一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

里見女流五冠の棋士編入試験は、あす18日から

2022-08-17 17:22:10 | 女流棋士
あす18日から、里見香奈女流五冠の棋士編入試験が始まる。棋士番号の新しい順から5棋士と対局し、3勝すれば合格、棋士四段となる。
個人的には、棋士は奨励会三段リーグを抜けてなるもの、と定義している。しかし奨励会を退会しても棋士を諦められない人にとっては、この制度は希望の光であり、なくてはならないものであろう。
ただ今回、里見女流五冠が積極的に受験を欲したとも思えず、そのモチベーションがどうかというところ。
では、試験官とその通算成績を記してみよう。

332徳田拳士四段 2022年度:12勝1敗
331岡部怜央四段 2022年度:5勝5敗
330狩山幹生四段 2021年度:8勝3敗 2022年度:7勝6敗=15勝9敗
329横山友紀四段 2021年度:3勝5敗 2022年度:5勝8敗=8勝13敗
328高田明浩四段 2021年度:21勝14敗 2022年度:9勝7敗=30勝21敗

徳田四段の勝率が高く、これは里見女流五冠が苦戦しそうだが、あとは概ねいい勝負になるのかと思う。
ちなみに、上記5棋士と里見女流五冠の対戦は、

2021年10月16日 第70期王座戦一次予選2回戦 ●高田四段VS○里見女流四冠
2021年12月24日 第35期竜王戦6組1回戦 ○狩山四段VS●里見女流四冠

である。
里見女流五冠はもちろん一生懸命指すしかないが、試験官の心理はどうなのだろう。
日頃温めている戦術を披露はしないとしても、勝っても何の得もしない状況では、力を出し切れないのではないだろうか。
ただ将棋は不思議なもので、欲がないほうが力が抜けていい手が指せることもあるし、勝たねばならぬほうは力が入ってつんのめることもある。だから予想も難しい。
棋士編入試験の持ち時間は3時間。1ヶ月に1局行われ、2回戦は9月22日である。年末にはすべてが終わるが、どんな結末を迎えるだろうか。
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