一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「NIS×Tefu CUP」はファッショナブル⑤・つ、ついに船戸陽子女流二段と…!!

2010-06-26 12:42:09 | LPSAイベント
きょう26日は渡部愛先生の、17歳のお誕生日。おめでとうございます!!
「17歳」は英語で「セブンティーン」。年齢の英語表記でいちばんカッコイイのは、「セブンティーン」だと思います。将棋や学校の勉強、それに遊びなど、いっぱいいっぱい、青春を謳歌してください。

(前日のつづき)
前述のとおり、私は早い時間に、すでに足湯に浸かっていた。しかしそれはL氏とのツーショットで、いささか味気ないものだった。ここは中井広恵女流六段…否、船戸陽子女流二段と入り直して、「足湯の思い出」の記憶の、上書きをしたいところである。
「入りましょう入りましょう!」
F氏とも合流して、私は足湯へ向かう。足湯の定員は3人だが、詰めてすわる。先に浸かっていると、中井女流六段、船戸女流二段も入ってくる。私は船戸女流二段が隣になるよう画策したので、窓際からF氏、私、船戸女流二段、中井女流六段の配置になった。
あ、ああ…船戸女流二段とついに「混浴」となった。彼女にこれだけ接近したのは初めてである。左を向けば、目の前に船戸女流二段の顔があるのだ。夢じゃないだろうか。夢じゃないだろうか。夢じゃないだろうか。頭がスパークして、思考能力がマヒしてしまう。しかし右横のF氏は、隣が私だからおもしろくないだろう。中井女流六段-私-船戸女流二段-F氏の配置が最善だったかも…と、ボンヤリした頭で考えた。
お湯は熱くもなくぬるくもなく、いい湯加減である。スカートをたくしあげた船戸女流二段の御御脚が妙になまめかしく、赤のペディキュアが愛らしい。見えないところのファッションにも気を遣う、船戸女流二段の面目躍如である。
先ほど、島井咲緒里女流初段のファッションに5点をつけるべきだった、と書いたが、船戸女流二段に2点をつけるべきだった…と後悔する。
ああ…頭がクラクラする。10分ほど浸かって、出る。しかしこんな状態だから、千載一遇のチャンスだったのに、船戸女流二段とはほとんど話ができなかった。
ともあれ船戸女流二段と混浴できたのは、いい思い出になった。しかし澱のような、言いようのない欲求不満が残ったのは、なぜだろう。まあいい。次のチャンスを勝ち取れるよう、これからも努力すればいいのだ。
店内を見ると、スーツの上を脱いだ石橋幸緒天河が、カッターシャツ姿でキビキビ動いている。まるで店員のようで、完全に同化している。
足湯は女流棋士の間で好評だったようである。たしか藤森奈津子女流四段もいらしたが、皆さん気軽に、「そのまま入っちゃえばいいよ」と、代わるがわる入ったという。
そのまま入る? それはどういうことだ? そのまま入るのは、当たり前じゃないのか。
「ストッキングを脱がないで、そのまま入るのよ…」
と、どなたかが説明してくれる。そうか…女性はストッキングの問題があるのだ。しかし当然というべきか意外というべきか、ストッキングを脱いで入った女流棋士のほうが多かったらしい。しかし、どこで脱いだのだろう。ストッキングを、脱ぐ…。
ストッキングを脱ぐ、フナトヨーコ…。ス、ストッキングを脱ぐ、ナカクラヒロミ…。ス、ス、ストッキングを脱ぐ、シ、シマイ、サオリ…。
女性は足湯に入るのも難儀なのだ。
中倉宏美女流二段もいらっしゃる。私は言う。
「私いまDVDビデオの保存作業をしてるんですけど、3年前のNHK杯トーナメントの決勝戦、中倉先生の司会のときのやつですが、あれをDVD-Rに焼き直しました。あれは永久保存モノですよねえ」
若干分かりづらい説明をしたが、中倉女流二段は理解してくださったようで、にっこりほほ笑む。いつもながら、実に魅力的だ。
そのあと中倉女流二段も足湯に浸かったが、隣に男性客がすわっている。おもしろくないが、私も船戸女流二段と思いを遂げたし、あまり欲張るのは禁物だ。邪魔はせず、ふたりの世界にしてあげる。
ビンゴゲームが始まるようだ。松尾女流初段がカードをくださる。進行は島井女流初段である。数字は昔のようにガラガラポン、ではなく、テレビモニターに映し出される。序盤は不調だったW氏はすべりこみでビンゴになり、島井女流初段のサイン入りコースターを獲得した。私は全然ダメ。
楽しい時間は早く終わる。懇親会の時間も残り少なくなってきた。前方では、島井女流初段がイスにすわって談笑している。本当に女優のようだ。思わず見とれてしまう。
船戸女流二段は再び足湯に浸かっている。いまはひとりだが、そこへ私が再び乱入するのは、今度はヤボというものだ。ここはそっとしておくのが筋である。
私はふたりを交互に見やって、
「島井先生、いいですよねぇ…。いやちょっとこれ、瞬間最大風速で船戸先生を抜いちゃったんじゃないかなぁ」
と嘆息する。と、周りの会員から、ドッと笑いが起きた。
と、その中のひとりが、
「大沢さんヤバイよ。船戸さんが気分わるくしてるよ」
と言う。
「え? でもオレは船戸先生の前で島井ちゃんを褒めたわけじゃないし、聞こえてないでしょ?」
「いや大沢さんの声でかいし、分かるもんなんだよ」
「……。でも船戸先生には関係ないじゃん」
「いや船戸さんが大沢さんのことを何とも思ってなくても、ほかの女性を褒められるのは、オンナとしておもしろくないんだよ」
そういえば今年のLPSA指し初め式で、私が中倉女流二段のダイナマイト和服にクラクラし、船戸女流二段に同意を求めたことがあったが、彼女はウンと首をタテに振らなかった。女には女の意地があるのだ。
ここで私は、以前も書いたフレーズを再び書くことになる。
「オンナ心は将棋の終盤より難しい」
と――。
盛況の中、懇親会は滞りなく終了。
私は金曜サロンに通っているおかげで女流棋士と知己になったし、知り合いの会員も多かったから、大いに楽しめた。しかし、LPSAと接触のない将棋ファンはどうだったろう。決して安くない参加費を払いながら、知己がいないために孤立した可能性はじゅうぶんにある。私は人見知りが激しいから、もし駒込サロンに行っていなければ、私がその立場になった可能性が高い。実際、ひとりポツンと佇んでいる将棋ファンも、何人か見られた。
こうした会ではいっそのこと、「女流棋士は、見知らぬ将棋ファンに対して優先的に声を掛ける」という方針が必要かもしれない。
お開きになり、女流棋士が出入り口の外でお見送り。ドア付近にいた松尾女流初段は、
「また金曜サロンで指しましょう」
と、いい笑顔を見せてくれた。外に出ると、両側に女流棋士がズラッと並ぶ。
恐縮しながらその花道を通ると、最後尾にいた中倉女流二段が、「大沢さん…」
と声を掛けてくれた。
(船戸さんや島井さんとおしゃべりして、いろいろ楽しまれたようですけど、ワタシのことも忘れないで…)
と主張しているようにも思え、私は
「いやいやいやいや、さすがに中倉先生、その一言が嬉しいです!」
と叫ぶや、「アーキテクトカフェ汐留」をあとにした。
コメント (6)
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