今朝見た夢を記しておく。ある男女が銀座を不倫デートしていた。男性は忘れたが、女性は剛力彩芽だった。男性は私だったかもしれないが、俳優だったと思う。
2人はなぜか都電に乗り、電車は勝鬨橋の袂で右折した。そこは狭い道で人通りも多かったが、しばらく走ると竹内力を轢いてしまった。2人は前方に乗っていたので、モロにその瞬間を見てしまった。
もちろん運転手がわるいのだが、2人はその場を離れ、銀座の地下街で「今日2人は会わなかった」と、男性が剛力彩芽に言った。
なんだか松本清張の小説みたいである。
なぜに勝鬨橋が出てきたのか分からぬが、先日ビデオで見た「正直さんぽ」で、有吉弘行らが勝鬨橋周辺をぶらぶらしたのが、脳裏に残っていたのかもしれない。
◇
私は去る3月17日に区の健康診断を受けたが、高血圧の疑いのため、胃の検査は後日行うことになった。
私はかかりつけの病院に行って降圧剤をもらい、3月29日に改めて胃の検査を行った。バリウムを飲む、例のやつである。これは毎年苦手なのだが、何とか終わった。
肺と大腸の検査は17日に行ったので、その結果は約4週間後の4月14日に郵便で届き、どちらも異状なしだった。
ところが胃のほうは、4週間経っても音沙汰がない。
こういう場合、便りがないのは悪い知らせを意味する。不審な点があったから、医者が再確認をして時間を食っているのだ。
私は不安を抱えたままゴールデンウイークの旅に出たが、こんな状況ではちっとも旅行を楽しめなかった。
帰京の翌日、やっと結果が届いた。が、封書を見て目の前が暗くなった。
封筒が厚くなっていた。
これ、異状なしなら、薄っぺらで済む。「異状なし」と1枚封入すればいいだけだからだ。
が、厚いということは、いろいろお知らせしたいことがあるわけだ。
開封すると案の定、精密検査のおねがいだった。何とかいう症状にチェックが入っていた。医者あてへの封書も入っている。
やっぱりな、と思う。胃腸の調子がわるいのはここ何年かの徴候で、私は現在薬を服用している。とはいえ現在も私をとりまく環境は厳しく、心の休まる暇がない。胃に相当ストレスがかかっているのは自覚していた。
加えて例の奥歯だ。歯医者からは抜歯を勧められているのだが、私は無視して放置している。天野流である。ここから浸みでる雑菌が、胃に悪影響を与えたのではあるまいか。
まさか奥歯1本から癌になるのか!? 私はおののいたが、たとえ最悪の結果になったとしても、自業自得である。なるようになれと開き直り、私はすぐかかりつけの病院に行った。
それで、9日の朝に胃カメラの検査の予約を入れたのであった。
7日は午後から大野・植山教室に行ったが、こんな状況だから将棋に集中できない。それでも植山七段に平手で一発入ったのは、私の才能のなせる業であった。
9日朝、病院に行く。胃カメラは2年前に一度飲んだことがあるが、あれは本当に辛かった。とにかく苦しく、もう胃カメラなんか絶対飲むもんか、と固く誓ったものだ。
しかし今回は癌の疑いがある。十数分の不快は我慢するよりなかった。
局所麻酔薬をのどにつける。それからベッドに横になった。もう、まな板の鯉だ。先生に加え女性看護師さんがついてくれたが、これがけっこうな癒しである。
マウスピースを装着し、胃カメラが入っていった。
…オエッ!!
この感じがどうにも不快だが、吐瀉しようにも胃の中には何もない。
胃カメラは徐々に体内に入っていく。私は鼻から息を吸い、口から吐く。これを務めて冷静に行った。2年前の経験が少しは役に立っているのかもしれない。
とはいうものの、鮎が串刺しにされている感じである。私は室谷由紀女流二段を何となく思い浮かべたが、彼女は癒し系ではなく、苦痛は和らがない。
しばし経つと十二指腸に達し、ここで折り返し。復路は胃がやや上に引っ張られまた苦しかったが、胃カメラは無事口外へ出た。
ふ~っ。苦しかったが、2年前よりは苦痛を感じなかった。
先生は画像を見ながら胃カメラを操作しているので、症状はだいたい分かる。
「まあ大丈夫でしょう」
とのことだった。
診察室で、改めて解説。ポリープは2年前もあったが、増えてはおらず問題なしとのことだった。
私は最悪の事態を想定していたので、これは望外の言葉である。まさに「助からないと思っても助かっている」だった。
ただし昨年の区の検診では異状なしだったのに、今年引っ掛かった理由はよく分からない。先生は、胃にバリウムがよく付かなかった可能性を示唆した。
また、来年バリウムを飲めばもう一度引っ掛かる事態も想定されるが、それはその時考えましょう、ということになった。
病院を出ると、調子の悪かったお腹が、なんとなく正常に戻った気がした。
現金なものである。
とはいえこれからは暴飲暴食をせず、節制しなければと思った。歯医者にも行かなければ。
が、この意思がすぐぐらつくであろうことは、私がいちばんよく知っている。
2人はなぜか都電に乗り、電車は勝鬨橋の袂で右折した。そこは狭い道で人通りも多かったが、しばらく走ると竹内力を轢いてしまった。2人は前方に乗っていたので、モロにその瞬間を見てしまった。
もちろん運転手がわるいのだが、2人はその場を離れ、銀座の地下街で「今日2人は会わなかった」と、男性が剛力彩芽に言った。
なんだか松本清張の小説みたいである。
なぜに勝鬨橋が出てきたのか分からぬが、先日ビデオで見た「正直さんぽ」で、有吉弘行らが勝鬨橋周辺をぶらぶらしたのが、脳裏に残っていたのかもしれない。
◇
私は去る3月17日に区の健康診断を受けたが、高血圧の疑いのため、胃の検査は後日行うことになった。
私はかかりつけの病院に行って降圧剤をもらい、3月29日に改めて胃の検査を行った。バリウムを飲む、例のやつである。これは毎年苦手なのだが、何とか終わった。
肺と大腸の検査は17日に行ったので、その結果は約4週間後の4月14日に郵便で届き、どちらも異状なしだった。
ところが胃のほうは、4週間経っても音沙汰がない。
こういう場合、便りがないのは悪い知らせを意味する。不審な点があったから、医者が再確認をして時間を食っているのだ。
私は不安を抱えたままゴールデンウイークの旅に出たが、こんな状況ではちっとも旅行を楽しめなかった。
帰京の翌日、やっと結果が届いた。が、封書を見て目の前が暗くなった。
封筒が厚くなっていた。
これ、異状なしなら、薄っぺらで済む。「異状なし」と1枚封入すればいいだけだからだ。
が、厚いということは、いろいろお知らせしたいことがあるわけだ。
開封すると案の定、精密検査のおねがいだった。何とかいう症状にチェックが入っていた。医者あてへの封書も入っている。
やっぱりな、と思う。胃腸の調子がわるいのはここ何年かの徴候で、私は現在薬を服用している。とはいえ現在も私をとりまく環境は厳しく、心の休まる暇がない。胃に相当ストレスがかかっているのは自覚していた。
加えて例の奥歯だ。歯医者からは抜歯を勧められているのだが、私は無視して放置している。天野流である。ここから浸みでる雑菌が、胃に悪影響を与えたのではあるまいか。
まさか奥歯1本から癌になるのか!? 私はおののいたが、たとえ最悪の結果になったとしても、自業自得である。なるようになれと開き直り、私はすぐかかりつけの病院に行った。
それで、9日の朝に胃カメラの検査の予約を入れたのであった。
7日は午後から大野・植山教室に行ったが、こんな状況だから将棋に集中できない。それでも植山七段に平手で一発入ったのは、私の才能のなせる業であった。
9日朝、病院に行く。胃カメラは2年前に一度飲んだことがあるが、あれは本当に辛かった。とにかく苦しく、もう胃カメラなんか絶対飲むもんか、と固く誓ったものだ。
しかし今回は癌の疑いがある。十数分の不快は我慢するよりなかった。
局所麻酔薬をのどにつける。それからベッドに横になった。もう、まな板の鯉だ。先生に加え女性看護師さんがついてくれたが、これがけっこうな癒しである。
マウスピースを装着し、胃カメラが入っていった。
…オエッ!!
この感じがどうにも不快だが、吐瀉しようにも胃の中には何もない。
胃カメラは徐々に体内に入っていく。私は鼻から息を吸い、口から吐く。これを務めて冷静に行った。2年前の経験が少しは役に立っているのかもしれない。
とはいうものの、鮎が串刺しにされている感じである。私は室谷由紀女流二段を何となく思い浮かべたが、彼女は癒し系ではなく、苦痛は和らがない。
しばし経つと十二指腸に達し、ここで折り返し。復路は胃がやや上に引っ張られまた苦しかったが、胃カメラは無事口外へ出た。
ふ~っ。苦しかったが、2年前よりは苦痛を感じなかった。
先生は画像を見ながら胃カメラを操作しているので、症状はだいたい分かる。
「まあ大丈夫でしょう」
とのことだった。
診察室で、改めて解説。ポリープは2年前もあったが、増えてはおらず問題なしとのことだった。
私は最悪の事態を想定していたので、これは望外の言葉である。まさに「助からないと思っても助かっている」だった。
ただし昨年の区の検診では異状なしだったのに、今年引っ掛かった理由はよく分からない。先生は、胃にバリウムがよく付かなかった可能性を示唆した。
また、来年バリウムを飲めばもう一度引っ掛かる事態も想定されるが、それはその時考えましょう、ということになった。
病院を出ると、調子の悪かったお腹が、なんとなく正常に戻った気がした。
現金なものである。
とはいえこれからは暴飲暴食をせず、節制しなければと思った。歯医者にも行かなければ。
が、この意思がすぐぐらつくであろうことは、私がいちばんよく知っている。