一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「NIS×Tefu CUP」はファッショナブル①・島井咲緒里女流初段の美しさ

2010-06-22 00:21:17 | LPSAイベント
きのうのGooトップニュースに、「『ゲイシャ』の味は…世界最高値のコーヒー豆落札」とあった。本文を読むと、茨城県ひたちなか市のコーヒーメーカーが、パナマコーヒー品評会で優勝したコーヒー生豆を、世界最高値で落札したという。
このブログの熱心な読者ならご存知だと思うが、私は今年の1月にLPSA・1dayトーナメントの観戦で大阪を訪れた際、市内の喫茶店で、「ゲイシャ・エスメラルダ2009」(1,000円)を賞味したのだった。
当時はこの名前の由来が分からなかったのだが、「ゲイシャ」は豆の名前、「エスメラルダ」は、農園の名前だったのだ。もし来年も大阪を訪れることがあったら、今度は「2010」を味わいたいと思っている。

20日(日)は、東京・汐留へ「第36回LPSA1dayトーナメント・NIS×Tefuカップ」の公開対局を観に行った。
「NIS」は、日本情報システム株式会社の略で、システムコンサルティング・ソフトウェアの企画・設計・開発を行っている。
「Tefu」はテラスデザイン研究所が開発したビジュアル将棋盤「手譜」のこと。指した手によって、盤面(駒)の色がキラキラ変わる。テレビゲームを見ているようで、楽しい。
開催場所の「アーキテクトカフェ汐留」は、フード事業や旅行事業を展開し、全国に20店舗を構えている。フードカフェの店内はオシャレな造りになっていて、昨年の9月はLPSA主催で、外国人・日本人女性対象の将棋イベントも行った。
フードカフェで将棋とは異色の組み合わせだが、すでに「経験済み」なのだ。そして今回のもうひとつの目玉は、LPSA選手の選考により、観客の中から「ベストドレッサー賞」が選ばれること。また私たち観客もトーナメント出場選手(8名)の中から、同様の賞を選ぶ。つまり「審査員」として堂々と選手を鑑賞できるわけで、これは隠れた特典である。
午前10時会場、10時30分開会で、いつもなら開会ギリギリに入るのが私流なのだが、今回はいつも以上にオシャレに決めているに違いない出場選手を鑑賞するため、早めに家を出た。
JRの最寄り駅は新橋なのだが、私はボーッとしていて、ひとつ前の有楽町で下車してしまった。改札を抜けて駅前へ出たら、風景が微妙に違うので、あれっ?と思ったが、もう遅い。駅へ戻って1駅ぶん乗るのもシャクなので、そのまま新橋まで歩くことにした。
10分のロスタイムで新橋に着き、そのまま汐留へ向かう。「アーキテクト汐留」はこのあたりにあるはずだが、パンフレットの類を所持しなかったので、よく分からない。道路工事の警備をしているオッチャンに訊いてみるが、そういう喫茶店ならある、と言うだけだ。しかし私が行きたいのはシャレたビルである。
案内板があったので、見る。しかしその名前のビルはない。どういうことだ…訝しく思いつつ浜松町側へ向かおうとすると、あら、と石橋ママに呼び止められた。
なんと、案内板のあるすぐ横のビルが、対局会場だった。そうだ、私は大きな勘違いをしていた。「アーキテクト(カフェ)汐留」はフードカフェの名前であって、ビルの名前ではなかったのだ。先ほどのオッチャンの言うことは正しかった。
中へ入って受付をするが、私の名前がない。ちょっと動揺しつつ中を窺うと、オシャレな机や椅子が整然と並べられている。そこに、ハッとする女性がいた。背中が開いた、ブルー花柄のワンピースを着ている。梅雨を吹き飛ばすような、初夏らしいさわやかな服装だ。髪は茶色に染め、サッパリしたショートカットである。ああ!? 島井咲緒里女流初段?! 
島井女流初段は、今回の棋戦のプロデュースをしている。当然、相当な意気込みで本企画に臨んでいるはずで、それが服装に表れている。これはほかの出場選手のコーディネートも楽しみである。
その前に受付を済まさなければならぬ。金曜サロンでは口頭にて申し込みをしていたのだが、正式には登録されていなかったようだ。石橋ママが再び通りかかったったので泣きつき、交渉する。そこへ石橋幸緒天河も訪れる。黒のスーツでビシッと決め、珍しく髪を後ろに束ねている。石橋天河もまた、ベストドレッサー賞を狙っているようだ。
何とか受付を終え、入場する。今回の定員は60名だが、店内はかなりの人数である。奥の席にL氏がいたので、向かいの席に座らせてもらう。
今回も勝敗予想があり、1回戦の勝ち抜き者4名、決勝進出者2名の計6名を当てる。優勝者予想枠までないのは、観客はもちろん、出場選手(8名)までもが、「石橋天河優勝」と予想しているからだろうか。
「ベストドレッサー賞」は、持ち点5点を8名の誰かに振り分ける。1名に5点をつけてもいいし、5名に各1点を与えてもいい。
フリードリンクを手に雑談しながら、勝敗予想をする。カードは左から、蛸島彰子女流五段×大庭美樹女流初段、松尾香織女流初段×島井女流初段、石橋天河×船戸陽子女流二段、渡部愛ツアー女子プロ×中倉宏美女流二段である。
ほかの出場選手には悪いが、対戦相手に関係なく、石橋天河の決勝進出は固い。つまりこれで勝者予想の2枠が確定。
中倉-渡部戦は、中倉女流二段の三間飛車に渡部ツアー女子プロの居飛車急戦となるだろう。渡部ツアー女子プロの事前研究が実り、勝利と予想する。
松尾-島井戦は、私との指導対局だと鬼のように強くなる松尾女流初段が勝ち、勢いに乗って決勝まで進むと予想。これで計5枠が確定。
残りの蛸島-大庭戦だが、この予想が最もむずかしい。蛸島女流五段の研究量はすごいと聞く。大庭女流初段も容易に崩れない将棋だが、先月から理事職に就き、日ごろの実力を発揮できないと見た。よって蛸島女流五段の勝ちと予想。奇しくも、L氏とまったく同じ予想になったらしい。入口近くの投票箱に入れてくる。
10時30分になり、今回の出場棋士と、中井広恵女流六段、解説の佐藤天彦五段が登場した。
ベストドレッサー賞がかかっているだけあって、出場選手は皆さん、気合の入った服装である。注目の船戸女流二段は、デニムのジャケットに、花柄のロングロングスカート。中倉女流二段は、船戸女流二段の解説がないのでよく分からぬが、いろいろまとった、パンツルックだった。この服装もよい。
しかし観客の目を惹いたのはやはり島井女流初段…と言いたいところだが、いまはブルーのジャケットを着ている。まあそれも当然で、あのボディコンに近い恰好で対局をしたら、ギャラリーがあふれてしまう。
船戸女流二段の服装は、金曜サロンなどでふだんから楽しみにしているが、反面見馴れているキライもあり、それだけに採点も厳しくなってしまう。5点の配点をどうするか、悩むところである。
なにか勘違いでもしたのか、ベストドレッサー賞の対象ではない中井女流六段も、いつにもましてオシャレな服装。佐藤五段はクラブの黒服のようで、これまた店内の雰囲気にマッチしていた。とてもこれから将棋の真剣勝負が行われるとは思えない。
皆さん一言ずつ抱負を述べ、対局場へ向かう。
中倉-渡部、松尾-島井戦は、入口横にある、ガラス張りの個室ブースで対局。こちらは前述のとおり、間近で観戦可能。
石橋-船戸、蛸島-大庭戦は、室内奥の和室で対局、とのことだった。こちらは観戦不可、と聞いたが、どうだったのだろう。
こうして10時45分、対局の火ぶたが切って落とされた。
コメント (4)
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