一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「煙が目にしみる」第1話を見て

2019-12-11 00:05:04 | 将棋雑記
5日(木)にBS12トゥエルビで放送された「煙が目にしみる」の第1話を観た。38年前の光景だから全編記録映画みたいなもので、興味深かった。
ただし現在の目から見ると、突っ込みどころもあった。
まず、川谷拓三扮する根本信吾の奨励会対局である。女性会員がいたが(中井広恵女流六段?)、有段者と級位者は違う部屋で指していたはず。当時女性の有段者はいなかったので、これはおかしい。また、根本の対局をすぐ後ろで立って見ている奨励会員がいたが、これもマナー違反である。
そしてその奨励会員が大野八一雄七段にそっくりで、これ、本人じゃあるまいか。
場面変わって内堀八段宅。後輩の垣見(誠直也)が「五段に昇段した」のだが、ここは「五段」より「C1昇級」としたほうがいいと思う。いまもそうだが、昇段より順位戦昇級のほうが、価値があるからだ。だが脚本のジェームス三木は、一般視聴者には、昇級より五段のほうが、受けがいいと見たのだろう。
その垣見に、根本は2年前は、二枚落ちで教えていたという。これはいくらなんでも無謀で、1年前は四段だった垣見が、その1年前にそんな弱かったとは絶対にあり得ない。せめて「5年前」とすべきだったのではあるまいか。
また、師匠の内堀八段(松村達雄)の、根元に対する当たりがきつい。年齢制限ギリギリの弟子に、あの言い草はないと思う。また内堀夫人(賀原夏子)も出しゃばりすぎる。もうちょっと黙ってもらいたい。
さらに、根本が失意の旅に出て、ある旅館に泊まったときである。根本は五寸盤で将棋の研究をしていたが、安宿にあんな立派な将棋盤が置いてあるだろうか。
以上、第1話だけでもこれだけのツッコミどころがあるのだが、それもこのドラマの味である。次回以降も楽しんで観たい。
コメント (2)
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