉をカットするけれど、春にも傷んだ葉を切ってしまいますから、
花が咲く頃には葉が少なくて、少々寂しい姿になってしまうのです。
それでも、春の花が咲く頃になると緑の葉も出てきて、
クリスマスローズらしい花姿になってくれますから、
雪深い(?)信州でも、地植えで楽しむことができるお花です♪