将棋ファンの間でどのくらい話題になっているのか知らんが、第4期清麗戦第3局が3日に行われ、里見香奈女流四冠が加藤桃子清麗を108手で破り、3連勝で、前期獲られた清麗を取り返した。
このリターンマッチのパターン、全盛時の大山康晴名人のお家芸だったが、里見女流五冠はどうなのだろう。
そこで、里見女流五冠がタイトルを獲られた翌期のリターンマッチ率を調べてみた。
ただし、リターンマッチで敗れ、その翌期も再挑戦した場合は、リターンマッチとはみなさないことにした。
また、里見女流五冠は2014年に体調不良で女流王座を返上しているが、翌2015年の挑戦の有無はカウントしなかった。
■清麗戦
2021年 第3期 里見香奈2-3加藤桃子
2022年 第4期 里見香奈3-0加藤桃子
■マイナビ女子オープン
2014年 第7期 里見香奈1-3加藤桃子
2015年 第8期 挑戦せず
■女流王座戦
2019年 第9期 里見香奈1-3西山朋佳
2020年 第10期 里見香奈2-3西山朋佳
■女流王位戦
2013年 第24期 里見香奈2-3甲斐智美
2014年 第25期 挑戦者決定戦を休場
2018年 第29期 里見香奈1-3渡部愛
2019年 第30期 里見香奈3-1渡部愛
■女流王将戦
2013年 第35期 里見香奈1-2香川愛生
2014年 第36期 休場
2019年 第41期 里見香奈1-2西山朋佳
2020年 第42期 挑戦せず
■倉敷藤花戦
2013年 第21期 里見香奈1-2甲斐智美
2014年 第22期 休場
里見女流五冠は、獲られたタイトルをすぐに取り返す、というイメージがあるが、そのパターンは意外に少なかった。上記8回中、それが成就したのは、第30期女流王位戦と、先日終了した第4期清麗戦の2回のみである。
2018年、第29期女流王位戦で、渡部女流二段(当時)が女流王位を奪取。涙の戴冠で、当時は大きなニュースになった。
だが翌期、里見女流四冠(当時)がリターンマッチし、渡部女流王位から3勝1敗で奪取。将棋ファン(私だけ?)には、この出来事が強くイメージされているのではないだろうか。
現在注目すべきは、第49期女流名人戦である。里見女流名人は前期、伊藤沙恵女流二段に女流名人位を奪われ、連覇は「12」でストップした。今期、リターンマッチの炎を燃やしているのは想像に難くない。
現在は女流名人リーグで4勝0敗で、鈴木環那女流三段、加藤桃子女流三段と首位を並走している。ほかに西山朋佳女流二冠、香川愛生女流四段、上田初美女流四段がいるこのリーグで、里見女流五冠が挑戦者になるのは、そう簡単ではない。さて、どうなるか。
このリターンマッチのパターン、全盛時の大山康晴名人のお家芸だったが、里見女流五冠はどうなのだろう。
そこで、里見女流五冠がタイトルを獲られた翌期のリターンマッチ率を調べてみた。
ただし、リターンマッチで敗れ、その翌期も再挑戦した場合は、リターンマッチとはみなさないことにした。
また、里見女流五冠は2014年に体調不良で女流王座を返上しているが、翌2015年の挑戦の有無はカウントしなかった。
■清麗戦
2021年 第3期 里見香奈2-3加藤桃子
2022年 第4期 里見香奈3-0加藤桃子
■マイナビ女子オープン
2014年 第7期 里見香奈1-3加藤桃子
2015年 第8期 挑戦せず
■女流王座戦
2019年 第9期 里見香奈1-3西山朋佳
2020年 第10期 里見香奈2-3西山朋佳
■女流王位戦
2013年 第24期 里見香奈2-3甲斐智美
2014年 第25期 挑戦者決定戦を休場
2018年 第29期 里見香奈1-3渡部愛
2019年 第30期 里見香奈3-1渡部愛
■女流王将戦
2013年 第35期 里見香奈1-2香川愛生
2014年 第36期 休場
2019年 第41期 里見香奈1-2西山朋佳
2020年 第42期 挑戦せず
■倉敷藤花戦
2013年 第21期 里見香奈1-2甲斐智美
2014年 第22期 休場
里見女流五冠は、獲られたタイトルをすぐに取り返す、というイメージがあるが、そのパターンは意外に少なかった。上記8回中、それが成就したのは、第30期女流王位戦と、先日終了した第4期清麗戦の2回のみである。
2018年、第29期女流王位戦で、渡部女流二段(当時)が女流王位を奪取。涙の戴冠で、当時は大きなニュースになった。
だが翌期、里見女流四冠(当時)がリターンマッチし、渡部女流王位から3勝1敗で奪取。将棋ファン(私だけ?)には、この出来事が強くイメージされているのではないだろうか。
現在注目すべきは、第49期女流名人戦である。里見女流名人は前期、伊藤沙恵女流二段に女流名人位を奪われ、連覇は「12」でストップした。今期、リターンマッチの炎を燃やしているのは想像に難くない。
現在は女流名人リーグで4勝0敗で、鈴木環那女流三段、加藤桃子女流三段と首位を並走している。ほかに西山朋佳女流二冠、香川愛生女流四段、上田初美女流四段がいるこのリーグで、里見女流五冠が挑戦者になるのは、そう簡単ではない。さて、どうなるか。