12月23日は平成天皇誕生日だが、今年の5月1日から元号が令和に変わったので、12月23日は祝日ではなくなった。
ちなみに昭和天皇の誕生日は4月29日で、現在は「昭和の日」として祝日になっている。
さらに明治天皇の誕生日は11月3日で、これは「文化の日」だ。
じゃあ大正天皇の誕生日は? と、ハタと考えてしまった。これはどこかの祝日になっているのだろうか?
調べてみると、1879年(明治12年)8月31日生まれだった。
いや、改めてビックリである。恥ずかしながらこの歳になって、大正天皇の誕生日を初めて知った。しかし私と同じ思いの人は、意外に多いのではなかろうか。
今日はこのテーマだけでアップしてもいいくらいなのだが、12月23日は、折田翔吾アマの棋士編入試験の第2局が行われた。今回の試験官は出口若武(わかむ)四段。奨励会三段時代に、新人王戦で決勝まで進んだ実績がある。
前局は、黒田堯之四段が初手▲1六歩と指し、四間飛車に構えた。これが黒田四段の得意形なのかと思いきや、黒田四段はデビューから居飛車しか指していないことを知り、私はドッチラケてしまった。何で居飛車で指さへんの? 将棋も黒田四段の完敗だった。
棋士がアマチュア相手の試験対局に本気を出したくない気持ちは分かる。しかし惨敗したんじゃ意味がない。いやもとより私は、お好み対局などで、棋士が不得手な戦法を指すことにも不快になるクチである。私は「米長理論」の信奉者ではないけれど、ある程度は自分の持ち味を出してもらいたいと思うのだ。
ちなみに黒田四段は、試験前は公式戦5連勝だったが、試験後は1勝3敗である。米長流に言うと、運が逃げてしまったのではないか。
まあそんなわけだから今回の編入試験も半分興味を失っていたのだが、本局もAbemaTVで中継があり、それはそれで観戦した。
といっても、いつまでも観ているといたずらにスマホのデータを消費してしまうから、チラチラ見る程度である。
本局は折田アマの先手で相掛かり。折田アマが交換した角を7七に打った。
ところで本局は解説がなく、画面の上にバーが掲示されていた。「100%」で、それを左の折田アマと右の出口四段が引っ張り合うのだ。
まあ解説も良し悪しで、中盤などは時間が余るから「棋士の1週間」をやったりして、「ああ福崎先生、オレと同じくらいヒマなんだなあ」なんて感慨に耽ったりして、あまり有意義でもない。バーの表示だけで十分である。
さて局面だが、その▲7七角があまりよくなかったようで、バーの表示は出口四段が70%くらいになった。
コンピューターは持ち角の状態を高く評価するようだ。とはいえ現実的に▲7七角も全然働いておらず、折田アマが何のために打ったのか、私には図りかねた。
その後は出口四段が巧妙に攻めの糸口を見つけ、局面を有利に進める。将棋に逆転はつきものだが、玉への綾というか、逆転しやすい形としにくい形があるのだが、本局においては後者だと思った。なにしろ後手陣が銀矢倉の堅陣なのに対し、先手陣はすきま風吹く中住まいである。これすなわち、出口四段の勝利濃厚である。
終盤▲7六銀には△同飛と切って捨て、▲同飛に△6七銀の王手飛車取り。▲同桂なら△同角成がまた王手飛車だ。
出口四段は▲7一飛にも△6一金打と永瀬流をやったようで、公式戦のように辛い。
最終盤はバーの表示が「1%対99%」になった。最後は出口四段がキッチリ1手勝ちを読み切り、見事に収束した。私はここにプロの将棋というか、出口将棋を見たのである。やはりプロは、強くなければならない。
さて2局終わって1勝1敗は、最も盛り上がる形だ。第3局は、三間飛車党の山本博志四段が登場する。次もいい将棋を期待したい。
ちなみに昭和天皇の誕生日は4月29日で、現在は「昭和の日」として祝日になっている。
さらに明治天皇の誕生日は11月3日で、これは「文化の日」だ。
じゃあ大正天皇の誕生日は? と、ハタと考えてしまった。これはどこかの祝日になっているのだろうか?
調べてみると、1879年(明治12年)8月31日生まれだった。
いや、改めてビックリである。恥ずかしながらこの歳になって、大正天皇の誕生日を初めて知った。しかし私と同じ思いの人は、意外に多いのではなかろうか。
今日はこのテーマだけでアップしてもいいくらいなのだが、12月23日は、折田翔吾アマの棋士編入試験の第2局が行われた。今回の試験官は出口若武(わかむ)四段。奨励会三段時代に、新人王戦で決勝まで進んだ実績がある。
前局は、黒田堯之四段が初手▲1六歩と指し、四間飛車に構えた。これが黒田四段の得意形なのかと思いきや、黒田四段はデビューから居飛車しか指していないことを知り、私はドッチラケてしまった。何で居飛車で指さへんの? 将棋も黒田四段の完敗だった。
棋士がアマチュア相手の試験対局に本気を出したくない気持ちは分かる。しかし惨敗したんじゃ意味がない。いやもとより私は、お好み対局などで、棋士が不得手な戦法を指すことにも不快になるクチである。私は「米長理論」の信奉者ではないけれど、ある程度は自分の持ち味を出してもらいたいと思うのだ。
ちなみに黒田四段は、試験前は公式戦5連勝だったが、試験後は1勝3敗である。米長流に言うと、運が逃げてしまったのではないか。
まあそんなわけだから今回の編入試験も半分興味を失っていたのだが、本局もAbemaTVで中継があり、それはそれで観戦した。
といっても、いつまでも観ているといたずらにスマホのデータを消費してしまうから、チラチラ見る程度である。
本局は折田アマの先手で相掛かり。折田アマが交換した角を7七に打った。
ところで本局は解説がなく、画面の上にバーが掲示されていた。「100%」で、それを左の折田アマと右の出口四段が引っ張り合うのだ。
まあ解説も良し悪しで、中盤などは時間が余るから「棋士の1週間」をやったりして、「ああ福崎先生、オレと同じくらいヒマなんだなあ」なんて感慨に耽ったりして、あまり有意義でもない。バーの表示だけで十分である。
さて局面だが、その▲7七角があまりよくなかったようで、バーの表示は出口四段が70%くらいになった。
コンピューターは持ち角の状態を高く評価するようだ。とはいえ現実的に▲7七角も全然働いておらず、折田アマが何のために打ったのか、私には図りかねた。
その後は出口四段が巧妙に攻めの糸口を見つけ、局面を有利に進める。将棋に逆転はつきものだが、玉への綾というか、逆転しやすい形としにくい形があるのだが、本局においては後者だと思った。なにしろ後手陣が銀矢倉の堅陣なのに対し、先手陣はすきま風吹く中住まいである。これすなわち、出口四段の勝利濃厚である。
終盤▲7六銀には△同飛と切って捨て、▲同飛に△6七銀の王手飛車取り。▲同桂なら△同角成がまた王手飛車だ。
出口四段は▲7一飛にも△6一金打と永瀬流をやったようで、公式戦のように辛い。
最終盤はバーの表示が「1%対99%」になった。最後は出口四段がキッチリ1手勝ちを読み切り、見事に収束した。私はここにプロの将棋というか、出口将棋を見たのである。やはりプロは、強くなければならない。
さて2局終わって1勝1敗は、最も盛り上がる形だ。第3局は、三間飛車党の山本博志四段が登場する。次もいい将棋を期待したい。