一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

11月21日の大野・植山教室(5)

2015-11-29 20:01:57 | 大野・植山教室

第2図以下の指し手。△8五歩(途中図)

▲7五馬△7九飛▲3九馬△6七歩▲5八金左△5六桂▲5二金△6八歩成▲4一角△3三玉▲4五桂△4四玉▲4二金△5八と▲5二角成△4八と▲5三馬(投了図)
まで、Shin氏の勝ち。

私は△8五歩!?と打った。Shin氏も秒に追われ、▲7五馬!? 私は△7九飛と打ち、Shin氏は▲3九馬。馬をこっちに引いてくれるならありがたいが、私に攻め手もない。△6七歩から攻めたが、全然成算がなかった。
Shin氏は▲5二金~▲4一角から▲4五桂。私は△4四玉と逃げたが、△2四玉は▲5七馬がある。
▲4二金に△5八とと金を取ったが、ここはとりあえず△4二同銀とすべきだった。
▲5二角成とされて、ここで△4二銀は▲同馬で無効。私は△4八とと開き直ったが、自玉に詰みはないと見ていた。しかし▲5三馬で簡単に詰むではないか。が、Shin氏は考えている。
25秒を過ぎ、Shin氏はスッと▲5三馬と引いた。これで即詰み、投了した。

感想戦はOg氏を交えて行われた。私が真っ先に聞きたかったのが第1図の▲7三歩成で、これに△同歩としたら、Shin氏はどう指すつもりだったのか。

その回答は「▲7二歩」だったが、この攻めなら後手はどうとでもなりそうである。
そんな感じで感想戦を続けていたら、私だったか誰だったかが絶叫した。第2図での△8五歩は、二歩ではないか!!
ふつう二歩は、打った瞬間にどちらかが気付くものである。しかし本局はお互い気付かないばかりか、終局してしまった。こんなバカなことがあるか!!
8一にいる駒は、通常は桂。そういうアタマがあったから、△8五歩は何緒の躊躇もなく打った。まったく、どうかしていたとしか言いようがない。
この後も私たちは感想戦を続けたが、△8五歩と打った後の変化をつつくことに何の意味があるのか。私は自己嫌悪に陥るばかりであった。
ちなみに第1図で△7三同歩▲7二歩なら、△8八歩▲7一歩成△8九歩成▲7二と△6四歩▲7三と△8六飛…が大野八一雄七段指摘の一例。
「相手の駒をギリギリまで引き付けてから、捌く」
大野七段の金言だった。
それにしてもこの将棋、もし私が勝っていたらどうなっていたのだろう。「投了優先」だから私の勝ちになるだろうが、二歩の見逃しで勝ったなどは恥ずかしい話で、「無勝負指し直し」を提案したかもしれない。
今日の将棋はこれで終わり。4局戦って3勝1敗はまずまずか。いや、4局目は2回負けたので、3勝2敗というべきか。リーグ戦も初黒星となり、まったく痛い敗戦だった。
「最近私、全然将棋の勉強をする時間がないんですよ」
とFuj氏。次に言わんとすることはだいたい分かる。「だから将棋の勉強法が悪いわけじゃないんですよ」

遅くなったが、みんなで食事に出る。今日は駅近くのピザレストラン。割引券があるらしい。参加者は7人。では、席の配置を記しておこう。

   仕切り
Shin Og Fuj
            仕切り
一公 W 大野 Tod

私はセットメニューを頼む。パスタやスープなどを選択した。ちなみにピザ食べ放題を選んだのはW氏とFuj氏。その大食漢には恐れ入る。
食後は場所を移動せず、ここでおしゃべり。しかし純粋なファミレスではないので気が引ける。
10時半を過ぎて、Tod氏がフェードアウト。明日は仕事だし、この選択は正しい。
大野七段がおもしろいネタを披露してくれるのだが、おもしろすぎてブログに書けない。
Fuj氏が盛大にむせた。どうも、私が不謹慎な話をマジメな口調でつぶやいたため、飲料が器官に入ってしまったらしい。
「最近私、将棋の勉強をする時間が全然ないんですよ。だから最近冴えないのは、勉強の仕方が悪いわけじゃないんですよ」
とFuj氏。その話は今日、60回ぐらい聞いた気がする。
久保利明九段の話題になる。将棋がそんなに好きでないW氏は久保九段のファンだ。どうも王将戦の話をしているらしい。
断片的な話を繋ぎ合わせると、リーグの最終戦が近々に指されるのだが、久保九段は5勝1敗でリーグを終了している。問題は対抗で、羽生善治名人が4勝1敗で追っている。最終局の相手は渡辺明棋王なのだが、問題なのはその星で、1勝4敗で陥落が決定しているのだ。これでは羽生名人が勝ちそう→久保九段とのプレーオフ→久保九段やばい、の図式になっているのだった。
こうしてしゃべっていると、時間が経つのが早い。時刻は12時にならんとしているが、みんな帰る気配がなく、私が強制的にお開きとした。
私の味気ない毎日の中で、この談笑タイムが唯一の癒しだ。今日も楽しいひとときだった。
コメント
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