一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「オレたち将棋ん族エピソード2」出版記念イベント(後編)

2016-05-13 00:59:26 | 将棋イベント
木村一基八段らが退き、バトルロイヤル風間氏の演芸になる。傍らにはスケッチブック。バトル氏十八番の似顔絵芸だ。
まず、ある紳士氏を舞台に上げる。椅子に座らせたが、紳士氏に何かをするわけではない。バトル氏が勝手に彼に話しかけ、事を進めるという按配だ。
「ほうほう、そうなんですか社長!」
とか言いつつ、バトル氏がマジックペンをサラサラと走らせる。
てっきり紳士氏の似顔絵を描いていると思いきや、出来上がったそれは、観客席の前列にいた、妙齢の美女だった!!
なるほどこういう趣向だったか。
今度はバトル氏がピョンピョン踊る。踊りながらマジックペンを走らせる。もうシステムは分かったので、私たちはバトル氏の視線を追い、次のモデルさんを探す。あのあたりかとアタリをつけるが、バトル氏はあまりモデルさんを凝視しない。
次の作品が完成した。男性氏で、これもよく似ていた。たぶんバトル氏は、モデルさんの造形を一瞬で線描化しているのだろう。まさに名人芸である。
バトル氏の芸はさらに難度を増す。次は腹筋をしながら似顔絵を描く。最後は腕立て伏せをしながら描き、会場を爆笑の渦に包んだ。
ちなみにモデルさんは、笑っている人を選んだとのこと。年中ブスッとしている私は、被写体にならないのだ(もっとも、ある年の将棋ペンクラブ関東交流会で、バトル氏が私の似顔絵をこっそり描いてくれたことがある。ブスッとした顔で、よく似ていた)。

午後3時を過ぎ、中休み。ここで打ち上げの出欠が取られたが、私は遠慮しておく。
第2部は再びトークショーに戻る。参加者はバトル氏、木村八段。司会は後藤元気氏だ。
実は受付の時にメモ用紙が渡され、それは演者への質問を書くものだった。中休みの時に回収されたが、私は大した質問を書かなかったので、ダメだ。
木村八段への質問。「お気に入りの温泉はどこですか?」
答え「下呂温泉、有馬温泉」
バトル氏への質問。「週刊将棋へ入稿するスケジュールを教えてください」
これは先にも書いたが、金曜日。今から20年くらい前にそうなったらしい。
木村八段への質問。「最近の失敗談を教えてください」
答え「クレジットカードを失くしました」
などなど、思わずクスリとする受け答えの連続だった。
木村八段は対局中に「参ったなー」とボヤくことがあるらしい。しかし口から出た時は困っていないらしい。
ちなみに私がボヤく時は、劣勢を挽回しておもしろい局面になった時である。性格が歪んでいるのだ。
この後は、この会のプロデューサーのM氏による、クイズ大会である。賞品は、バトル氏提供の、木村八段、大山康晴十五世名人、羽生善治名人の似顔絵色紙。ほかにTシャツや手ぬぐいなど3点が提供された。
私はクイズが好きなので、ここは何かをゲットして帰りたいところである。
問題はM氏作成。すべて2択で、私たちは色別の紙を掲げて解答する。いわゆる「次の一手名人戦」方式だ。
クイズ開始。最初の2、3問は易しかったようで、不正解者はあまり出なかった。
次の問題が難問だった。
「これは複数のブログその他で結論が出ています。ドリフターズのメンバーで最も将棋が強かったのは誰?
1. いかりや長介 2.志村けん」
私は相当迷って2にしたのだが、正解は1だった。
これは痛い! 私は「あの問題さえ合っていれば…」と後悔することが多い。たぶんこの後私は、正解を続けるんじゃないかと思った。
この問題で正解者が約半分に減って、次の問題。
「2004年ごろ、「近代将棋」に載った話。実現はしませんでしたが、団鬼六さんが書いた「真剣師小池重明」に、映画化の話がありました。この時に主演の小池重明役に決まっていたのは誰?
1.仲村トオル 2.遠藤憲一」
これは知っていた。2の遠藤憲一である。当時彼は売れはじめだったが、まだVシネマ俳優の位置づけだった。
ここでまた半分が落ち、勝ち残り者約10人はステージへ。
次の問題。
「鶏の唐揚げが外食メニューに登場したのは昭和7年ごろと言われています。この時に初めて鶏の唐揚げを出した店とは?
1. 横浜中華街の聘珍樓 2.東京・三笠会館」
「唐揚げ」と付くから中華料理と思われがちだが、これはひっかけだろう。日本料理と聞いた記憶もあるので、私なら2と解答する。正解も2だった。
ここで敗者復活戦があり、何問かやった。次は上位の順位決めである。4人残っていた。
「これはウラは取れていません。2005年ごろ、木村八段の娘さんが赤ちゃんだったころ、おっぱいを欲しがって泣いていた娘さんに、木村八段が自分のおっぱいをあげようとしました。この時の娘さんの反応は?
1.よろこんで吸いついた 2.イヤがった」
オエッ…。想像したくもないが、2であってほしい。
正解も2だった。これで全問正解者はたった1人になり、妙齢の女性が木村八段の色紙をゲットした。
私だったら大山十五世名人の色紙をいただいたところだが、それは3位の女性に渡った。ま、色紙の立場からすれば、彼女に貰われたほうが幸せだろう。

これですべてのプログラムが終了である。打ち上げは飛び入りの参加も可能だったが、歯とお腹の調子があまりよくなく、やはり帰宅することにした。私はそうして、出会いのチャンスを逃すのだろう。
将棋盤の出ない将棋?イベントは初めての経験だったが、なかなかおもしろかった。次回ある時は、また出席を考えよう。
コメント
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