一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

コンピューターの進歩

2015-11-20 22:23:15 | 将棋雑記
18日放送のテレビ朝日「相棒14」は、「人工知能」がテーマ。よく練られた脚本だった。
杉下右京が「チェスを打つ」「チェスを指す」とシーンによって異なった言い回しをしていたのが気になった。
また検察庁の高官が胃薬を飲む時、水筒の水で飲もうとしたが、設定上やむを得ないとはいえ、無理があったと思う。薬を飲む時は、せいぜいペットボトルの水ではないか。

   ◇

コンピューター将棋の進歩は凄まじい。今や将棋ソフトがプロに勝っても珍しくもなく、むしろ負けた方が話題になるくらいだ。
私が1990年代に新卒で入った会社は、コンピューター雑誌の広告制作をしていたので、図らずも私は、コンピューターの進歩を目の当たりにしてきた。
例えば私が入社した当時、デスクトップコンピューターのハードディスクは外付けだった。大きさは広辞苑くらいあり、それでいて容量はたった20メガバイトだった。20メガバイトなんて、現在の高画質の写真なら3~4枚で達してしまう。
話を戻して、そのメーカーが翌年、40メガバイトのを発売した。しかも厚さは従来の半分で、私たちは技術の進歩に感激したものである。
その数年後、私が自分用に初めて買ったパソコンはデスクトップのマックだったが、その時で内蔵の630メガバイトだったと記憶する。
そして現在のハードディスクはどうだ。容量は飛躍的に大きくなり、パソコンでの内蔵が当たり前になった。外付けの据え置き型になると、もはやギガバイトは当然の単位で、テラバイトが主流である。いやポータブルタイプのものでも、2テラ、3テラ…が出てきた。
ちなみに「ギガバイト」は「メガバイト」の約1,000倍。「テラバイト」は「ギガバイト」の約1,000倍である。つまり20余年前より、10万倍、100万倍のデータを保存できるようになったのだ。
私はコンピューターに詳しくないが、ハードディスクひとつをとっても、これだけの進歩がある。この間、将棋の世界でも戦術の進歩があったのだろう。しかし角換わり腰掛銀の局面なぞを見ると、半世紀前とどこが変わっているのか皆目分からず、本当に進歩しているのか疑わしくなってくる。ひとつだけ言えることは、将棋の進歩は、コンピューターのそれに遠く及ばないということだ。これでは、プロ棋士がコンピューターに負けてもやむを得ない。棋士がコンピューターに負けても、恥じることはないのである。
コメント
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