一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2連敗3連勝

2019-11-07 00:09:06 | データ
タイトル戦五番勝負で、2連敗3連勝のケースを調べてみた。左側が勝者(●●○○○)である。

1967年 第11期棋聖戦 山田道美棋聖-中原誠六段(防衛)
1972年 第21期棋聖戦 有吉道夫八段-中原誠棋聖(奪取)
1973年 第23期棋聖戦 内藤國雄八段-米長邦雄棋聖(奪取)
1977年 第31期棋聖戦 中原誠名人-大山康晴棋聖(奪取)
1982年 第42期棋聖戦 森安秀光八段-中原誠棋聖(奪取)
1984年 第32期王座戦 中原誠王座-森安秀光八段(防衛)
1987年 第35期王座戦 塚田泰明八段-中原誠王座(奪取)
1989年 第14期棋王戦 南芳一王将-谷川浩司棋王(奪取)
1990年 第56期棋聖戦 屋敷伸之四段-中原誠棋聖(奪取)
1998年 第46期王座戦 羽生善治王座-谷川浩司竜王(防衛)
2002年 第73期棋聖戦 佐藤康光王将-郷田真隆棋聖(奪取)
2003年 第28期棋王戦 丸山忠久九段-羽生善治棋王(奪取)
2008年 第79期棋聖戦 羽生善治名人-佐藤康光棋聖(奪取)

かつて棋聖戦は年2期制だったが、王座戦と棋王戦は歴史が新しいので、現在まで169回の五番勝負となる。
結果、「2連敗3連勝」は13回。棋聖戦8、王座戦3、棋王戦2である。そして挑戦者の勝利(奪取)が10、タイトル保持者の勝利(防衛)が3である。計13回は、多いのか少ないのか。
個別だと中原十六世名人が、「●●○○○」が2回、「○○●●●」が5回。棋聖戦に限れば同1回と4回で、意外に勝負弱い。

せっかくなので、「連敗後に連勝したけれど、最終局に負けたケース(●●○○●)」も確認しておこう。これは、左側が敗者となる。

1979年 第4期棋王戦 加藤一二三棋王-米長邦雄八段(奪取)
1987年 第12期棋王戦 高橋道雄棋王-谷川浩司王位(奪取・第3局は持将棋)
1991年 第39期王座戦 谷川浩司王座-福崎文吾八段(奪取・第5局は千日手)
1993年 第63期棋聖戦 谷川浩司王将-羽生善治棋聖(防衛・第3局は千日手2回)
2009年 第34期棋王戦 佐藤康光棋王-久保利明八段(奪取)
2014年 第62期王座戦 豊島将之七段-羽生善治王座(防衛)
2018年 第66期王座戦 中村太地王座-斎藤慎太郎七段(奪取)

こちらは7回。ということは、●●○○ときて、最終局の○が13回、●が7回となる。追いついた側の勝率が.650で、やはり勢いがついているのだ。
また、挑戦者が●●○○とした場合、最終局の勝率は、10勝2敗の.833となる。挑戦権を取った勢いと、追いついた勢いで、とんでもない勝率になるのだ。
コメント (2)
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