第7期叡王戦第3局は24日に行われ、藤井聡太叡王が勝ち、3連勝(1千日手)で叡王初防衛を決めた。
第3局は難しい戦いで、終盤は出口若武六段にも勝ちがあったようだが、勝ち切れなかった。終局後、出口六段は悔し涙を流したそうだが、出口六段がタイトル戦に懸けた思いが伝わるエピソードだった。
ただ厳しい見方をすれば、戦前の予想は「藤井叡王が3勝0敗で防衛、」が大方の見方ではなかったか。内容はともかく、終わってみれば藤井叡王盤石の防衛劇だった。
ではここで、タイトル戦初登場でストレート負けを喫したケースを記しておこう。
1941年 第3期名人戦 木村義雄名人4-0神田辰之助八段*
1950年 第1期九段戦 大山康晴八段2-0板谷四郎八段*
1951年 第2期九段戦 大山康晴九段3-0南口繁一八段*
1953年 第4期九段戦 塚田正夫九段3-0花村元司八段
1954年 第5期九段戦 塚田正夫九段3-0松田茂行八段
1964年 第5期棋聖戦 大山康晴棋聖3-0本間爽悦七段*
1965年 第6期王位戦 大山康晴王位4-0佐藤大五郎七段*
1969年 第18期王将戦 大山康晴王将4-0内藤國雄七段
1979年 第35期棋聖戦 中原誠棋聖3-0淡路仁茂六段*
1995年 第66期棋聖戦 羽生善治棋聖3-0三浦弘行五段
1997年 第10期竜王戦 谷川浩司竜王4-0真田圭一六段*
2005年 第18期竜王戦 渡辺明竜王4-0木村一基七段
2009年 第57期王座戦 羽生善治王座3-0山崎隆之七段*
2012年 第83期棋聖戦 羽生善治棋聖3-0中村太地六段
2018年 第3期叡王戦 高見泰地五段4-0金井恒太六段*
2022年 第7期叡王戦 藤井聡太叡王3-0出口若武六段
今回の叡王戦まで、17回。うち、出口六段を除く9棋士(*)が、そのタイトル戦のみの登場である。
残り6棋士は以後もタイトル戦に登場しているが、内藤七段以降の4棋士は、のちにタイトルを獲得している。
ここで導かれる結論は、「タイトル戦に1度の登場で終わった棋士は当然ながらタイトルとは縁がないが、その後も何度か登場した棋士は、タイトルを獲る」である。
出口六段も強いが、C級1組在籍だとあまり優遇されない。とりえあえず順位戦で昇級し、再びのタイトル戦登場を狙うのがよい。
第3局は難しい戦いで、終盤は出口若武六段にも勝ちがあったようだが、勝ち切れなかった。終局後、出口六段は悔し涙を流したそうだが、出口六段がタイトル戦に懸けた思いが伝わるエピソードだった。
ただ厳しい見方をすれば、戦前の予想は「藤井叡王が3勝0敗で防衛、」が大方の見方ではなかったか。内容はともかく、終わってみれば藤井叡王盤石の防衛劇だった。
ではここで、タイトル戦初登場でストレート負けを喫したケースを記しておこう。
1941年 第3期名人戦 木村義雄名人4-0神田辰之助八段*
1950年 第1期九段戦 大山康晴八段2-0板谷四郎八段*
1951年 第2期九段戦 大山康晴九段3-0南口繁一八段*
1953年 第4期九段戦 塚田正夫九段3-0花村元司八段
1954年 第5期九段戦 塚田正夫九段3-0松田茂行八段
1964年 第5期棋聖戦 大山康晴棋聖3-0本間爽悦七段*
1965年 第6期王位戦 大山康晴王位4-0佐藤大五郎七段*
1969年 第18期王将戦 大山康晴王将4-0内藤國雄七段
1979年 第35期棋聖戦 中原誠棋聖3-0淡路仁茂六段*
1995年 第66期棋聖戦 羽生善治棋聖3-0三浦弘行五段
1997年 第10期竜王戦 谷川浩司竜王4-0真田圭一六段*
2005年 第18期竜王戦 渡辺明竜王4-0木村一基七段
2009年 第57期王座戦 羽生善治王座3-0山崎隆之七段*
2012年 第83期棋聖戦 羽生善治棋聖3-0中村太地六段
2018年 第3期叡王戦 高見泰地五段4-0金井恒太六段*
2022年 第7期叡王戦 藤井聡太叡王3-0出口若武六段
今回の叡王戦まで、17回。うち、出口六段を除く9棋士(*)が、そのタイトル戦のみの登場である。
残り6棋士は以後もタイトル戦に登場しているが、内藤七段以降の4棋士は、のちにタイトルを獲得している。
ここで導かれる結論は、「タイトル戦に1度の登場で終わった棋士は当然ながらタイトルとは縁がないが、その後も何度か登場した棋士は、タイトルを獲る」である。
出口六段も強いが、C級1組在籍だとあまり優遇されない。とりえあえず順位戦で昇級し、再びのタイトル戦登場を狙うのがよい。