きのう11日のLPSA金曜サロンは、1部(午後2時~6時)が松尾香織女流初段、2部(午後4時30分~8時30分)が船戸陽子女流二段の担当だった。
どうも本人には伝わっていないようだが、私は松尾女流初段のファンである。先月は仕事の都合で、断腸の思いで松尾女流初段の回を欠席したが、今回はなんとしても将棋を教えてもらいたく、仕事は残っていたが早退けの形で、駒込へ向かった。最近はこのパターンが多く、若干の後ろめたさがある。何しろ「趣味」で出かけるのだから。
1階のインターフォンを押すと、藤森奈津子女流四段の声がして、ドアが開けられる。今週は藤森女流四段が手合い係を務めるのだ。部屋に入ると、先週ほどではないが、やはり会員が少ない。植山悦行手合い係の卒業と因果関係があるとは思えぬが、ちょっと不可解である。
松尾女流初段との指導対局に入る。きょうも松尾女流初段はオシャレないでたち。しかも対局者は私しかいない。ドキドキしてしまう。
「倉敷藤花戦はお疲れさまでした」
松尾女流初段は7日に甲斐智美女王と対局をしたが、善戦むなしく、敗れた。この対局に勝ってベスト16進出なら、「マッカラン12年」を贈呈するつもりだったが、叶わなかった。残念である。本当に残念である。
「でも松尾先生、20日の1dayトーナメントは出られるんでしょう? ガンバッテください…とか言って、感情がこもってないよね」
「もゥ~、大沢さん、私に勝ってほしいと全然思ってないでしょー」
と、松尾女流初段がスネる。
なかなか鋭いが、「私は船戸先生を応援しています」とも言えない。
指導対局中に、船戸女流二段が見える。2週間前は会員がワンサカ押し寄せ、船戸女流二段の指導対局スペースがなく、船戸女流二段も戸惑ったことと思う。今回は会員が少なく、逆の意味で困惑しているのではなかろうか。
松尾女流初段との指導対局が終わり、藤森手合い係と雑談していると、船戸女流二段が、
「大沢さん、今月の『FRaU』は見ました?」
と言う。「FRaU」とは、講談社発行の女性ファッション雑誌である。
「いえ…なにか?」
「道端ジェシカが脱いでますよ」
「え? ええ!? …でも私は、ゴマキのほうが気になります」
「あれは『GLAMOROUS』です」
道端ジェシカは人気モデルで、「CLASSY」の専属モデルを務めており、私もファンである。「FRaU」は昨年末に中倉彰子女流初段・宏美女流二段姉妹の記事が載ったこともあり、それらを踏まえたうえで、船戸女流二段が情報を教えてくれたのだ。
ちなみに「GLAMOROUS」も講談社発行の月刊誌で、7日発売の最新号では、元モーニング娘。の後藤真希のグラビアが話題になっていた。
さらに続けると、船戸女流二段と私は本が好きで、ともに「PJ(ピーチ・ジョン)」の愛読者でもある。現在発売中の夏号の表紙には、外国人男性が4~5人載っているが、これは女性の視点から見ると、どうなのだろう。やはり女性モデルのほうが、女性読者も悦ぶのではあるまいか。まあそれはともかく、道端ジェシカの件も、聞き捨てならぬ情報である。
「そ、それは…チ、チク…ぜ、全部ですか!?」
隣に座っている藤森女流四段が、(どうしようもないワ、この人…)と、顔を伏せる。船戸女流二段も困ったように笑みを浮かべて、
「セミです、セミ…」
と言う。船戸女流二段から艶めかしい言葉を聞いて、なんだか興奮してしまう。
その興奮を鎮めて、船戸女流二段とも指導対局開始。4面指しだ。なにかいい香りがする。このサロンへ来る前に、美容院へ寄ってきたらしい。彼女のファッションや声はネットで検索すれば確認できるが、「香り」の類は、絶対に伝えることができない。これこそ、現場にいる者の特権といえる。
視覚と聴覚のほかに嗅覚も刺激され、ますます船戸女流二段が魅力的に映った。
しかし夜になっても、あまり会員は増えない。藤森女流四段、船戸女流二段、松尾女流初段とも、マンデーレッスンの講師だ。現在部屋に残っている会員のほとんどがマンデーレッスンを体験しており、一風変わったマンデーレッスンの雰囲気になってしまった。
この日の食事会参加者はW、Ki、Ho、Ku各氏に私の、計5人。この人数ならたまには別のところへ行きましょう、ということで、駅前の中華居酒屋で食事(と酒)となった。
この席で驚いたのが、先日のマンデーレッスンでいっしょになったIz氏が、かなり前からマンデーレッスンに通っていたことを、みんな知っていたこと。もちろん私も何回か聞いたことがあるらしいのだが、私は全く聞いた覚えがない。
W氏が、
「大沢さんあんた、ヒトの言うこと全然聞いてないねえ」
と呆れたように笑う。いつだったか、金曜サロン会員のHa氏が
「大沢さんはヒトの言うことを全然聞いてないんですよ」
と言うので、私がムッとしたことがあったのだが、Ha氏、鋭い分析だったようだ。
Ho氏、Ku氏は一足先に帰宅。W氏、Ki氏と引き続き飲んだが、ここでも意外な事実が判明した。
すなわち、W氏、Ki氏と私が同学年だったということだ。これも以前、そんな話になったらしいのだが、私は全く記憶になく、W氏もKi氏も、私より2歳くらい上だと思っていた。どうも私は、自分に関心のない話を聞くと、右から左へ抜けてしまうらしい。なかなか合理的なアタマではある。
どうも本人には伝わっていないようだが、私は松尾女流初段のファンである。先月は仕事の都合で、断腸の思いで松尾女流初段の回を欠席したが、今回はなんとしても将棋を教えてもらいたく、仕事は残っていたが早退けの形で、駒込へ向かった。最近はこのパターンが多く、若干の後ろめたさがある。何しろ「趣味」で出かけるのだから。
1階のインターフォンを押すと、藤森奈津子女流四段の声がして、ドアが開けられる。今週は藤森女流四段が手合い係を務めるのだ。部屋に入ると、先週ほどではないが、やはり会員が少ない。植山悦行手合い係の卒業と因果関係があるとは思えぬが、ちょっと不可解である。
松尾女流初段との指導対局に入る。きょうも松尾女流初段はオシャレないでたち。しかも対局者は私しかいない。ドキドキしてしまう。
「倉敷藤花戦はお疲れさまでした」
松尾女流初段は7日に甲斐智美女王と対局をしたが、善戦むなしく、敗れた。この対局に勝ってベスト16進出なら、「マッカラン12年」を贈呈するつもりだったが、叶わなかった。残念である。本当に残念である。
「でも松尾先生、20日の1dayトーナメントは出られるんでしょう? ガンバッテください…とか言って、感情がこもってないよね」
「もゥ~、大沢さん、私に勝ってほしいと全然思ってないでしょー」
と、松尾女流初段がスネる。
なかなか鋭いが、「私は船戸先生を応援しています」とも言えない。
指導対局中に、船戸女流二段が見える。2週間前は会員がワンサカ押し寄せ、船戸女流二段の指導対局スペースがなく、船戸女流二段も戸惑ったことと思う。今回は会員が少なく、逆の意味で困惑しているのではなかろうか。
松尾女流初段との指導対局が終わり、藤森手合い係と雑談していると、船戸女流二段が、
「大沢さん、今月の『FRaU』は見ました?」
と言う。「FRaU」とは、講談社発行の女性ファッション雑誌である。
「いえ…なにか?」
「道端ジェシカが脱いでますよ」
「え? ええ!? …でも私は、ゴマキのほうが気になります」
「あれは『GLAMOROUS』です」
道端ジェシカは人気モデルで、「CLASSY」の専属モデルを務めており、私もファンである。「FRaU」は昨年末に中倉彰子女流初段・宏美女流二段姉妹の記事が載ったこともあり、それらを踏まえたうえで、船戸女流二段が情報を教えてくれたのだ。
ちなみに「GLAMOROUS」も講談社発行の月刊誌で、7日発売の最新号では、元モーニング娘。の後藤真希のグラビアが話題になっていた。
さらに続けると、船戸女流二段と私は本が好きで、ともに「PJ(ピーチ・ジョン)」の愛読者でもある。現在発売中の夏号の表紙には、外国人男性が4~5人載っているが、これは女性の視点から見ると、どうなのだろう。やはり女性モデルのほうが、女性読者も悦ぶのではあるまいか。まあそれはともかく、道端ジェシカの件も、聞き捨てならぬ情報である。
「そ、それは…チ、チク…ぜ、全部ですか!?」
隣に座っている藤森女流四段が、(どうしようもないワ、この人…)と、顔を伏せる。船戸女流二段も困ったように笑みを浮かべて、
「セミです、セミ…」
と言う。船戸女流二段から艶めかしい言葉を聞いて、なんだか興奮してしまう。
その興奮を鎮めて、船戸女流二段とも指導対局開始。4面指しだ。なにかいい香りがする。このサロンへ来る前に、美容院へ寄ってきたらしい。彼女のファッションや声はネットで検索すれば確認できるが、「香り」の類は、絶対に伝えることができない。これこそ、現場にいる者の特権といえる。
視覚と聴覚のほかに嗅覚も刺激され、ますます船戸女流二段が魅力的に映った。
しかし夜になっても、あまり会員は増えない。藤森女流四段、船戸女流二段、松尾女流初段とも、マンデーレッスンの講師だ。現在部屋に残っている会員のほとんどがマンデーレッスンを体験しており、一風変わったマンデーレッスンの雰囲気になってしまった。
この日の食事会参加者はW、Ki、Ho、Ku各氏に私の、計5人。この人数ならたまには別のところへ行きましょう、ということで、駅前の中華居酒屋で食事(と酒)となった。
この席で驚いたのが、先日のマンデーレッスンでいっしょになったIz氏が、かなり前からマンデーレッスンに通っていたことを、みんな知っていたこと。もちろん私も何回か聞いたことがあるらしいのだが、私は全く聞いた覚えがない。
W氏が、
「大沢さんあんた、ヒトの言うこと全然聞いてないねえ」
と呆れたように笑う。いつだったか、金曜サロン会員のHa氏が
「大沢さんはヒトの言うことを全然聞いてないんですよ」
と言うので、私がムッとしたことがあったのだが、Ha氏、鋭い分析だったようだ。
Ho氏、Ku氏は一足先に帰宅。W氏、Ki氏と引き続き飲んだが、ここでも意外な事実が判明した。
すなわち、W氏、Ki氏と私が同学年だったということだ。これも以前、そんな話になったらしいのだが、私は全く記憶になく、W氏もKi氏も、私より2歳くらい上だと思っていた。どうも私は、自分に関心のない話を聞くと、右から左へ抜けてしまうらしい。なかなか合理的なアタマではある。