今年このブログに朝顔の写真が登場したのは、たぶん二度くらいだったでしょうか。
我が家の顔ともいえる朝顔なのに、どうしたことでしょうねぇ~
…なのに総集編とはこれ如何に・・・
(まぁ、細かいことは抜きにしましょう…)
朝顔の棚などはもうとっくに片付けて、種の採取もすっかり終わりました。
ブログに登場させないままで終わってしまうのは、なんとも淋しいものです・・・
そこで『今年の朝顔総集編』ということで、まとめてみましたぁ~
今年も『例年と変わらぬ顔ぶれ』で庭を賑わせてくれた、我が家の朝顔たち・・・
朝顔の原種といわれる『
北京天壇』
西洋朝顔の中で、
マルバアサガオに分類される『
ミルキーウェイ』
ソライロアサガオの『
ヘブンリーブルー』、『
ブルースター』、『
ウエディングベル』
この5種類です。
いつものように5月連休後半に種蒔きした朝顔たちですが、いつもと違う今年の陽気に戸惑ってしまったのでしょうね。
例年よりも1ヶ月遅れの発芽となってしまいました。
そのため発育状況や花の咲き具合、そして種の結実にかなりの影響が出てしまいまして、
今年の我が家の朝顔事情は、悲喜交々といった状況となっております。
一昨年もそして昨年も、朝顔については数回に分けて充分すぎるほどの写真と記事で綴ってきましたので、自慢できるほどの花を咲かすことができなかった今年は、本日の記事1本に全部詰め込んでしまいましょう。
(遠い日々を思い返しながらの画像ですので、撮影日はきちんと記述しますね
)
《
北京天壇(ぺきんてんだん)…》
この花は、日本朝顔の原種といわれている朝顔です。
朝顔の研究をしている先生から『この原種の朝顔は珍しいんだよ…』という言葉が添えられて、
他の朝顔の種と一緒に『オマケ』と称してして数粒送っていただきました。
今から7年前のことです。そんな貴重な朝顔、絶やすわけにはいきません・・・
花の直径が5cm弱でとっても小さな朝顔ですが、白くて長い花筒と優しい水色が可愛らしくて、
大好きな朝顔です。
この花姿が好き・・・(8月21日、6時21分)
今年もポール仕立て(?)にしてみました・・・・・・(8月21日、6時20分)
こぼれ種から発芽して、通路の端っこで咲いてます・・・(9月3日、6時15分)
あらまぁ、こんな所でも咲いてる・・・(8月17日、6時22分)
それぞれの画像には、撮影時間も記述しておきました。
ね、北京天壇ってすっごく早起きでしょう・・・
(こちらがちょっと寝坊して庭に出ると、もう花が萎んでます…)
昨年は、引っ越してきて初めての春でしたので、まじめに種蒔きしましたが、今年は二年目。
昨年咲いた北京天壇のこぼれ種からの発芽で、今年は中庭のあちこちに可愛らしい水色の花がたくさん咲きました。
来年も種を蒔く必要はなさそうですが、それでも念のため一応種撒きはします。
北京天壇は咲く時期も早めに咲いて、次々と実を付けて種が完熟し、さっさと花の季節を終わらせてしまいます。
そんな品種なので、毎年北京天壇の種はた~くさん採取できます。
来春蒔く分だけ空き箱の中で保存して、あとはもしもの時のために冷蔵保存しておきましょう・・・
(朝顔の種は10~20年は冷蔵庫で保存できますから…)
《
ミルキーウェイ…》
このミルキーウェイも、直径が6cm弱と小さな花を咲かせる西洋朝顔ですが、
今流行りの夕方まで咲くという西洋アサガオの他の品種とは性質が全く違って、
花は朝から午前中にはほとんど咲き終えます。
この花、白地に紫色のラインが入っているのですが・・・
あれあれ? 上の写真を見ると赤紫色のラインの花もありますね。
ミルキーウェイの色違いかなぁ? …って思われるかも知れませんが、そうではありません。
この花は咲き始めは青紫色、次第に赤紫色に変わっていくという朝顔…『ミルキーウェイの七変化』が楽しめます。
こちら、ミルキーウェイ三姉妹・・・(9月1日)
今年は、ぶどう棚に絡ませて咲かせました・・・(8月24日)
このぶどう棚のナイヤガラという品種のブドウが昨年枯れてしまい、今は巨峰の小さな苗木が植えられています。
主のいない空いたままのぶどう棚・・・
こういった物を見かけると、つい朝顔を絡ませたくなってしまいます。
…で、ぶどう棚のこちら側にミルキーウェイ、向こう側にはブルースターを絡ませました
このミルキーウェイも、北京天壇同様に早い時期から花を咲かせるので、今年も完熟種が充分に採取できました。
(こぼれ種からどんどん発芽してくれるから、実はミルキーウェイも種撒きの必要がないのです…)
《
ヘブンリーブルー…》
西洋アサガオと言えば『ヘブンリーブルー』…と言われるくらいメジャーな花になってきました。
そんなヘブンリーブルー、今年は思うように咲かせることができませんでした
ひと月遅れの発芽が開花に響いてしまいまして、今年は花が少な目な少々残念な緑のカーテンとなってしまいました。
それともうひとつ、今年の春にこの場所の土を全部入れ替えてしまいまして、
そのときに肥料を入れなかったので、栄養不足も原因のひとつとなってしまったようです。
娘の家の和室前、いつものように二階のベランダまで咲かせてます・・・(8月20日)
こちら、育苗用ハウスのパイプに絡ませてます・・・(8月28日)
(中の花たちが日陰にならないように、入り口のパイプだけに絡ませました…)
涼しくなると、一斉に花盛りです・・・(9月3日)
緑のカーテンは残念な結果となってしまったけれど、パイプハウスの方がなんとか頑張ってくれたので、ヘブンリーブルーの種は、思った以上にたくさん採取できてホッとしています
《
ブルースター…》
淡い水色に青い星形のライン、まさしくその名は『ブルースター』ですね。
涼しげな色合いが素敵な、西洋アサガオです。
昨年は、緑のカーテンとして我が家の特等席で咲いたこのブルースター、今年はその座をウエディングベルに譲って、ぶどう棚の下に種を蒔き、細々とぶどう棚に絡んで咲きました。
ぶどう棚で咲かせました・・・(8月27日)
こちらは、こぼれ種から育ったブルースター・・・(9月15日)
突然畑に発芽してきた2本のブルースター、タワー仕立て(ポール仕立て?)にしてみました。
たった2本ですけど、やっぱり畑の土は栄養があるのでしょうね。こんなに立派に育ちました。
この花は、上(↑)のヘブンリーブルーの色違いか?と思われるほど、その性質は全く同じです。
まぁ、言ってみればヘブンリーブルーの兄弟分ですね。
ただひとつだけ大きく違うところは、種が『白種』だということ。(形は同じなのですが…)
ブルースターの白種、今年はあまり採取ができなくて・・・156個だけでした
《
ウエディングベル…》
今年一番満足させてくれた朝顔が、このピンクのウエディングベルです。
この花も、ヘブンリーブルーの兄弟分。色の違いを除いては、全く同じです。
(こちらはブルースターと違って、種までそっくりさん…)
それでは、西洋アサガオの中の『ソライロアサガオ』を代表して、
このウエディングベルでその特長を見てみましょう・・・
西洋アサガオは、花の咲き方に特長があります。
(花茎を伸ばしてその先に数個の花を咲かせるので、切り花にもできますね…)
花茎がなが~い・・・(9月3日)
西洋アサガオは、長い時間花を咲かせ続けます。
(9月に入って涼しくなってくると、夕暮れまで花が咲き続けます…)
夕暮れ時まで咲いてます・・・(9月25日、夕方5時頃)
辺りが薄暗くなってきても、まだ咲いてます・・・(9月25日、夕方6時頃)
西洋アサガオは、夏に咲く日本の朝顔よりも花期が遅く、9~10月頃が開花のピークとなります。
ここからは日を追って、ウエディングベルの咲いている様子をご覧ください・・・
この時期に咲く花が一番きれい・・・(9月3日)
西洋アサガオは、成長がよくてどんどん上に伸びていくので、緑のカーテンにはもってこいですね。
(ただし、真夏の太陽を遮るのにはちょっと時期が遅過ぎるかもね…)
上部の傾斜をなだらかにしたので、下からでも天辺に咲く花が眺められます・・・(9月5日)
花が天辺まで届くと、その後はシャワーのように降りそそいで咲きます・・・(9月14日)
長く垂れ下がった花は、縁側まで届いてます・・・(9月22日)
10月中旬、まだまだ咲き続けます・・・(10月15日)
この時期には、前日の花と翌朝咲いた花が一緒に咲いてます・・・(10月23日)
(これ(↑)、以前のブログにもアップした画像ですが…)
この後、11月に入っても花は咲き続けていたのですが、強い初霜が降りた朝、一気にダメになってしまいました。
こんなに花盛りのウエディングベルの種は、どのくらいの数が採取できたと思われます?
なんと、0個! この場所で咲いた花からは、一粒も種が採れなかった・・・
早くに咲いた花の実は、茎が黄色くなってきて次々とポロポロ落ちちゃうし(受粉に気温の関係もあるかなぁ?)、涼しくなってから満開になった花の実は、霜で全部ダメになってしまいました。
色んなことが重なって、種の採取が全くできなかったのです。こんなこともあるのです…
(そのために、冷蔵保存が必要なのですよね…)
アイリスの丘で隔離栽培したウエディングベルから46個だけ種が採取できたので、なんとか来年の分は間に合いました。
でも、約束してあった方々にはお送りできず、ホントごめんなさい!
来年は、たくさん採取できるよう頑張りますんで…
今日の、お・ま・け
アイリスの丘で隔離栽培しているウエディングベルの様子も、ついでに見ていただきましょう。
このブログでも何度もお話しているのですが、ピンクのウエディングベルの種を蒔いても、必ずといっていいほどヘブンリーブルーが咲く株が数本発芽してしまいます。
これは、たぶん先祖返りと言われるものだとは思うのですが・・・
でも念のため、昆虫たちの受粉による自然交雑を避けるために、他の西洋アサガオとは遠く離れた場所で花を咲かせています。
アイリスの丘で咲くウエディングベル・・・(9月14日)
こちらは種の採取用なので早くに花を咲かせなければいけません。
ポットに種を蒔いて、稲の育苗用ビニールハウスの中(温室)で芽出しをして、定植させました。
このアイリスの丘には、モグラやネズミがいます。
(一昨年、たくさん植えたチューリップの球根が、全滅してしまいました。)
そこで、金網を埋め込んでモグラ対策をしなくてはいけません。
(苗の真下をモグラが通れば、根が浮き上がって朝顔の苗が枯れてしまう恐れもあるから…)
モグラ対策をして、苗を植え付けました・・・(6月6日)
朝顔は自家受粉する花。開花直前の深夜11時~12時の間に自動的に受粉が行われているはず。
自然状態での自然交雑率は約4%だそうで、朝になって昆虫が来る頃には、ほとんど受粉が完了しているということなのですね。
だから、自然交雑の心配はさほどないということなのですが・・・
それでも、ウエディングベルの花の中にヘブンリーブルーが咲くのはちょっと悲しい
初めから混色しているんだったら、それはそれでいいのだけれどね。
ヘブンリーブルーとブルースターの混色だったら、ちょっと素敵かも・・・
(ただ種の採取となると、やはり面倒になりますね…)
こうして種採取用にとハウスで発芽させ、隔離栽培をして育てたウエディングベルですが・・・
夏の猛暑のせいでしょうか、せっかくできかけた実が端からポロリと落ちてしまいます。
結局採取できた種は46個だけ・・・
毎年、色々と工夫はしてみるのだけれど、山あり谷ありの朝顔栽培。
20年以上育てていても、全部の種類を満足できるように咲かせるというのは、なかなか難しいものです。