ある日突然、火星人が地球に襲来した。
小さな緑色の火星人は、姿は見えるし声も聞こえるけれど触れない。互いに触れなければ侵略も何もなくて安心じゃないかというけれど、どこにでも現れ、何でも透視し、秘密をかぎ分け、悪口雑言をまき散らす火星人はまさしく悪魔だった。
世界中に現れた何千何万という緑の火星人は、金持ちも貧乏人も老若男女主義主張いっさい関係なしに引っかき回していくのだ。ホワイトハウスにもクレムリンにも世界のいかなる軍隊にも機密というものは存在しなくなり、犯罪者は片っ端から犯罪を暴き立てられ、家庭争議も頻発。運転中に目の前に出現するので事故続発、夫婦のベッドに出現するので出生率激減。
とにかく世界はめちゃくちゃになってしまった……。
SF作家ルーク・デヴァルウを中心に語られる火星人来襲の顛末。
文明とはこんなにもあっけなく崩壊するものなのでしょうかっ!! とはいえ、株式市場なんかもっとくだらない理由で崩壊してますから、理由としては緑の小人の方がまだましかもしれません。
1955年の作品で「火星人ゴーホーム“Martians, Go Home”」なんて、そのころの反アメリカのスローガン「ヤンキー・ゴーホーム」のもじりですよね。邦訳もかなり昔。ハンバーガー・サンドイッチなんて言葉も出てきて、なんのことかと考えてしまいましたが、ただのハンバーガーじゃないかと思います。
【火星人ゴーホーム】【フレドリック・ブラウン】【1964年】【偏執病】【西部劇】【クイム】
小さな緑色の火星人は、姿は見えるし声も聞こえるけれど触れない。互いに触れなければ侵略も何もなくて安心じゃないかというけれど、どこにでも現れ、何でも透視し、秘密をかぎ分け、悪口雑言をまき散らす火星人はまさしく悪魔だった。
世界中に現れた何千何万という緑の火星人は、金持ちも貧乏人も老若男女主義主張いっさい関係なしに引っかき回していくのだ。ホワイトハウスにもクレムリンにも世界のいかなる軍隊にも機密というものは存在しなくなり、犯罪者は片っ端から犯罪を暴き立てられ、家庭争議も頻発。運転中に目の前に出現するので事故続発、夫婦のベッドに出現するので出生率激減。
とにかく世界はめちゃくちゃになってしまった……。
SF作家ルーク・デヴァルウを中心に語られる火星人来襲の顛末。
文明とはこんなにもあっけなく崩壊するものなのでしょうかっ!! とはいえ、株式市場なんかもっとくだらない理由で崩壊してますから、理由としては緑の小人の方がまだましかもしれません。
1955年の作品で「火星人ゴーホーム“Martians, Go Home”」なんて、そのころの反アメリカのスローガン「ヤンキー・ゴーホーム」のもじりですよね。邦訳もかなり昔。ハンバーガー・サンドイッチなんて言葉も出てきて、なんのことかと考えてしまいましたが、ただのハンバーガーじゃないかと思います。
【火星人ゴーホーム】【フレドリック・ブラウン】【1964年】【偏執病】【西部劇】【クイム】