今年のプロ野球は、4月10日に千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、オリックスバファローズ相手に完全試合を達成。翌週の17日は同投手が北海道日本ハムファイターズを8回まで「完全」に抑えた。このときの降板騒動では、私も思うところをブログに載せた。
さらに19日には、埼玉西武ライオンズのバーチ・スミス投手が、ロッテ相手に7回までノーヒットノーランに抑えた。
5月6日は、中日ドラゴンズの大野雄大投手が阪神タイガーズを9回まで「完全」に抑えた。
そして11日には、ソフトバンクホークスの東浜巨投手が西武相手にノーヒットノーランを達成した。この日はアメリカ・メジャーリーグでも、ノーヒットノーラン試合があったという。
わずか1ヶ月の間にこれだけの記録が生まれるとは異例だがそこはそれ、今回取り上げたいのは、6日の「準完全試合」である。
この試合、大野投手は8回まで阪神打線を「完全」に抑えていた。しかし中日打線も0点に抑えられており、この展開は4月17日のロッテVS日本ハム線とまったく同じである。まるで作ったようで、さすがの水島新司もこんなシナリオは書けない。
8回裏、中日は2アウト2、3塁のチャンスを作ったが、8番が申告敬遠され、満塁で大野に打順が回ってきた。
ここ、最近の風潮では、大野に代打を送る監督も出たかもしれない。しかし立浪和義監督は、大野をそのまま打者に送った。つまり、勝利より大野の記録を優先させたのだ。この措置を私は大いに評価したい。
大野は9回も阪神を3人で抑えたが味方も点を取れず、延長戦突入。10回も大野投手は続投したが、2死から二塁打を打たれ、ここで快挙は夢となった。
しかしその裏、中日が1点を取り、サヨナラ勝ちとなった。
ここで4月17日の試合と比較してみると、10回表にヒットを打たれたとはいえ、最後まで投げ切った大野のほうが、達成感が大きかったのではと見る。何より、ファンが納得したのではなかろうか。大野を10回まで投げさせたことに賞賛を贈るファンはいても、不満を述べるファンはいなかったと思う。
そして肝心の勝敗も、17日のロッテが負けたのに対し、6日の中日は勝った。この差は天と地ほどに大きい。中日は、立浪監督が大野を続投させたから、勝ちをもぎ取れたのだと思う。これが勝負の流れというものである。
立浪監督は大野に10回表の登板を聞いたという。すると大野投手本人が「投げたい」と言うので、続投させたという。立浪監督は内野手の出身だが、投手の心情が分かるのである。
私は中日のファンではないが、立浪監督の手腕に一目置いたのだった。
余談だが、4月17日と5月6日の2試合は、どちらも橘高球審だったそうである。また、佐々木投手も大野投手も、同じ9月26日生まれとのこと。これも話ができすぎていて、コワいくらいだ。
さらに19日には、埼玉西武ライオンズのバーチ・スミス投手が、ロッテ相手に7回までノーヒットノーランに抑えた。
5月6日は、中日ドラゴンズの大野雄大投手が阪神タイガーズを9回まで「完全」に抑えた。
そして11日には、ソフトバンクホークスの東浜巨投手が西武相手にノーヒットノーランを達成した。この日はアメリカ・メジャーリーグでも、ノーヒットノーラン試合があったという。
わずか1ヶ月の間にこれだけの記録が生まれるとは異例だがそこはそれ、今回取り上げたいのは、6日の「準完全試合」である。
この試合、大野投手は8回まで阪神打線を「完全」に抑えていた。しかし中日打線も0点に抑えられており、この展開は4月17日のロッテVS日本ハム線とまったく同じである。まるで作ったようで、さすがの水島新司もこんなシナリオは書けない。
8回裏、中日は2アウト2、3塁のチャンスを作ったが、8番が申告敬遠され、満塁で大野に打順が回ってきた。
ここ、最近の風潮では、大野に代打を送る監督も出たかもしれない。しかし立浪和義監督は、大野をそのまま打者に送った。つまり、勝利より大野の記録を優先させたのだ。この措置を私は大いに評価したい。
大野は9回も阪神を3人で抑えたが味方も点を取れず、延長戦突入。10回も大野投手は続投したが、2死から二塁打を打たれ、ここで快挙は夢となった。
しかしその裏、中日が1点を取り、サヨナラ勝ちとなった。
ここで4月17日の試合と比較してみると、10回表にヒットを打たれたとはいえ、最後まで投げ切った大野のほうが、達成感が大きかったのではと見る。何より、ファンが納得したのではなかろうか。大野を10回まで投げさせたことに賞賛を贈るファンはいても、不満を述べるファンはいなかったと思う。
そして肝心の勝敗も、17日のロッテが負けたのに対し、6日の中日は勝った。この差は天と地ほどに大きい。中日は、立浪監督が大野を続投させたから、勝ちをもぎ取れたのだと思う。これが勝負の流れというものである。
立浪監督は大野に10回表の登板を聞いたという。すると大野投手本人が「投げたい」と言うので、続投させたという。立浪監督は内野手の出身だが、投手の心情が分かるのである。
私は中日のファンではないが、立浪監督の手腕に一目置いたのだった。
余談だが、4月17日と5月6日の2試合は、どちらも橘高球審だったそうである。また、佐々木投手も大野投手も、同じ9月26日生まれとのこと。これも話ができすぎていて、コワいくらいだ。