一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「昇段・キリ番」を見て

2019-12-13 00:08:12 | 将棋雑記
日本将棋連盟のHPには、「昇段・キリ番までの勝数」が載っている。トップページ右上の「サイトマップ」から、「▲対局予定・結果」→「昇段・キリ番」で確認できる。

ちょっと覗くと、女流棋士の昇段マジックは、谷口由紀女流二段と船戸陽子女流二段が、女流三段まで「あと1」と「あと5」、野田澤彩乃女流1級が女流初段まで「あと7」となっている。
谷口女流二段は2015年8月25日、勝数規定で女流二段に昇段した。そこから4年4ヶ月足らずで昇段に王手だ。女流二段から女流三段までは90勝だから、谷口女流二段は年平均21勝を挙げたことになる。これはかなり優秀である。
10日の清麗戦では敗れたが、来年1月の女流名人戦五番勝負登場までは、昇段を決めておきたいところだろう。
船戸女流二段は、昇段マジック欄に自身の名前が載った時から、女流三段を意識していた。現在あと5勝まで迫り、ようやく昇段が見えるところまできた。来年中に達成できるかどうか。
野田澤女流1級は2003年4月1日、女流1級昇級。そこから女流初段への道が長いが、2021年度中に達成したいところ。達成の暁には、大きな話題になるだろう。

男性棋士の昇段マジックに目を転じると、今泉健司四段が五段昇段まで「あと5」、堀口一史座七段が八段昇段まで「あと11」、阿部隆八段が九段昇段まで「あと14」である。
今泉四段は2015年4月1日デビュー。そこから4年8ヶ月余りで95勝は立派だ。棋士後初の昇段まであと少しである。今年度中に決めたいことだろう。
堀口七段はここ数年の体調不良もあり、勝ち数が伸びない。11勝するのに、あと何年かかるか。
阿部八段は五段から八段まですべて、勝星昇段した。その例はほかにもあるが、阿部八段は後にA級昇級までしているのが素晴らしい。さらに勝星で九段昇段となれば、史上初の快記録となる。来年中に達成したいところだ。

さらにキリ番に目を転じると、まず桐山清澄九段が1000勝まで「あと7」である。だが、2018年~2019年に26連敗したあと、ようやく1勝して、また14連敗である。いや堀口七段以上に厳しい。
そしてここにも阿部八段の名前があり、800勝まで「あと3」となっている。だが阿部八段は100+120+150+190+236で、796勝ではないのか?
三段時代に新人王戦で勝ったことがあるのかと思ったが、それもないようである。四段以前?の謎の1勝が分からない(註:2020年1月21日に、連盟HPで訂正があり、通算勝利と昇段マジックの数字が統一された)。
川上猛七段は400勝まで「あと3」。川上七段は順位戦復帰まで最短で「あと3勝1敗」である。よってこれをクリアすれば、ダブルでお祝いとなる。
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