行方尚史八段が14日の順位戦B級1組で畠山鎮八段に勝利し、八段昇段後250勝で九段に昇段した。八段昇段は2007年のA級入りだったので、そこから12年7ヶ月での昇段となる。年平均20勝は立派だ。
局後のインタビューでは、「木村一基王位の最年長タイトルの記録を抜くのは自分だけだと思っている」と語ったらしい。
行方九段は1993年の四段昇段時、「羽生さんに勝っていいオンナを抱きたい」と語って話題になったが、また名言が出たわけだ。その意気やよし、である。
木村王位は46歳3ヶ月で戴冠、現在行方九段は45歳10ヶ月である。では現在45歳以上で、タイトル未経験棋士は何人いるのだろう。
<B級1組>
畠山鎮八段50歳、行方尚史九段45歳
<B級2組>
井上慶太九段55歳、中田宏樹八段55歳、阿部隆八段52歳、中川大輔八段51歳、杉本昌隆八段51歳、飯塚祐紀七段50歳、畠山成幸八段50歳、窪田義行七段47歳、野月浩貴八段46歳、鈴木大介九段45歳
<C級1組>
青野照市九段66歳、平藤眞吾七段56歳、北島忠雄七段53歳、日浦市郎八段53歳、豊川孝弘七段52歳、佐藤秀司七段52歳、先崎学九段49歳、高野秀行六段47歳、真田圭一八段47歳、安用寺孝功六段45歳
<C級2組>
神谷広志八段58歳、富岡英作八段55歳、長沼洋七段54歳、中田功八段52歳、瀬川晶司六段49歳、中座真七段49歳、近藤正和六段48歳、矢倉規広七段45歳
<フリークラス>
24名(氏名略)。
以上、54名である。この中から将来のタイトルホルダー、いや挑戦者が出るだろうか。
まず、C級2組以下は外していいと思う。
なぜなら下位クラスはシードがほとんどなく、勝ち上がるのが厳しいから。
さらに、タイトル戦未経験者は外していいと思う。
40歳以上の男性未婚者は統計上、結婚の確率がほとんどなくなってしまうのだが、それでも結婚経験者に絞ると、再婚の確率は、未婚者の5倍に上がるという。将棋界もこれと同じで、タイトル戦の経験者が再登場する可能性のほうが高いと思うのだ。
するとこうなる。
<B級1組>
行方尚史九段45歳
<B級2組>
中田宏樹八段55歳、阿部隆八段52歳、鈴木大介九段45歳
<C級1組>
青野照市九段66歳、真田圭一八段47歳
行方九段は2013年の第54期王位戦と2015年の第73期名人戦に登場した。しかしいずれも、羽生善治九段に1勝4敗で敗退している。
中田八段は五段時代の1991年、第32期王位戦で谷川浩司王位に挑戦したが、2勝4敗で敗れた。
阿部八段は2002年、第15期竜王戦で羽生竜王に挑戦したが、3勝4敗2千日手で惜敗した。
鈴木九段も1999年の第12期竜王戦に登場したが、藤井猛竜王に1勝4敗で敗れた。さらに2006年の第77期棋聖戦にも登場したが、佐藤康光棋聖に0勝3敗で敗れた。
青野九段は1989年の第37期王座戦に登場したが、中原誠王座に2勝3敗で惜敗した。
真田八段は1997年の第10期竜王戦に登場したが、谷川竜王に0勝4敗で敗れた。
この6名から、50歳以上も外したい。過去、50歳以上の挑戦者および奪取は大山康晴十五世名人しかおらず、ここから2人目は出るとは思えない。
するとこうなる。
<B級1組>
行方尚史九段45歳
<B級2組>
鈴木大介九段45歳
<C級1組>
真田圭一八段47歳
これら3名の中では、タイトル戦に2回登場、元A級の行方九段と鈴木九段がいい勝負だ。でも現在B級1組に在籍している行方九段に、若干のアドバンテージがあろうか。
これは行方九段、大言壮語するだけのことはあった。
ただ現タイトルホルダーの顔ぶれを見ると、現実的には、奪取までは厳しい。木村王位には勝機があるかなという感じだが(失礼)、行方九段は第61期の王位戦予選で、まだ1回勝っただけである。まだまだ先は長い。
局後のインタビューでは、「木村一基王位の最年長タイトルの記録を抜くのは自分だけだと思っている」と語ったらしい。
行方九段は1993年の四段昇段時、「羽生さんに勝っていいオンナを抱きたい」と語って話題になったが、また名言が出たわけだ。その意気やよし、である。
木村王位は46歳3ヶ月で戴冠、現在行方九段は45歳10ヶ月である。では現在45歳以上で、タイトル未経験棋士は何人いるのだろう。
<B級1組>
畠山鎮八段50歳、行方尚史九段45歳
<B級2組>
井上慶太九段55歳、中田宏樹八段55歳、阿部隆八段52歳、中川大輔八段51歳、杉本昌隆八段51歳、飯塚祐紀七段50歳、畠山成幸八段50歳、窪田義行七段47歳、野月浩貴八段46歳、鈴木大介九段45歳
<C級1組>
青野照市九段66歳、平藤眞吾七段56歳、北島忠雄七段53歳、日浦市郎八段53歳、豊川孝弘七段52歳、佐藤秀司七段52歳、先崎学九段49歳、高野秀行六段47歳、真田圭一八段47歳、安用寺孝功六段45歳
<C級2組>
神谷広志八段58歳、富岡英作八段55歳、長沼洋七段54歳、中田功八段52歳、瀬川晶司六段49歳、中座真七段49歳、近藤正和六段48歳、矢倉規広七段45歳
<フリークラス>
24名(氏名略)。
以上、54名である。この中から将来のタイトルホルダー、いや挑戦者が出るだろうか。
まず、C級2組以下は外していいと思う。
なぜなら下位クラスはシードがほとんどなく、勝ち上がるのが厳しいから。
さらに、タイトル戦未経験者は外していいと思う。
40歳以上の男性未婚者は統計上、結婚の確率がほとんどなくなってしまうのだが、それでも結婚経験者に絞ると、再婚の確率は、未婚者の5倍に上がるという。将棋界もこれと同じで、タイトル戦の経験者が再登場する可能性のほうが高いと思うのだ。
するとこうなる。
<B級1組>
行方尚史九段45歳
<B級2組>
中田宏樹八段55歳、阿部隆八段52歳、鈴木大介九段45歳
<C級1組>
青野照市九段66歳、真田圭一八段47歳
行方九段は2013年の第54期王位戦と2015年の第73期名人戦に登場した。しかしいずれも、羽生善治九段に1勝4敗で敗退している。
中田八段は五段時代の1991年、第32期王位戦で谷川浩司王位に挑戦したが、2勝4敗で敗れた。
阿部八段は2002年、第15期竜王戦で羽生竜王に挑戦したが、3勝4敗2千日手で惜敗した。
鈴木九段も1999年の第12期竜王戦に登場したが、藤井猛竜王に1勝4敗で敗れた。さらに2006年の第77期棋聖戦にも登場したが、佐藤康光棋聖に0勝3敗で敗れた。
青野九段は1989年の第37期王座戦に登場したが、中原誠王座に2勝3敗で惜敗した。
真田八段は1997年の第10期竜王戦に登場したが、谷川竜王に0勝4敗で敗れた。
この6名から、50歳以上も外したい。過去、50歳以上の挑戦者および奪取は大山康晴十五世名人しかおらず、ここから2人目は出るとは思えない。
するとこうなる。
<B級1組>
行方尚史九段45歳
<B級2組>
鈴木大介九段45歳
<C級1組>
真田圭一八段47歳
これら3名の中では、タイトル戦に2回登場、元A級の行方九段と鈴木九段がいい勝負だ。でも現在B級1組に在籍している行方九段に、若干のアドバンテージがあろうか。
これは行方九段、大言壮語するだけのことはあった。
ただ現タイトルホルダーの顔ぶれを見ると、現実的には、奪取までは厳しい。木村王位には勝機があるかなという感じだが(失礼)、行方九段は第61期の王位戦予選で、まだ1回勝っただけである。まだまだ先は長い。