いつもiらしく

いつも自分らしく生きたい!
素敵に年を重ねていつも愛らしくいたい!
そしてわたしはいつもiMacと一緒・・・

秋も深まってきて・・・

2009年10月31日 | 花や蝶を求めて
山の紅葉も次第に里へと降りてきて、家の周りもすっかり秋色になってまいりました。


外に出て上を見上げると、庭のモミジとサラサドウダンが真っ赤に紅葉して、お日様の光に透けた赤色がすごくきれい!
その間に常緑樹のモチノキの緑が顔を出して・・・これが、ちょっと素敵な眺めです。


真っ赤な紅葉に挟まれた常緑樹・・・

P1160423


上の写真(↑)左側のサラサドウダンは葉が真っ赤で、そしてぶら下がっている実は黄色。
この赤と黄色のコントラストも素敵です。


ホオズキも赤く色付いて、とってもきれい。
遠い昔少女の頃は、このホオズキを鳴らして遊んだものです。結構得意でしたぁ
(このわたしにも、一応少女時代というものがあったわけでして…)


赤く色付いたホオズキ・・・

P1160563

P1160564


ご近所さんちの柿の実も色付いて、もうすっかり葉が落ちています。


甘柿か渋柿か、さてどっちでしょうね・・・

P1160644


少し近所を歩いて見ると、秋が深まっているのがわかります。


桜の木の葉は、すでに散り始めて・・・

P1160431


イチョウの葉も、真っ黄色に色付き・・・

P1160432


真っ白だった蕎麦畑も、今は実って茶色に変色・・・

P1160427


辺りはすっかり秋模様・・・

P1160443


花たちも、次々と綿毛に変身です・・・

P1160512

P1160513


秋も深まってきたというのに、それでもまだ美しく咲いている野の花たちもあります。


黄色い花には蝶や虫が遊び・・・

P1160442


アキノキリンソウは、静かに咲いて・・・

P1160639


薄い青紫色のツリガネニンジンも、可愛らしく咲いてる・・・

P1160430


こちらには、赤紫色で咲くツリガネニンジンもあって・・・

P1160460


ツリガネニンジンの花は薄い青紫色なのに、やはり寒いから赤みを帯びてきたのかなぁ・・・
そんなところは、やっぱり秋も深まってきたんだなぁ~ って思う。


ふと足元を見ると、枯れ草の中に小さな紫色の花を発見!


「あれっ? これはもしかしてスミレ?」


秋なのに、ここには紫色のスミレが一株・・・

P1160451


あらあら、春の陽気と間違えちゃったのでしょうか。
そう言えば、秋の陽気は春と似てるかも・・・


「あらっ、こっちにも春の花?」


これはムラサキサギゴケかしら・・・

P1160511


この紫色の花は、4月~5月にかけて花を咲かせるムラサキサギゴケでしょうか。
トキワハゼなら今頃咲いてもおかしくないけれど、でもこれは花が大きいし色が濃い紫色。
…っていうことは、やっぱり春に咲くムラサキサギゴケかなぁ・・・
葉も青々としていて艶々。ここだけ春の臭いがする。


もう秋だというのに、春に見かける小さな紫色の花が咲いていて、ちょっと不思議な光景です。


そして今日もまた、蝶のお話を少しだけ・・・


家から歩いて2分程の所に、『中山間地(ちゅうさんかんち)』と呼ばれる場所があります。


ここを通っている1本の道路。初夏に、近所の方々が総出で小菊やマリーゴールドなどの苗を植えました。(これには国からの補助金が出ているそうです…)
今、そこの小菊の花が真っ盛り。


小菊が植えられている、中山間地の道路脇・・・

P1160629


野原の花が少なくなったこの時期、ここの小菊にはたくさんの蝶たちがやってきます。
午前と午後に歩いてみたけれど、暖かくなった午後の方が蝶の姿はやっぱり多い。


一番多いのが『ヒメアカタテハ』。あちこちの小菊の花にたくさんとまっていました。


ヒメアカタテハは小菊が大好き・・・

P1160519


ヒメアカタテハの画像アップは、前ブログでたくさん紹介したので今回は1枚だけで・・・


そして、この場所で初めて『キタテハ』に出会いました。これには、ちょっと感動!
ここにはたくさんのキタテハがきていました。


キタテハも、小菊がお好きなようで・・・

P1160613


キタテハは、近付くとすぐにパーッと素早く飛び立ってしまいます。
なかなかシャッターチャンスがないのです・・・


でもこちらの小菊のキタテハは、なぜか近付いてもじっとしていました。
さぁー、チャンス到来!


では、接写でパチリ・・・

P1160628


翅を閉じると後翅に『白いハート形の紋』がひとつ見えます。
これがキタテハの証拠! それにしても、裏翅はちょっと地味だね。


翅を閉じるキタテハ・・・

P1160621


キタテハも、なかなか素敵な蝶でしょう。


では、横からのポーズでもう一枚パチリ・・・

P1160615


初めて出会えたキタテハ。画像の数も、ついつい多くなっちゃいましたぁ


そして、初めて出会ったものがもうひとつ・・・


ワクワクしながら名前を調べたのだけれど、全然見つからない。
もしかしたら、この蝶もまた異常型?
今回もまた、以前のサイトで調べて貰ったほうがいいかしら。
でもその前に、もう一度調べ直しを・・・
…で、色々ネット検索した結果、判明しました!


タテハチョウかと思いきや、なんとそれは『イカリモンガ』という『蛾』でしたぁ~
もう、蛾(が)っかりです!


これがイカリモンガ・・・

P1160530

P1160524


ね、蝶に似ているでしょう。
翅を閉じているところなんか、上のキタテハによく似てますよね。


「日中に活動する」とか「翅を閉じてとまる」とか「触角が細い」など『蛾』の仲間でありながら、蝶の仲間の特徴を持っている蛾ですって。


初めて出会った珍しい蝶だと思って、必死で写真を撮りまくったのに・・・
バッチリいい感じの写真が撮れたと喜んでいたのに・・・
蛾だったとは・・・ちょっとショック!(蛾の好きな方、ごめんなさい…)


さぁー、気を取り直して・・・


黄色い花には、やっぱり黄色い『キタキチョウ』・・・

P1160624


小さな『イチモンジセセリ』も可愛いね・・・

P1160538


たくさん植えられた小菊では、この他にもベニシジミなどの蝶たちが遊んでいました。


秋も深まってきましたが、野の花も蝶たちもまだまだ元気一杯!


遠くを眺めれば、北アルプスはもう雪化粧。冬はすぐそこまできています。
信州の秋は、駆け足で通り過ぎて行くからね・・・

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庭にやってきた秋の蝶たち・・・

2009年10月27日 | 自宅周辺の蝶
この秋、我が家の庭や畑に咲いている花たちのところにやってきた蝶たちです。


天気の良い日には、色々な花にたくさんの蝶が遊びにきました。
そろそろ蝶たちの季節もおわりでしょうか・・・
寒くなってきた今は、蝶の姿も少なくなってしまいました。


我が家の庭で美しい蝶たちが見せた、様々な表情をお楽しみください。
画像はクリックで拡大します。お気に入りの蝶は、クリックしてよ~く見てあげてください。
(9月末からの写真です。日付もばらばらなので撮影日を表記します…)


ヒメアカタテハ
秋になって、天気の良い日には毎日ヒメアカタテハが庭の花にきていました。


こちらは、庭に咲いているアキノキリンソウにやってきたヒメアカタテハです。(9月24日撮影)
なかなか翅を広げてくれません。地面に降りて、ようやくきれいに翅を広げてくれました。

P1150210

P1150233


そしてこちらは、畑の百日草にやってきたヒメアカタテハです。(10月3日)
警戒心が強くて、素早くて、なかなか近くで撮らせてくれない蝶なのに・・・
この日はすっかりお友達気分♪ 色んな表情を見せてくれました。

P1150695

P1150696

P1150700


P1150718

P1150710


ブッドレアにもヒメアカタテハがやってきました。(10月10日)

P1150834

P1150839


アカタテハ
いつも庭で見るのはひとまわり小さなヒメアカタテハ。アカタテハを見たのは、初めてです。


この日は庭のブッドレアに、初めてアカタテハもやってきました。(10月10日)

P1150825

P1150832


ここでヒメアカタテハとアカタテハの違いを見てみましょう・・・


左がヒメアカタテハ、右がアカタテハ・・・

P1150838

P1150826


一番簡単な見分け方(↑)は、後翅に模様が多いのがヒメアカタテハ。アカタテハは縁をのぞいて後翅は茶色です。


翅を閉じているときの見分け方は、ちょっと難しい。
小さなオレンジ色の紋様が半円か三角形かで違いがわかるのですが、さぁーて、区別ができるでしょうか・・・


これは、ヒメアカタテハ同士のツーショット・・・

P1150837

P1150842


こちらは、アカタテハ(左)とヒメアカタテハ(右)のツーショット・・・

P1150830_1


やっぱり、翅を閉じているときの区別は難しいですね。ポイントはオレンジ色の紋様です。


ウラギンヒョウモン

ヒョウ柄をしているヒョウモン蝶は、区別が難しいのですが・・・
裏翅に白っぽい紋が多くみられるので、たぶんこれはウラギンヒョウモンだと思います。


この日ブッドレアには、ウラギンヒョウモンも初めて遊びにきました。(10月4日)

P1150759

P1150735


P1150743

P1150745


キタキチョウ 》・・・
以前は『キチョウ』と呼ばれていたけど、最近になって『キタキチョウ』に変わったようです。


ピンクのオキザリスの花に、長いストローを入れて吸蜜しているキタキチョウです。(10月4日)

P1150785


鉢植えのブルーサルビアで吸蜜しているキタキチョウ。目がとっても可愛い!(10月12日)
(これは、是非クリックで拡大を!)

P1160077


スジグロシロチョウ
庭にいるときに目の前を白い物がヒラヒラ、いや違う。ぐわんぐわんと飛んでいます。
蝶にしては舞い方が変だなぁ…と思いながら見ていると、その白い物は秋明菊の葉にとまりました。
近付いてよく見ると、やっぱり蝶々!
でも、よくよく見ると交尾中の二匹の蝶々です。


な~んだぁ、それで重そうにぎこちなく飛んでいたんだぁ~


交尾中の蝶たちは何度も見ているけれど、このように一匹の蝶にしか見えないように重なっての交尾の形は初めてみました。


スジグロシロチョウの交尾です。(9月26日)

P1150444

P1150445


ベニシジミ
この辺りでは、ベニシジミをたくさん見かけます。


シオンにベニシジミがきていました。(9月27日)

P1150457


こちらは、ブッドレアにきたベニシジミです。(10月10日)

P1150850


ヤマトシジミ
小さなヤマトシジミもたくさんやってきます。可愛い蝶です!


ボックセージにやってきたヤマトシジミです。(10月3日)
この日は珍しく、翅を開いて見せてくれました。

P1150678

P1150674


P1150675

P1150677


ピンクのコルチカムでは、ヤマトシジミが交尾中でした。(10月1日)

P1150587


オオチャバネセセリとイチモンジセセリ
オオチャバネセセリはイチモンジセセリに似てますが、後ばねの白紋が一直線でなく少しガタガタしていることで見分けられます。


ブルーサルビアには、オオチャバネセセリです。(9月24日)

P1150259

P1150260


ブッドレアにいるのは、イチモンジセセリでしょうか。(10月4日)

P1150739

P1150736


ヒメジャノメ
初めて庭で見つけたヒメジャノメ。
夏には、部屋の中の網戸にとまっているのをアップしましたが・・・
このヒメジャノメは花で吸蜜することは少ないそうで、この日も葉にとまっていました。


朝顔の葉にやってきたヒメジャノメです。(10月1日)

P1150599


ホシミスジ?メスグロヒョウモン
ブッドレアに見慣れない蝶がきていましたが、これは何蝶?
(なかなかじっとしていないので、ぶれた写真しか撮れなかったぁ…)


ブッドレアに、これホシミスジ?メスグロヒョウモン(9月27日)

P1150447


※ 追記です・・・(2010年6月16日)

この蝶の名前がはっきりしなかったのですが、会津マッチャンさんに教えていただきまして、
『メスグロヒョウモンの♀』と判明しました。
2010年6月16日、蝶の名前を訂正してこの文章を追記します。


最後に、白い綺麗な『蛾』も見ていただきましょう。


ウスキツバメエダシャク
九輪草の葉裏に蝶によく似た白い蛾を発見。幼虫はシャクトリムシ(尺取虫)ですって。
翅が和紙のようで、美しい蛾でした。ホウジャクに続いて、ちょっと好きになれそうな蛾です。


九輪草の葉裏に、ウスキツバメエダシャクです。(10月3日)

P1150673


こうしてみると、ブッドレアにはたくさんの蝶がやってきます。
さすがにブッドレアは、『蝶を呼ぶ花』と呼ばれるだけありますねぇ~
来年は、どんな蝶たちを呼んでくれるのでしょうか。今からとっても楽しみです。


蝶はよく似ているものが多く、種類の判別が難しいものです。
名前が違っているものも、あるかもしれない・・・
気が付いた方は、ご一報くださいね!


昨年こちらに引っ越して来て、初めて迎える秋です。
庭の花たちのところに、こんなにもたくさんの蝶がきてくれて、本当に嬉しい!
夏にやってきた大きな蝶たちに比べて、派手さでは少し負ける秋の蝶たちです。
でも、その可愛らしい表情や仕草にずいぶん癒されました・・・

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の野原に遊ぶ蝶たち・・・

2009年10月24日 | 花や蝶を求めて
秋の暖かい日差しの中、野原では蝶たちが残り少ない花を探しては楽しそうに飛び交っています。
もうこの時期になると大きな蝶は姿を消してしまい、モンキチョウやシジミチョウなど小さな蝶が多いですね。


今日は、そんな蝶たちのお話をたっぷりと・・・


いずれも野原や土手などで普通に見かける蝶たちですが、この日は初めて目にする蝶の行動や、感動的な場面にも出会うことができました。


まずは、花に遊ぶ蝶たちです・・・


先日アイリスの丘に向かう途中、野原には黄色い花がまだたくさん咲いていました。
この黄色い花は、コウゾリナでしょうか。
黄色い花のまわりには、たくさんの黄色いモンキチョウが遊んでいました。


黄色い花で吸蜜している『モンキチョウ』・・・

P1160252


あっちの花にも、モンキチョウ・・・

P1160250


こっちの花には、ちょっと違ったモンキチョウ・・・

P1160305


アキノキリンソウでは、キタキチョウとベニシジミが仲良く吸蜜してます。
同じ黄色い蝶でもこちらはモン(紋)がない黄色い蝶。
(以前は『キチョウ』と呼ばれていたが、最近になって『キタキチョウ』に変わったようです。)


仲良く吸蜜中の『ベニシジミ』と『キタキチョウ』・・・

P1160026


ヒメジョオンも、薄紫色の花をまだきれいに咲かせていました。
こちらにはベニシジミが一匹。


ヒメジョオンで吸蜜中の『ベニシジミ』・・・

P1160272


こちらの紫色のお花はなんでしょうね。
スジグロシロチョウが、小さな花に長いストローを突っ込んで一生懸命に吸蜜しています。


小さな花で吸蜜中の『スジグロシロチョウ』・・・

P1160037


この時期でも、野原には小さな花たちがたくさん咲いていました。
蝶や蜂たちのために、精一杯花を咲かせてくれているのでしょうね。


さて、ここからは蝶たちの 愛の劇場 です・・・


それでは、モンキチョウの『求愛飛翔』や、ちょっと珍しい『交尾拒否行動』をご覧ください。


相変わらずピンボケ写真もありますが、雰囲気だけでもおわかりいただければと思います。
(画像に時間を表記しました。時間の経過もあわせて見ていただくと面白いかと…)


野原では二匹の蝶が楽しそうに遊んでいます。


モンシロチョウとモンキチョウのように見えますが・・・
実はこの二匹、モンキチョウのカップルなのです。
翅の白っぽい方がメス(雌には白色型と黄色型がある)、黄色い方がオス(雄は黄色だけ)。


(10時57分08秒)
P1160236


二匹仲良くゆっくりと移動しているので、追っかけてみましょう・・・


おやおや、黄色いオスがなにやらアピールを始めたようです。


これは、『求愛』でしょうか・・・


(10時57分12秒)
P1160237


せっかくの求愛シーンがピンぼけで、これじゃあよくわかりませんねぇ~


やがてオスに誘われるようにして、二匹のモンキチョウが空に舞い上がっていきます。


普通はメスの後をオスが追いかけるかと思うのですが、それが違うのですね。
オスがメスの前を飛ぶのです。


これは、モンキチョウの『求愛飛翔』です


(10時57分20秒)
P1160239


おやおや、空中で突然オスがメスの前でホバリングのような仕草を始めました。
やっぱり、求愛飛翔だったのですね。


(10時57分27秒)
P1160240_2


空の追跡はここまで。


さぁーて、このカップルの愛の行方は・・・


こちらの花にも、二匹のモンキチョウがいました。


こちらは、黄色いメスと黄色いオスのカップルですね。
あれれれ・・・花で吸蜜しているメスの様子が、ちょっと変! お尻を高く持ち上げています。


メスがこうしてお尻を高く持ち上げるポーズ。これは『交尾拒否』行動です。?


(10時57分43秒)
P1160242


メスがこの格好をすると、オスは交尾したくてもできません。(悲しい・・・)


モンキチョウのメスは、一度交尾をするともうオスを受け付けないのです。?
オスが近づくと、こうしてお尻を高く持ち上げて交尾を拒否するポーズをとります。


これが、交尾拒否のポーズ・・・

P1160248


このメスの態度に、オスは一瞬ひるんだようになりました。


(10時57分47秒)
P1160243


気を取り直して、オスはもう一度アタックします。


(10時57分50秒)
P1160244


あらまぁー。メスに思いっきり交尾拒否ポーズをとられちゃって、オスはひとまず退散です。


(10時57分54秒)
P1160245


それでも諦めきれないのか、オスは再びアタック開始です。(根性ありますねぇ~)


(10時57分57秒)
P1160246


でも、だめなものはだめ!
そろそろオスには諦めていただかなければ・・・


(10時58分02秒)
P1160247


オスは、ようやく諦めたようですね。
わたくしには蝶の表情は読み取れませんが、悔しそう(?)にどこかに飛び去っていきました。


メスは吸蜜をやめてひと休みです。


(10時58分15秒)
P1160249


こちらのモンキチョウのカップルの愛は・・・成就できなかったようですね


蝶の世界の掟は厳しいものです。
交尾ができなかったオスには気の毒ですが、メスのこの潔癖さには拍手を送りたいですね。


そして、こちらはめでたく結ばれたカップルです。


イチョウの木の下、ヨモギの葉では交尾をしているベニシジミのカップルがいました。
木になっているギンナンに気をとられて上ばかり見ていたけれど、踏まなくてよかったわぁ・・・


ベニシジミの、美しい 愛の営み をご覧ください・・・


「うふふふ、ちょっと撮らせてね…」

P1150989


ベニシジミの雌雄は、前翅の外縁角度がまっすぐなのがオスで、カーブを描くのがメスですって。
…ってことは、左がオスで右がメスかなぁ・・・


あらあら、メスが翅を開いてきました。
交尾をしながら翅を開くところは、初めて見ます。


「これはいったい、どういった意思表示なのでしょう…」

P1150994


あまりにも接近し過ぎたので、警戒しているのでしょうか。
それとも、わたしに見せつけているのでしょうかね。
ベニシジミに聞いてみたいものだわぁ・・・


やがてオスも翅を開いてきました。


「やっぱりわたしはお邪魔虫?…」

P1150996


シジミ蝶はどの種類もそうだけれど、翅の表裏が随分違いますねぇ~
翅を開くと、このカップルはまさにベニシジミ・・・素敵な色です!


「翅がキラキラ光って、きれいだわぁ…」

P1150997


ベニシジミさん、どうもお邪魔しましたっ!


蝶たちの愛の劇場は、いかがでしたか。
今の時期は、野原や土手などを歩くとこのような素敵な光景に出会えます。


でも、この時期の蝶たちには、翅を傷めている個体が多くて、心を痛めることもしばしば・・・


こちらの土手で咲いているヒメジョオンにも、『ベニシジミ』のカップルがいました。
どうやらオスが求愛中のようですね。


「あらっ、翅がボロボロですねぇ~」

P1160298


あのベニシジミの美しい色はすっかり褪せてしまい、翅はボロボロです。


こっちの黄色い花には・・・う~ん、あなたはだれ?
判別がつかないシジミ蝶がいます。『ヤマトシジミ』かなぁ・・・


「あなたも、翅が傷んでいるのね…」

P1160271


足元にとまった『スジグロシロチョウ』も、翅がボロボロでした。


「あらまぁー、可哀想に…」

P1160278


翅を傷めている蝶たちを見ると、わたしの心も痛みます。
これも自然の摂理なのでしょうか・・・


今日は空も雲って、寒々しい日になりました。
こんな日、蝶たちはどうしているのでしょうね・・・

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信州の秋、北と南と・・・

2009年10月22日 | 自然・風景
昨日は『新蕎麦を食べに』大町から白馬方面へ、そして一週間前には『五平餅を食べに』南信濃へとでかけてきました。


食欲の秋ですものね


今日は北の秋と南の秋、信州のふたつの秋をお楽しみいただきましょう。


それでは、北の秋から・・・


昨日は秋晴れの良い天気に誘われて『新行(しんぎょう)』へ新蕎麦を食べに行ってきました。


北とはいっても、信州の北端というわけではありません。我が家からは車で20分程のところです。
でも、せっかくの秋のおでかけ。遠回りをして、のんびりと行ってきました。


山も湖も、もう秋色です・・・・・・

P1160334


我が家の周りでは、紅葉が始まったばかりだというのに・・・
途中、山々の紅葉がきれいでした。


今回は紅葉を楽しみながら、仁科三湖から白馬村に出て、山をひとつ越えて大町市美麻新行へと向かいました。


鹿島槍スキー場の紅葉・・・

P1160331_2


仁科三湖といえば・・・
 「遊びの木崎湖」、「憩いの中綱湖」、そして「思索の青木湖


その中の一番小さな湖の中綱湖は、先日アサギマダラに会いにいったときにご紹介しましたね。
中綱湖畔の桜の紅葉も見事なのですが、昨日はもう桜の葉はわずかに残されているだけ・・・


一番大きな青木湖の紅葉がちょうど見頃で、広い湖に映し出された紅葉も素敵でした。


青木湖に映る紅葉・・・

P1160340


湖の近くの山は紅葉真っ直中。奥に見える少し高い山はすでに紅葉が終わって晩秋の色に染まり、遠くの山はうっすらと雪をかぶって初冬の装い。


色々な秋模様・・・

P1160337


この青木湖は、映画「犬神家の一族」のロケ地でもあることで知られています。


ほらっ、湖から二本の足がニョキッと出ているあのシーン。
犬神家の一族HP』で、そのシーンがみられます。


青木湖を過ぎてトンネルを抜けると、そこはもう白馬(はくば)村。
北アルプスの山々がぐっと近くになってきました。


ここは、白馬です・・・

P1160346


雪で白く縁取られた山々。このような景色も、この時期ならではの北アルプスの姿です。


白馬の三段紅葉・・・

P1160349_2


間もなく北アルプスも真っ白に雪化粧します。


秋色に染まった辺りの山を眺めながら、新行へと向かいました。
毎年恒例の『新行そばまつり』が前日に終了したらしいので、ゆっくりと美味しい新蕎麦が食べられると思ったのですが・・・
いつも行く、お気に入りのそのお店はほぼ満席。
今の時期は、やっぱり新蕎麦目当てのお客さんが多いのでしょうね。


前総理もいらっしゃったのでしょう。ちょっとお若い頃のお写真が飾られたお蕎麦屋さん、『麻の館』。
新蕎麦が美味しかった! 裏の畑で採れたという野菜の天ぷらも美味しかったです。


次は、南の秋です・・・


一週間前に、長野県の最南端の道の駅まで『五平餅を食べに』行ってきましたぁ~


数日前にローカルテレビで観た、そこの『クルミ味噌だれの御幣餅』がどうしても食べたかったのです。(五平餅は、この地方では祭事に使用する幣束の形から『御幣餅』というのだそうです…)


これが、御幣定食(お蕎麦とあまご)・・・

P1160180

P1160184


ここの御幣餅は大きかった! 22cmもありましたぁ~
市販されている五平餅の中では、最も大きいのだとか・・・


この御幣餅を食べるために、片道3時間もかけて南の端までお出かけです。
中央道飯田インターで降りて、国道153号を愛知県方面に向かいます。


峰竜太さんの故里(下條村)でも美味しい五平餅はあるのだけれど、今回はそこを通り抜けて、
まだまだずっとずっと南まで行きました。
(下條村の五平餅も何度か食べたけど、凄く美味しいよ…)


阿南町新野千石平の道の駅『信州新野千石平』を目指します。


新野は500年以上も続いているという『新野の盆踊り』で有名ですね。
夜9時~朝6時頃まで夜通し踊るという盆踊りです。


不安になるくらいの山道が続いて、行けども行けども村はない!
本当にそこは遠かったぁ~


3時間かかって、ようやく目的地の道の駅に到着。
それでもそこは同じ長野県なのです。
これだけの所要時間だと、東京都八王子市まで行っちゃうね


御幣餅を食べた後は、隣の売木村の『こまどりの湯』という温泉でひと休み。
この温泉は、お湯に入ったとたんにお肌すべすべ・・・いい温泉でしたぁ~


帰り道は平谷村を通って、木曽路を帰ってきたのですが・・・
帰りも行くとき以上に、行けども行けども山また山の連続でしたぁ~


こんなに山の上・・・

P1160191_2


ここは南の端だというのに、一週間前のこの日にはもう紅葉が始まっていました。


カーブを曲がるごとに色濃くなってきます・・・

P1160192

P1160200


信州の北西に住むわたしにとっては、南の外れの紅葉がこんなに進んでいるのが不思議。
やはり、標高が高いというこでしょうね。


山の上の紅葉・・・

P1160190


帰りは行きよりももっと時間がかかり、家に着いたときにはもう真っ暗。
美味しい『御幣餅』を食べるのも、楽ではありませんねぇ~


でも、思いがけずに紅葉も見ることができて、楽しい南信州へのおでかけでした。
長野県というのは、南北に長い県です。信州の南端は遠かったぁ~


北に行っても南に行っても、やっぱり信州の秋は素敵です・・・
そして、北で食べた新蕎麦も南で食べた御幣餅も美味しかった!

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイリスの丘周辺の秋、色々・・・

2009年10月19日 | 我が家の花(2009)
今日も秋晴れの良い天気
里の木々も少しずつ色付き始め、安曇野もいよいよ紅葉の季節になってまいりました。


『ジャーマンアイリスの花咲く丘』にも菊や秋の花たちが次々と咲いて、秋の景色に変わってきています。シオンや秋明菊に続いてサワフジバカマも咲き始め、今年の丘はとっても賑やか。


今年の丘は、秋の花がいっぱい・・・(今日、10月19日撮影)

P1160265


前の家から連れてきたジャーマンアイリスの移植が終わった昨年のこの丘には、小菊だけがぽつんと咲いていました。


殺風景だった、昨年の秋の丘・・・(昨年、10月20日撮影)

P1060544


この丘も、ジャーマンアイリスの時期だけ花盛りというのは、ちょっと淋しい・・・
そこで、他の季節に咲く花も少しずつ植えてきました。


そして今、丘には秋の花々が咲いています。


周りの木々の紅葉も始まり、小菊の花も咲いてきました。


大きな株になった小菊・・・

P1160261


昨年この小菊を植えるにあたっては、少々心の葛藤がありました。


ま~るく咲く『観賞用』の小菊は、この丘に相応しくないんじゃないかなぁ・・・
菊は秋の花だけど、私が描いている丘のイメージとは違ったものになってしまう・・・
だけど、この菊は娘のお舅さんが育てた自慢の花だし・・・
「丘に植えればきれいだよ」って、お舅さんが言ってたし・・・
本当は、あまり植えたくないんだけど、でも植えるしかないかなぁ・・・


そんなこんなで、悩んだ末に植えた小菊です。
野の花の雰囲気はないけれど、まぁ、みんながきれいだと喜んでくれているのだから・・・
丘に咲く小菊もよしとしましょうか。


こちらには、白とピンクの秋明菊が咲きました。花はそろそろおしまいですね。


二色並んで咲いている秋明菊・・・

P1160291


やっぱりこの丘に咲く花は、こんな感じが好きだわぁ・・・


そしてこちらでは、赤紫色の八重咲き秋明菊が咲いています。


黄色い花をたくさん咲かせていたオミナエシが茶色く色褪せてしまった後に、この赤紫色の秋明菊が丘を彩っています。


赤紫色の秋明菊が彩りを添えて・・・

P1150974


丘の上の方では、昨年頂いたサワフジバカマの小さな株も大きくなって、花も咲いてきました。
頂くときには、「これはフジバカマだよ…」と言われたのだけれど・・・
どうやらこれは、園芸種のサワフジバカマのようですね。


サワフジバカマでも全然かまわないんだけど、花の咲く時期が問題なのです。
渡り蝶のアサギマダラが、南に旅立ってしまってから咲くというのは、ちょっと困る!
やはり早い時期に咲くフジバカマの種を頂いてきて、蒔いてみるとしましょう。


大きく育って丘に咲いた、サワフジバカマ・・・

P1150966


おやおや、サワフジバカマにはテントウムシがたくさんいます。
…っていうことは、アブラ虫がいるってこと?


星が7つ以下のテントウムシは益虫で、カイガラ虫やアブラ虫を食べてくれるのだそうですね。
生きた農薬なんだって・・・
それより星が多い(8つ以上)テントウムシは害虫だそうです。


「よかった! 星ふたつと星ななつ…」


ナミテントウとナナホシテントウのようですね。


♪てんとう虫も、しゃしゃり出て♪

P1150962


テントウムシの益虫と害虫の見分け方。本当のところは星の数では決められないんだって。
全体がテカテカ(ツルツル)してるのが益虫で、短毛で覆われているのが害虫だとか・・・


いずれにしても、益虫とか害虫とか言う区別は人間の都合で決めているわけで・・・
テントウムシの食べ物によって決められちゃうってことですね。
アブラ虫を食べる子は良い子で、ジャガイモの葉を食べる子は悪い子・・・


丘の裏側に植えてある柏葉アジサイの葉も、赤く色付いてきました。


一足早く紅葉してきた、柏葉アジサイ・・・

P1160266


そして、丘に咲いた西洋アサガオ『ウエディングベル』の花も、もうおしまい。
種の準備に入っているのでしょうね。


ウエディングベルの花、最後の一輪・・・

P1150946


この場所に植えたウエディングベルは、種の採取が目的なんだけど・・・
でも、先日は二粒。そして今日は九粒しか採取できなかったぁ。大丈夫なのかなぁ~
強い霜が降りるまでが勝負! 早く完熟してほしいんだけど、今の状態ではちょっと心配。
ヘブンリーブルーの種は、もうたくさん採取できたというのに・・・


丘の周りも少し歩いて、秋を感じてみましょう。


丘の近くの土手には、アキノキリンソウが1本だけ黄色い花を咲かせていました。


黄色い花がきれいな、アキノキリンソウ・・・

P1150980


枯れた土手草の中には、小さなピンクの花も咲いています。


可愛らしいピンクのこの花、ゲンノショウコ?・・・

P1160286


そして、今年も出会いましたぁ~ 冬の花ワラビ!


「いつ見ても、やっぱり奇妙な植物だわぁ…」


これが、『冬の花わらび』・・・

P1160043


近づいてみると・・・

P1160044


こちらは、色付いてます・・・

P1160258


冬の花わらび』については、昨年ブログにアップしたときに色々と調べてみました。
興味のある方は、そちらを見てくださいね。


奇妙な植物のすぐ近くには、またまた奇妙な物体が・・・
真っ白な綿毛の固まりです。何かの虫の巣でしょうか。


これは、なに?・・・

P1160053


後ろ姿はこ~んな感じ・・・

P1160052


丘の近くには、イチョウの木が数本植えられています。
ふと見上げると、ま~るい銀杏がいっぱい。


※ちょっと待って・・・
 『イチョウ』と入力して変換すると、『銀杏』と漢字に変換される。
 『ギンナン』と入力して変換しても、『銀杏』と漢字に変換される。


これは困ったことです。ややこしすぎます。
そこで、『イチョウ』と『ギンナン』はやっぱりカタカナにしましょう・・・


たくさんのギンナンを付けた、イチョウの木・・・

P1160004


イチョウの木は実家の近くにもあったけれど、大きな木なのでギンナンを間近に見ることもなく、ただ拾うだけでした。


ここのイチョウの木はそれほど大きくないので、目の前にたくさんのギンナンが実っています。
大きなギンナンの実が、とっても美味しそうに見えます。


「ギンナンって、サクランボみたい…」


可愛らしいギンナン・・・

P1160016


このサクランボみたいな可愛らしいギンナンが、あのような独特の臭いを出すとはとても考えられませんねぇ~
でも、炒って食べれば・・・これが香ばしくて美味しい!


このイチョウの木も、間もなく真っ黄色に染まって秋の深まりを伝えてくれます。


丘の近くにある旦那さまの畑では、籾殻(もみがら)を燃やしていました。
近頃は、このような光景もあまり目にすることがなくなりましたね。


ちょっと懐かしい光景、薫炭(くんたん)作り・・・

P1160065


上に向かってたなびく煙と、横に並ぶ真っ白な雲がなんだかいい感じ♪


うちの旦那さまは、二年前にもうこの籾殻焼き用の煙突を購入。
まだ本格的には農業のお手伝いもしてないというのに・・・
そして、師匠でもある娘のお舅さんも今では薫炭作りなどしてないというのに・・・
それでも、どうしても薫炭作りをしたかったのでしょうね。


このような面倒なことをしてまでも、なぜ薫炭を作るのかというと・・・
(旦那さまのお話ですが…)


 できあがった薫炭は、ただ燃やしてできた灰とは違い炭なので細かな空洞ができている。
 その空洞に微生物がすみついたり、水分を吸い土の水持ちがよくなるから、
 畑に入れると土の改良ができる。
 また、鉢花の土に混ぜて使うと土の水持ちもよく水はけもよい。


そんな理由で、薫炭作りをしているのだそうです。ほぼ一日かかって燃やしていました。


籾殻を燃やしている畑では、遠くの方に野沢菜が青々と育っています。
紅葉が終わり、強い霜が二度ほど降りると野沢菜漬けの季節がやってきて、安曇野では冬の準備が始まります。


短いけれど美しい安曇野の秋です。
秋の野原には、蝶もたくさん飛んでいました。
秋ならではの蝶の珍しい行動も撮影できたので、それはまた後日ということに・・・

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする