このところ蝶の話題ばかりが続いてしまいましたが、
本日も蝶『ジャコウアゲハ』のお話ということで、お付き合いをよろしくね
我が家の庭で誕生したジャコウアゲハ、♀3頭と♂1頭のその後ですが・・・
アサギマダラにかまけてしまい、ご報告がまだでした。
今、庭のウマノスズクサでは7頭のジャコウアゲハの幼虫が、すくすくと育っています。
ジャコウアゲハの幼虫たち♪
追記です・・・(9月29日)
今朝幼虫の点呼(返事はしてくれないけど)をとっているときに、小さ目の幼虫の『脱皮』を目撃!
(無事確認はたま~にしてるけど、枝や葉が多くてなかなか7頭全部は見つからない…)
幼虫の脱皮♪
(これは3齢幼虫→4齢幼虫への脱皮のようです…)
キアゲハの幼虫と違ってジャコウアゲハの幼虫は、
小さい時から終齢までほぼ同じ姿で同じ色をしているから、ちょっと分かりにくいですけどね。
もう一回脱皮をして、5齢幼虫(終齢幼虫)になってから蛹になります。
少し経って様子を見に行ってみたら、お食事中でした。
なんと、幼虫さんが脱皮した皮を食べてる♪
脱皮後に皮を食べてしまうのは、栄養補給もあるようですが、
天敵に発見されにくくするために、自分の痕跡を消す意味もあるのだとか・・・
(以上、長いなが~い追記でした…)
この幼虫たち、♀3頭と♂1頭の愛の結晶かと思われるでしょうが・・・
残念なことに、
♀が3頭も羽化したというのに、産卵の形跡は全く見られませんでした。
不思議なことに、
♀の3頭は羽化した日に飛び立ったまま、その後全く姿を見せません。
最初は、屋敷林の枝葉の中に隠れているのだろうと思っていたけれど、
いったいどこへ消えてしまったのでしょう・・・
わたしが気付かないうちにウマノスズクサで産卵でもしてるかも…なんて思ったりして、
ウマノスズクサの葉裏を何度もチェックしてみたけれど、
卵も小さな幼虫も見当たりません・・・
…ということは、
しつこいようですが、♀が3頭もいたのに「カップル成立ならず!」だったってこと?
あんなに美しい翅を見せてくれた♀たち、とっても魅力的だと思うのですがねぇ~
中庭の3箇所で大きく育ってしまったウマノスズクサ、これどうしましょう・・・
♀が産卵さえしてくれれば、
やがて卵が孵化してたくさんのチビッコ幼虫が葉を食べて、
我が家の軒下か農機具小屋辺りで蛹になって冬を越し、
来春には羽化したジャコウアゲハが庭を舞って…と、
そんなサイクルを夢見ていたのだけれど・・・
命は繋がらなかった!
そんな訳でして、
写真の幼虫は、再び知人宅から里子に出していただいたものなのでございます。
(庭に定住できるようになるには3年程かかると、知人はおっしゃってましたが…)
そのお宅にはまだたくさんの幼虫がいたけれど、ウマノスズクサを刈り取ってしまって、
食草不足状態でしたから、大中小7頭の幼虫を我が家で引き取って参りました。
(我が家のウマノスズクサは、食べてくれる幼虫がいないので、葉がふさふさしてる…)
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さて、
1頭の♂(終齢幼虫B、蛹Bと呼ばれていた子です)は、その後どうなったかと言いますと・・・
(♂の羽化直後の様子は《こちら》でどうぞ)
8月23日に羽化してから、雨の日以外はほとんど毎日庭に来て遊んでいました。
それでは、ジャコウアゲハB(♂)の様子を、日を追ってご覧いただきましょう・・・
《8月27日》
いつも低い位置を飛び回って、色んな葉に止まっては翅を休めていたから、
花の蜜は吸わなくてもいいのかなぁ…と、ちょっと心配な日々が続いてた。
ギボウシの葉やオイランソウの葉でひと休み♪
《8月28日》
花で吸蜜してるのを初めて見て、ホッとした。
ムラサキツユクサで吸蜜♪
久し振りの陽射しが嬉しそう~♪
《8月29日》
ウマノスズクサが植えてある中庭(誕生した場所)だけを飛び回っていたのに、
ちょっと冒険してみたかったらしく、この日初めて蝶を呼ぶ土手まで飛んできた。
夢中になってブッドレアで吸蜜♪
《9月1日》
ブッドレアの蜜の味を覚えてしまったようで、毎日ブッドレアにくるようになった。
ブッドレアの蜜がお気に入り~♪
日に何度も吸蜜に来てる♪
《9月3日》
アクシデント発生です!
あらっ、大変! 右の尾状突起がちぎれちゃってる! でも元気に吸蜜してる♪
クリスマスローズの葉に止まって開翅、なんとまぁ気の毒な姿になっちゃって…♪
《9月4日》
ジャコウアゲハBの姿を見たのは、この日が最後となった。
フジバカマの蕾に止まって、ひと休み~♪
最後のシーンがフジバカマとは・・・
これはあまりにも出来過ぎた話だと思うけれど、
「次はアサギマダラにバトンタッチだよ…」という、
ジャコウアゲハの気配りだったのかもしれませんね。
ジャコウアゲハは、幼虫時代にウマノスズクサを食草として育ちます。
ウマノスズクサには毒の成分があって、それを体内に取り入れて育ったジャコウアゲハは、
鳥などの天敵に狙われることは少ないということなのに、
尾状突起がちぎれちゃったのはどうして?
我が娘は言いました・・・
「鳥が追いかけてきて、ジャコウアゲハとは知らずに尻尾をガブリと噛んで、
ヤバい! ジャコウアゲハだ! こいつには毒があるぞ! …ってことで、
喰いちぎった尻尾をペッと吐いて、鳥は飛び去って行ったんだよ。
片方の尻尾は喰いちぎられちゃったけど、でも命は取り留めたからよかったね」
…と。きっとそうなのでしょうね。
尾状突起はちぎられても、元気で飛び回ってたから本当によかったです
最後にジャコウアゲハ(B)さん、
我が家の庭で無事に羽化してくれてありがとう~♪
嫁候補が3頭もいたのに、子孫が残せなかったとは・・・
ちょっと情けない奴だとは思うけれど、
でも、今までたくさん楽しませてくれて本当にありがとう~♪
今ウマノスズクサを食べて育っている幼虫たちは、
やがて雨(雪)露を凌げる場所を探して蛹になるのでしょうね。
いったいどんな場所で蛹になるのでしょう
春になって、ジャコウアゲハが舞う姿を見られると嬉しいのですが・・・