きのう27日、社団戦に参加した。結果だけ書くと、個人では3勝1敗。チームでは4勝0敗だった。チームとしては最高の結果だが、私自身は、負けた1局が悔しくて仕方がない。明日はその将棋を紹介するが、これはぜひ盤に並べていただきたい。
25日(金)午後5時20分ごろ、工場の電話が鳴った。出ると、LPSA金曜サロンのW氏からだった。私は携帯電話を持っていないので、会社あてにくるのだ。
「おお、おおー!! 私です、大沢です。どうしたの」
「大沢さん、なんでサロンに来ないのよ」
「いやいや、これでも一応、仕事らしきことしてるんだよ」
「いやさー、きょう島井先生休みになっちゃったんだよ」
「あれあれ」
25日は、先日の1dayトーナメントで大いに盛り上げてくれた、島井咲緒里女流初段の担当(2部)だった。指導対局を楽しみにしていたのに、休みとは残念である。
「でさ、代わりに(船戸)陽子先生が来てくれたんだけどさ、大沢さんがなかなか来ないもんだから、陽子先生が、早く大沢さんを呼んで! って怒っちゃってさあ」
ふ、船戸陽子女流二段が? 直々に私を? お、お…お誘いを受けるとは、光栄である。
「ええ!? わ、分かった、これからすぐ行くよ!」
終業の6時まであと少し、時間的に終わったようなものだし、急ぐ仕事もない。なんだかクラブのママさんにお呼ばれされたみたいだが、私は電話を切るやオヤジに断りを入れ、そそくさと私服に着替えると、駅に向かったのだった。
エスカレーターをトントン駆け上がっていると(これはいけないこと)、「社会の窓」が全開だったことに気づく。この恰好で堂々と駅まで来たのか。これじゃあ変質者ではないか。
すんでのところで山手線に乗り遅れたが、すぐあとに来た京浜東北線に乗る。田端でその山手線が待ち合わせをしていたので、すかさず乗り換える。これで乗り損ねた電車に、乗れたわけだ。急いでいる時、やってみる価値はあるテクニックである。
5時40分ごろ、駒込サロン着。ドア・トゥー・ドアで20分足らずである。
インターフォンを押すと、聞きなれない女性の声だ。櫛田陽一手合い係の担当は、第1、3金曜日。きょうは第4金曜である。手合い係はどなただろう。
3階のドアを開けると、船戸女流二段が指導対局を行っている。しかし対局に没頭しているのか、こちらを見ない。
私はいつも船戸女流二段の服装を楽しみにしているが、この服装は何と言ったらいいのか。ノースリーブの、青のワンピースだった。初夏らしく爽やかではあるが、なんだかこれ、先日の島井女流初段のいでたちに似てないか?
左手手前を見ると、今回の手合い係は寺下紀子女流四段だった。金曜サロンでは初めてお目にかかる。自己紹介をすると、ほどなく大盤解説の時間になった。
今回の将棋は、先日指された「日レスインビテーションカップ」の船戸女流二段-松尾香織女流初段戦である。聞き手は1部担当の大庭美夏女流1級だった。
解説開始。大盤の駒を操作する船戸女流二段の腕が、抜けるように白い。まったく、何という美しさであろうか。なんだかムラムラしてしまう。
しかしこのいでたち、やっぱり島井女流初段に似ている。先日の1dayトーナメントの件で、私が島井女流初段のファッションを褒めまくったから、船戸女流二段がヘンな対抗意識を燃やしたのだろうか。いやまさか。考えすぎだ。
会員と1局指した後、船戸女流二段との指導対局に入る。船戸女流二段はいつもと変わらないが、爪がネイルアートになっている。船戸女流二段のそれは初めて見た。香水の香りがたまらない。うまく表現できないが、妙な迫力を感じる。そしてなんだか、怒りのオーラが出ているような気がした。
そ、そうだ、島井女流初段はヒザ上ミニのワンピースだった。しからば船戸女流二段はどうか。
それとなく窺ってみると、かわいらしいヒザ小僧が見えていて、しっかりミニである。
うっ…
(アナタ、さんざんわたしのことをファンだファンだって言っておきながら、あのブログは何よ! そんなに咲緒里ちゃんのワンピースがよかったの? ほら、わたしのノースリーブのワンピースはどうなの? 咲緒里ちゃんと比べてどうなの? 答えなさいよ!)
という声が聞こえたような気がする。これが船戸女流二段の本心なら、電話でわざわざ私を呼んだ意味が解ける。せっかく勝負服を着てきたのに、肝心の私が欠席では、肩すかしになってしまうからだ。…いや、船戸女流二段が私のような粘着者の名前を出すわけがない。W氏が言っていた船戸女流二段のことづては、W氏の創作に違いない。
…と考えているそばから、船戸女流二段が、
「きょうは穴熊を指さないの」
とか言っている。
そういえば先日のブログで私は、「船戸女流二段は穴熊に囲うが、いつも急戦を仕掛けられて苦しくしている。構想に無理があるのではないか?」ということも書いた。
まさか彼女がそれを読んで気分を害し、穴熊を放棄したということだろうか?
「穴熊を指さなくても勝てるんだから」
ということだろうか?
いやいや、これも気のせいだろう。たとえ船戸女流二段が私のブログを読んだとしても、そんなことで服装や戦法を変えるわけがない。実際指導対局が終わったあとも、船戸女流二段は島井女流初段のことを口にしなかった。これこそあの日のことを何とも思っていない証左ではないか。いや、口にしないのが逆に不自然ではないか?
違う違う、考えすぎだ。船戸女流二段は、自分が着たい服を着ただけだ。穴熊も、気楽な指導対局だから、囲わなかっただけだ。私はカブリを振って、そう否定する。
食事会を終えて帰宅すると、LPSAの「教室ブログ」が早速更新されていた。
読むと、船戸女流二段は、サッカーワールドカップの「サムライブルー」を意識して、ペディキュアを含め、青一色にしたのだという。
なるほど、それで青だったのか。それなら納得がいく。私は余計なことを考えすぎたのだ。
…しかし、本当に私は関係なかったのだろうか…。
25日(金)午後5時20分ごろ、工場の電話が鳴った。出ると、LPSA金曜サロンのW氏からだった。私は携帯電話を持っていないので、会社あてにくるのだ。
「おお、おおー!! 私です、大沢です。どうしたの」
「大沢さん、なんでサロンに来ないのよ」
「いやいや、これでも一応、仕事らしきことしてるんだよ」
「いやさー、きょう島井先生休みになっちゃったんだよ」
「あれあれ」
25日は、先日の1dayトーナメントで大いに盛り上げてくれた、島井咲緒里女流初段の担当(2部)だった。指導対局を楽しみにしていたのに、休みとは残念である。
「でさ、代わりに(船戸)陽子先生が来てくれたんだけどさ、大沢さんがなかなか来ないもんだから、陽子先生が、早く大沢さんを呼んで! って怒っちゃってさあ」
ふ、船戸陽子女流二段が? 直々に私を? お、お…お誘いを受けるとは、光栄である。
「ええ!? わ、分かった、これからすぐ行くよ!」
終業の6時まであと少し、時間的に終わったようなものだし、急ぐ仕事もない。なんだかクラブのママさんにお呼ばれされたみたいだが、私は電話を切るやオヤジに断りを入れ、そそくさと私服に着替えると、駅に向かったのだった。
エスカレーターをトントン駆け上がっていると(これはいけないこと)、「社会の窓」が全開だったことに気づく。この恰好で堂々と駅まで来たのか。これじゃあ変質者ではないか。
すんでのところで山手線に乗り遅れたが、すぐあとに来た京浜東北線に乗る。田端でその山手線が待ち合わせをしていたので、すかさず乗り換える。これで乗り損ねた電車に、乗れたわけだ。急いでいる時、やってみる価値はあるテクニックである。
5時40分ごろ、駒込サロン着。ドア・トゥー・ドアで20分足らずである。
インターフォンを押すと、聞きなれない女性の声だ。櫛田陽一手合い係の担当は、第1、3金曜日。きょうは第4金曜である。手合い係はどなただろう。
3階のドアを開けると、船戸女流二段が指導対局を行っている。しかし対局に没頭しているのか、こちらを見ない。
私はいつも船戸女流二段の服装を楽しみにしているが、この服装は何と言ったらいいのか。ノースリーブの、青のワンピースだった。初夏らしく爽やかではあるが、なんだかこれ、先日の島井女流初段のいでたちに似てないか?
左手手前を見ると、今回の手合い係は寺下紀子女流四段だった。金曜サロンでは初めてお目にかかる。自己紹介をすると、ほどなく大盤解説の時間になった。
今回の将棋は、先日指された「日レスインビテーションカップ」の船戸女流二段-松尾香織女流初段戦である。聞き手は1部担当の大庭美夏女流1級だった。
解説開始。大盤の駒を操作する船戸女流二段の腕が、抜けるように白い。まったく、何という美しさであろうか。なんだかムラムラしてしまう。
しかしこのいでたち、やっぱり島井女流初段に似ている。先日の1dayトーナメントの件で、私が島井女流初段のファッションを褒めまくったから、船戸女流二段がヘンな対抗意識を燃やしたのだろうか。いやまさか。考えすぎだ。
会員と1局指した後、船戸女流二段との指導対局に入る。船戸女流二段はいつもと変わらないが、爪がネイルアートになっている。船戸女流二段のそれは初めて見た。香水の香りがたまらない。うまく表現できないが、妙な迫力を感じる。そしてなんだか、怒りのオーラが出ているような気がした。
そ、そうだ、島井女流初段はヒザ上ミニのワンピースだった。しからば船戸女流二段はどうか。
それとなく窺ってみると、かわいらしいヒザ小僧が見えていて、しっかりミニである。
うっ…
(アナタ、さんざんわたしのことをファンだファンだって言っておきながら、あのブログは何よ! そんなに咲緒里ちゃんのワンピースがよかったの? ほら、わたしのノースリーブのワンピースはどうなの? 咲緒里ちゃんと比べてどうなの? 答えなさいよ!)
という声が聞こえたような気がする。これが船戸女流二段の本心なら、電話でわざわざ私を呼んだ意味が解ける。せっかく勝負服を着てきたのに、肝心の私が欠席では、肩すかしになってしまうからだ。…いや、船戸女流二段が私のような粘着者の名前を出すわけがない。W氏が言っていた船戸女流二段のことづては、W氏の創作に違いない。
…と考えているそばから、船戸女流二段が、
「きょうは穴熊を指さないの」
とか言っている。
そういえば先日のブログで私は、「船戸女流二段は穴熊に囲うが、いつも急戦を仕掛けられて苦しくしている。構想に無理があるのではないか?」ということも書いた。
まさか彼女がそれを読んで気分を害し、穴熊を放棄したということだろうか?
「穴熊を指さなくても勝てるんだから」
ということだろうか?
いやいや、これも気のせいだろう。たとえ船戸女流二段が私のブログを読んだとしても、そんなことで服装や戦法を変えるわけがない。実際指導対局が終わったあとも、船戸女流二段は島井女流初段のことを口にしなかった。これこそあの日のことを何とも思っていない証左ではないか。いや、口にしないのが逆に不自然ではないか?
違う違う、考えすぎだ。船戸女流二段は、自分が着たい服を着ただけだ。穴熊も、気楽な指導対局だから、囲わなかっただけだ。私はカブリを振って、そう否定する。
食事会を終えて帰宅すると、LPSAの「教室ブログ」が早速更新されていた。
読むと、船戸女流二段は、サッカーワールドカップの「サムライブルー」を意識して、ペディキュアを含め、青一色にしたのだという。
なるほど、それで青だったのか。それなら納得がいく。私は余計なことを考えすぎたのだ。
…しかし、本当に私は関係なかったのだろうか…。