一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

最近見た夢(2018.02.14~16)

2018-02-18 01:35:41 | 
最近見た夢をまとめて記しておく。

14日未明。何人か男女がおり、各自が脳裏でイメージしていることが、中空に見えるようになっていた。
ある女性は男性の顔をイメージしたが、それが中空では顔の上半分が真っ白、下半分もほぼ真っ白だった。顔が真っ白、ということはありえないからこのイメージは異常で、私たちはイメージの回復を願ったが、そうはならなかった。

15日未明。テレビドラマ「相棒」が放映されていて、今回は犯行が冒頭から記され、犯人も分かっているという「倒叙式」らしかった。これは視聴者から「犯人捜しの楽しみ」を奪うから冒険でもあるのだが、私は期待したのだが、物語は遅々として進まなかった。

16日朝に見た夢は、山のふもとに何人か人が並んでいた。
その人らは頭から何本かの棒グラフを生やしていて、グラフには色が付いている。
私とタレントの清水圭(だと思った)が、そのグラフの色を白くしていく。それが適うと御利益があるのである。
私は苦労して何本か白くし、どんなご褒美があるのだろうと期待したが、何もなかった。
その後別の夢を見たのだが、目覚まし時計に起こされてしまった。

また17日朝もおもしろい夢を見たのだが、忘れてしまった。
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冬の北海道旅行2018・4

2018-02-17 00:18:13 | 旅行記・北海道編
ボックス型の座席は通常4人掛けだが、これは車両の片方が、向かい合わせ2人掛けのハーフサイズだった。
これは乗車人数を増やすためままあるレイアウトだが、札沼線では初見である。
私は2人掛けの席に座り、とりあえず席を確保した。
もう3連休に入っているがボックス席はすべて埋まらず、次の石狩当別止まりの列車が到着しても、2つ3つ空きが出た。
乗客のほとんどはどう見ても鉄道ファンで、この札沼線の乗車が目的なのは明らかだ。
07時45分、発車。札沼線は右に国道275線が並走し、車窓からの眺めはおもしろくない。しかし路線が存続していることだけでも、感謝しなければならない。
私の前にはおっちゃんが座っているが、忙しなく席を離れ、車窓の撮影に忙しい。札沼線にはつきものの、コアな鉄道ファンだ。
08時17分、石狩月形着。ここで23分の待ち合わせ。昨年は雪が少なかったが、今年は多い。
しばし車両を撮って、運転士さんに今年の雪の状況を聞くと、「私はこの路線に初めて配属されたので、(例年との比較は)分かりません」とのことだった。


▲2016年

▲2017年

▲2018年

上り列車が入線し、08時40分、発車。
次の駅は豊ヶ岡。ここは昨年11月17日のテレビ東京「所さんのそこんトコロ!」の1コーナー「あなたはナゼこの秘境駅に来たんですか?」で、安田大サーカスの安田団長が、駅の利用者を探していた。
09時06分、浦臼着。ここまでは1日に往復6本あるが、ここから先、終着までは1日に1本という、浮世離れしたダイヤとなる。
札沼線は広い大地を淡々と走る。とくにスピードを出すわけでもなく、悟りの境地のような走りだ。
終点新十津川は昨年、近所のちびっこ諸君がお手製のポストカードをくれたが、今年はどんな歓迎をしてくれるだろう。
09時28分、新十津川着。列車から降りると、駅舎は雪に覆われて大変なことになっていた。
それと、今年はちびっこの歓迎がなかった。
代わりに地元のおっちゃんが、帽子をかぶった柴犬を抱えていた。いまよくある、動物の駅長さんというやつか。


▲2016年

▲2017年

▲2018年

駅舎に入ると、沿線の写真やら記事やらがいろいろ貼られ、また一段と賑やかになっていた。
私が札沼線に乗り始めたころは、駅舎は何の装飾もない殺風景なものだったから、感慨を覚える。ちなみに駅長さんの名前は「LALA」というらしい。末永く活動してほしい。
始発にして最終の上り列車を見送り、私は滝川行きのバス停に向かう。駅舎での案内は、例年のコンビニ前からの発車に加え、新十津川役場内からのバス路線も追加されていた。こちらが前者より6分早く出るので、当然こちらを利用する。
札沼線の数人もこのバスに乗り、09時50分発車。
ところがこのバスは滝川にまっすぐ向かわず、あちこちの団地を経由する。
結局時間を食ってしまい、終点滝川バスターミナルには、10時10分過ぎに着いた。
次に向かうは深川で、私は例年バスを利用しているのだが、今年はどうするか。
深川までのバス代は660円かかるのだが、JRならば450円で済む。ところがこの時間は特急しか走っておらず、別に自由席特急券310円が要る。この出費が我慢ならず私はバスを利用していたのだが、特急なら10数分で深川に着き、この高速性も魅力だ。
私は瀕死のJR北海道を応援しているので、今回は列車利用とした。
10時22分の特急「スーパーカムイ9号」に乗る。デッキに立っていると車掌が通ったが、検札はなかった。むろん私は特急券を買っているが、もし買っていなかったらどうなるのだろう。
10時35分、深川着。さすがに特急は早かった。
次に乗るべきは11時35分のJRバス深名線である。説明するまでもないが、1995年に廃止されたJR深名線の、代替バスである。今年は朱鞠内あたりにドカ雪が降ったそうで、雪景色が楽しみである。
その待ち時間に地元の雪まつりを見たいが、深川のそれは先週終わってしまった。ちなみに滝川のそれは、17日からの開催だった。
私は近くの喫茶店に入った。深川での待ち時間に時々利用するところだ。
店内は、ドア近くのテーブルが撤去され、本棚が置かれていた。
店は実年夫婦が経営していたが、今日は若い女性が務めていた。私が、レイアウトが変わったことを言うと、女性は意外そうに「はい」と言った。
「どちらからいらしたんですか?」
「東京です。冬の北海道には毎年来てまして、この店にも何度かお邪魔しています」
「ああ!」
この展開になればこっちのものである。口下手な私だけど、いろいろしゃべってしまった。
コーヒーは香り高く、美味かった。
喫茶店の2つ隣りは「Tanta Anna」というベーカリーで、見た記憶がない。つい入店して、菓子パンを3つ買ってしまった。
菓子パンとくれば牛乳である。深川駅に物産館があり、そこに入ったが牛乳はなし。代わりにそば粉を買ってしまった。どうもこのあたり、財布のヒモが緩んでいる。
バスは数名の乗車だった。乗車時、私の前の女性が回数券を買う。私は2冊買った(2,000円)。これは今日中に使い切るので、単純に200円の得となる。
観光客は私ひとりで、前日の函館山の人混みがウソのようだ。しかし北海道の冬、雪景色を堪能するなら、こうした秘境路線がいちばんである。
中型バスは街中から山道に入り、辺りは雪一色になった。私は例によってうつらうつらする。
途中でひとり降りたが、乗車はいない。私はまたうとうとし、目を覚ますと、バスはトンネルに入っていた。すぐ前にオレンジ色のクルマ?が走っている。しかしバスはスピードを落とさない。
「ああああ!!!!!」
私は叫んだ。
(22日につづく)
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冬の北海道旅行2018・3

2018-02-16 00:16:56 | 旅行記・北海道編
建物の中も客がびっしりいて、それがジグザグになっている。これ、いつまで経っても先に進まないという、厄介なやつである。
しばらくして、券売機の前に着いた。個人客は列をやや離れて、ここで購入するのだ。
時刻は午後5時半にならんとしており、これでは18時49分の特急に間に合わない可能性も出てきた。とはいえ数年振りに函館山に来たからには、一目だけでも夜景を愛でたい。
私は目をつぶってチケットを買う。しかし近くにスタッフはおらず、オリジナルカードを貰うどころではなかった。まったく、すべてが誤算だ。
私の前には2組の日本人老夫婦がいたが、何となくスローペースで、右側からどんどん抜かされていく。
2階に着いたがここも客がビッシリ。広いフロアが人で埋め尽くされていた。
そのところどころに、中国語の小旗を持った添乗員がいる。中国人の団体がかなりの割合を占めており、何でこんなに多いのかと思う。
外国人が日本に観光に来てくれるのはありがたいが、中国政府の日本に対する態度は不愉快極まる。よって、中国人全員が嫌日と私は理解しているので、この光景は受け容れられなかった。
前のじじいらは窓からの景色に見とれて立ち止まり、また何人かに抜かされた。 私もさすがにばばあを抜かしたのだが、ばばあは私の背中越しにじじいに話しかけ、結局私を抜き返した。
じじばばに告ぐ。こっちは真剣に並んでいるのだ。お前らもしっかり前を見て歩けドアホ!
17時53分ごろ、やっとロープウェイに乗れた。だんだん夜景が見えてきたが、私の心は荒んで、目に入らない。
頂上駅に着くと、今度は下りのロープウェイに長い列ができていた。スタッフが「お乗りになるまで25分かかります」とか言っている。
これは、18時49分の乗車がかなり厳しくなった。最悪、19時54分の最終特急に乗ればいいのだが、その場合、18時49分の指定席券(半額の255円)が無駄になる。これがどうにも許せないのだ。
展望台に上がるのも一苦労だったが、ようやく着く。
10数年振りの函館夜景は綺麗で、1,280円を払う価値はあると思った。しかし数枚写真を撮っただけで、引き返す。滞在時間、わずか1分余りだった。



下り待ちの列は、階段を下りたところから続いていて、もうどうしようもない。
待っている最中に18時49分になった。やっと下山したが、十字街電停へ行く道を一本間違え、宝来町電停に着いてしまった。
ここで湯の川行きに乗る。しかしどんどん客が増え満員になり、19時10分過ぎ、電車は函館駅前に着いた。
改札に行くと、もちろん18時49分の特急は出ていた。私は新函館北斗までの乗車券と自由席特急券を買う(計670円)。
失敗したと思ったのは、私が18時49分の指定席券を購入したことだ。以前の私なら、観光の途中での予定変更を見越し、席の確保はしなかった。そもそも函館は始発だから、自由席でも座席は確保できたのだ。
私は節約節約と謳う一方で、肝心なところで無駄遣いをしている。現在と昔を比較して、昔のほうがクレバーな判断をした、と考える時がある。
19時54分の「スーパー北斗23号」自由席は、余裕で座れた。
定刻に出発し、新函館北斗到着直前には、検札も来た。これをやらないと、場合によっては、「函館→新函館北斗」のキセルができてしまう。
列車は主要駅で止まり、ボチボチ乗車もあった。 私はスマホのメールを見る。LPSAから返事が来ていて、15日(木)の渡部女流二段との指導対局は、OKだった。これで帰京後の楽しみができた。
ついでに、明日10日の宿泊も決めてしまう。またも東横インのHPを見ると、旭川に1件空きがあった。私はカード会員なので、少し割引が利く。結果4,104円はリーズナブルで、予約を入れた。
23時40分、札幌着。函館→札幌・3時間46分の所要時間だったが、かつて振り子特急が同区間、3時間を切ったことを思えば、物足りない数字であった。
今宵の宿は、駅近くにある「アイカフェ・札幌センチュリーホテル店」である。ここのナイトパックは6時間と9時間があるが、明日は早朝から札沼線(学園都市線)に乗る予定なので、予定より1時間早出をすれば、6時間パックで済む。
入店すると、フラットスペースは空いていた。パックの選択はチェックアウト時に自動的に決められるので、気楽だ。
ブースに入り、適当にパソコンをいじったあと、横になった。すると天井の電球が直射し、とても眠れない。体を横にしても、同じである。
私はハンカチを目の上にかぶせたが、このぶんでは眠れないだろうな、と覚悟した。

翌10日(土)。結局私は眠れず、ただ横になっていただけだった。
早暁5時すぎに体を起こし、今後の行程を考える。
例年通りならこの3連休は、10日(土)は札沼線→名寄、11日(日・祝)は旭川、12日(月・振)は札幌となるのだが、今年は3日目が月曜日にあたるのが微妙だ。すなわち、各冬まつりは出し物が土・日に集中するので、旭川や札幌もそれに合わせたほうがいいのでは、という考えだ。
そう思うなら事前にネットで調べればいいのだが、予習をし過ぎるのも味が悪い。
いろいろ考えたが今日は雑踏から離れたくて、予定通り札沼線以下を楽しむことにした。
5時50分にアイカフェを出る。会計は「6時間パック」適用で1,240円と、激安だった。
私は隣のコンビニに入り、おにぎりを購入する。これが今日の朝食となる。
札幌駅前はまだ暗く、人が見当たらなかったが、構内に入ると多少人がいた。
札沼線は終点の新十津川まで1,640円である。が、私が券売機にオレンジカードを入れると、「使用済みです」と戻ってきてしまった。 私は昨年11月に自室の大掃除をしたのだが、その時未使用の記念オレンジカードが大量に出てきた。それらを順次使用すべく、今年は手近にあった1,000円カード3枚を持ってきたのだが、そのうちの1枚は使用済、というわけだった。
改めて別の1枚を使い切符を買い、改札を抜け、KIOSKで時刻表を買った。最近はスマホがあるからアレだが、やはり紙の時刻表は落ち着く。
06時39分の石狩当別行きが入線した。全部で6両くらい連結していたが、私の前に止まった車両は転換クロスシート(721系?)で、これは儲けた気分だった。
定刻に出発し、07時18分、石狩当別着。向こうのホームには07時45分発新十津川行きが待っていた。
27分の待ち合わせだが、これを短縮したければ、札幌発は06時53分の列車でよい。
ただし新十津川行きの列車はごく一部で人気があるので、この発車間際に到着すると、ボックス席の窓際に座れない可能性がある。それなら1本早い列車に乗り、ボックス席を確保したほうがベターなわけだった。
その新十津川行きに乗って、驚いた。
(つづく)
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冬の北海道旅行2018・2

2018-02-15 00:04:14 | 旅行記・北海道編
駅の構内には五稜郭への案内があり、「徒歩40分」とあった。さっきは何かの情報で「15分」と読んだのだが、それはバス利用の場合だったか。
駅前に郵便局があったので、貯金する。「五稜郭駅前郵便局・209円」。
その脇を左折し、国道をまっすぐ行く。今年の北海道は雪が多いが、今日は天気もよく、格好の散歩日和だ。
制服の男女が見える。近くの中学校の下校時間のようだ。勤勉な彼らに対し、無職のくせに平日に旅行を気取る自分が情けない。
右手彼方にタワーが見えた。あれが五稜郭タワーだろうが、ずいぶん右手にある。
やがてタワーが隠れ、国道の二股部分を右に折れると、再びタワーが見えてきた。さらに歩くと、五稜郭の敷地が見えた。
しかし石垣は見えるものの辺りは雪一面で、面白みに欠ける。ここは五稜郭タワーに上るよりない。
タワーのふもとに着いたが、建物が増築?されて、素敵なショップになっていた。私が五稜郭を最後に訪れたのは20年以上前だが、ずいぶん雰囲気が変わったと思う。
そしてタワーの展望料金が「900円」とあるのでひっくり返った。
私が20代の時は、展望料金は500円だった。それでも高いと感じて利用しなかったこともあったくらいだが、現在もずいぶん強気だ。
それはともかく、食事である。ここ五稜郭の近くに、美味い蕎麦を食べさせてくれる店があった。もりそばにはふつうの卵が1個つき、蕎麦がまったりして、とてもいい味だった。380円という値段も良心的だった。私は2回は訪れたが、またあの味に再会できたらうれしい。
しかし五稜郭近辺も昔と様相を異にしていて、今は派手な飲食店が軒を連ねている。蕎麦屋の屋根は茅葺っぽかった気がするが、界隈はそんな建物が残る雰囲気はない。むろん店名も場所も憶えてないから、こうなったらもうお手上げである。まったく、伊集院光の「俺の5つ星」に訊きたい気分だった。
私はタワーに戻り、まずは函館市電の1日乗車券の購入である。これはショップのレジで買えた。
続いて展望台チケットも買う。
受付嬢に1日乗車券を提示して、当然90円を引いてくれるのかと思ったら、なんと五稜郭ポストカード(1枚)をくれた。
?????
今はこれが特典なのか? このカードをもらってもなあ…。
あっ、じゃあ函館山ロープウェーイは?
いっしょにくれたパンフレットの「サービス店リスト」を見ると、函館山ロープウェイは、「オリジナルポストカードプレゼント」とあった。
こっちも値引きなしか!!
終わった…。私がこのあと市電に乗る機会は2回。昨年の熊本市電に続いて、またも元を取り損ねてしまった。
気を取り直して、展望台に上がる。エレベーターの扉が左右に開くと、眼前に五稜郭が飛び込んできた。
これは素晴らしい光景である。前方は総ガラス張りで、しかもピカピカに磨かれているので、すぐそこに五稜郭があるかのようだ。



傍らでは、コンパニオンさんが旅行者にガイドをしている。受付の横に案内があった、有料(200円)のやつだろう。
窓ガラスは前方に25度前後傾いているので、高所恐怖症にはつらいだろう。
左手には、土方歳三のブロンド像が鎮座している。幕末ファンにはたまらない作品であろう。
その左側、つまり五稜郭のほぼ反対側には、函館山がそびえている。函館山は全国的に有名だが、それは「函館山山頂から見た景色」であって、こうして全貌を眺める機会は意外に少ない。
あの有料ガイドは、いまは一人旅の男性がコンパニオンを独占していた。
階下へは階段でも行けるようだ。1階下がると、ここにもショップがあった。
通路の一角は切り込まれ、厚手のガラスから下が透けて見える。かつてさまぁ~ずの2人が似た状況でじゃれあっていたが、これは上の展望台同様、高所恐怖症の人にはキツい。
かわいいオネーちゃんがいたので、ついソフトクリーム(260円)を買ってしまう。しかしこんな無駄遣いをしていては、先の節約もチャラだ。
さらに歩くと、コンピューター占いをやっていた(320円)。これ、場所にもよるが、500円が相場だろう。私も占ってもらう。
右手を撮影して、診断結果は次のとおり。

私の性格「…好き嫌いも強く……義理や人情に厚く…」
運勢&結婚「…好き嫌いも強く嫌いな者を避ける……責任感が強く…愛情面に薄情な面も…」
金運&財運「…晩年は大金を掴み…」

エレベーターで地上に降り、私は市電乗り場に向かう。その途中、雪かきをしていたご婦人に蕎麦屋のありかを聞いてみたが、「ここには長く住んでいるけど、知らない」とのことだった。
この展開では、もう白旗である。
そのまま市電に乗ろうとしたのだが、停留所の手前に食事処があったので、入る。
丼の専門店で、私は「かつ丼」をオーダーする(680円)。出されたかつは箸で切れるくらい柔らかかった。とはいえ、味噌汁は無料で付けてほしかった。
16時26分、五稜郭公園前電停より、5系統函館どっく前行きに乗る。時間があれば逆方向の湯の川温泉に行きたかったのだが、またの機会だ。
タイム21分で、十字街に着いた。ちなみにこの間の普通料金は240円だった。
十字街からロープウェイ乗り場に登っていくと、路線バスが動いていた。そうだここ函館山頂にも路線バスが通じていて、私は何度か利用したことがある。
ちなみに私はロープウェイの中からの景色はどうでもよく、廉価で頂上まで運んでくれればそれがベターである。今は冬だから山頂まで営業しているかは怪しいが、検討する価値はあった。
ロープウェイ乗り場には、建物の外まで観光客があふれていた。ちょっとイヤな予感がした。私もむかし、こうして並んだことがあったが、ここまでヒドくはなかったと思う。
私は警備員のひとりに聞いてみる。
「ここ、路線バスは走ってますよね」
「はい、あの建物の前!」
警備員さんが上方を指さす。私が向かうと、今も妙齢の美女が時刻の確認をしていた。が、ここはいろいろ経由して函館駅前に行くようだ。私は山頂に向かいたいのだが、ここでいいのだろうか?
次のバスは17時15分で、だいぶ時間がある。その間、向かいの建物には、どんどん観光客が入場している。ずいぶんスムーズに事を運んでいるように見えるが、警備員さんが「今の待ち時間は30分!」とか叫んでいるのを聞くと、このままバスで行った方がやはりラクだと思えってしまうのだ。
しかしバスは定刻を過ぎても来ない。それはいいが、私は確信した。このバスはやはり函館駅前行き。そして山頂行きのバスは、冬季休業に違いない。
もはやロープウェイで行くしかないが、行列は先ほどから、かなり長くなった。まだ日は暮れていないが、この分だと列はまだまだ伸びそうだ。
私は最後尾に並ぶが、すぐ前は中国人の団体のようだ。
10分以上経って、やっと建物の正面にきた。さっきの女性が、再びバス停に戻っていた。彼女は函館駅に戻るのだろう。
私は建物の中を窺う。そこもものすごい客だった。
(つづく)
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冬の北海道旅行2018・1

2018-02-14 13:32:44 | 旅行記・北海道編
9日(金)は午前9時ちょうどに家を出た。
最寄り駅に入り、向かうは上野や東京とは逆の赤羽である。私が乗るべき東北・北海道新幹線は「はやぶさ11号」だが、これが上野に停車しない。7日に「みどりの窓口」に行く前、乗換検索を行ったら、新幹線同士を大宮で乗り換える経路を示したので訝ったが、それはこうした事情があったのだ。しかし新幹線が上野を通過するとは、時代も変わったものだ。
ともあれ東京駅まで行くくらいなら京浜東北線で赤羽方面に行き、大宮から新幹線を使ったほうが、特急料金もやや安くなる。それでそうしたのであった。
赤羽で高崎線に乗り換え、09時41分、大宮着。新幹線への乗り換えはスムーズにいき、「はやぶさ11号」は10時ちょうどに大宮を出発した。
私は7号車9Aで3人掛け、進行方向のいちばん右側だった。座席はずいぶん垂直で、シートをやや後ろに倒せば快適になるのだが、私はビビリなので、それすら憚られる。
車内はほぼ満席だが、函館まで乗り通す人はどのくらいいるだろう。
私が陸路で北海道入りするのは2013年に一度あるが、その時は新幹線が新青森止まりだった。面倒な乗り換えもあったけど、それでも北海道が近くに感じられたものだ。
今回はもう、乗り換えなしで北海道入りができ、よろこびも大きい。
が、新幹線にも弱点はあって、車窓からの眺めが画一的で、やや退屈だ。
11時07分、仙台着。あたりはすでに雪景色だ。今年は東京でも何度か雪が降ったし、雪を見慣れてしまうと、北海道での有難味が薄れる。
ここで左のサラリーマンが下車した。次の客は来ず、発車。
私はうつらうつらする。目を開けると列車が走っている感覚はうれしい。
そうだ、前日にLPSAのサイトを見たら15日(木)に渡部愛女流二段の指導対局に空きが出ていた。
そういえば大野教室では12日(月・振)に渡部女流二段の指導対局がある。私はこの旅行のために申し込めなかったが、その代わりに麹町で指せればうれしい。電話で直接申し込むのはドキドキするので、メールで申し込む。もし先着があったら、それはそれでいいと思った。
車内販売嬢が駅弁等を売りに来たが、私は見送る。駅弁は割高のイメージがあって、どうも食指が動かない。
11時47分、盛岡着。新幹線にも鈍行型と快速型があって、このはやぶさは後者だ。新函館北斗までの停車駅は大宮、仙台、盛岡、新青森の4つしかない。何しろ上野すらすっ飛ばしてしまうのだからスピード重視で、これは明らかに飛行機を意識している。
もし函館観光が主なら、新幹線移動は飛行機より1時間程度長くはなるものの、十分対抗できると思う。
私は車内販売嬢からスジャータのバニラアイス(290円)を買う。私には身分不相応な高級品だが、たまの贅沢である。
12時35分、新青森に到着した。ここから私の未乗区間である。新幹線は津軽半島を北上し、12時55分、青函トンネルに入った。
トンネル内は暗く、反対車線の壁にわずかな灯りが見えるのみである。昔はこのトンネルにも海底駅が2つあり、私も見学会に参加したことがある。しかし今はスピード重視で、これらの駅も廃止されてしまった。
トンネルはしばらくすると勾配を上がり始めた。中間点を越えたということだ。
13時20分40秒、新幹線が青函トンネルを抜けた。すぐに車掌さんが、
「皆様、北海道にようこそいらっしゃいました」
とアナウンスを始めた。
私が初めて青函トンネルを体験したのは1989年2月。当時はよくこんな長大なトンネルを掘ったものだと、感心、感動の嵐だった。
その感動も渡道を重ねるにつれ薄れていったが、今回改めて新幹線で抜けてみると、やっぱり青函トンネルは大事業だったと思う。私は40数回目の北海道なのに、ウルウルしてしまったのであった。
ここから新函館北斗まで約20分あるが、ここは検討の要がある。
私は18時49分函館発・スーパー北斗21号の指定席を取っているので、それを軸に予定を組み立てる。
まず、函館の観光は五稜郭と函館山を予定しているが、その足には市電の1日乗車券を利用したい。調べると600円だったが、各観光地で優待がある。
あるサイトを見たら、これで五稜郭タワーと函館山ロープウェイの入場料金が1割引、とのことだった。函館山ロープウェイは1,280円。五稜郭タワーがいくらだか知らないが、仮に700円だったとしても、2つで合計190円割引となる。
市電は1回210円からだから、仮に2回しか乗れなくても、とりあえず元は取れる。
問題は新函館北斗からで、このまま素直に函館まで行っていいものか。すなわち新函館北斗から函館までは360円だが、五稜郭で降りれば260円で済む。
むかし五稜郭駅から五稜郭まで歩いたことがあるが、やや距離はあったものの行けない距離ではなかった。
本当は函館から市電に乗ればいちばん楽なのだが、ここで100円浮かすことにも魅力を感じる。
新幹線は13時38分、新函館北斗に着いた。ここはむかし渡島大野という平凡な無人駅だったが、新幹線と在来線の中継地として、一躍一級品の駅になった。
面倒を避けるため、いったん改札を出て、五稜郭までの切符を買う。「はこだてライナー」が入線し、13時52分発。五稜郭には14時06分に着いた。
さあ、いよいよ観光の始まりである。
(つづく)
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