付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「潜水艦気質よもやま物語」 槙幸

2009-11-17 | 戦記・戦史・軍事
「商船ばかりでは、女いじめみたいですよ、手柄にならんからなー」
 そんなことを言ってるから……。

「艦長はつらいなー」
 誰からともなく同情の声が上がる。
 何かあったら一蓮托生、誰にも知られることなく消えていくのが潜水艦とその乗組員の運命。それゆえに普段は潜水艦が1つの家のようになるのだと、潜水艦乗りだった著者が思いつくままに回想した潜水艦の生活と戦争の日々。

 のんびり釣りをしたり洗濯したり正月の準備をしていたかと思うと、味方にだって間違って沈められかねない戦闘に突入したりの日々の話が続きますので、肩肘張らずに読んでいました。
 でも、1隻の潜水艦の1士官の回想からも海軍と陸軍の仲の悪さというか、装備調達における無駄ってのが指摘されるわけで、こんな資源のない国で縄張り争いしていちゃ勝てませんわ。

【潜水艦気質よもやま物語】【用語で綴るイラスト・エッセイ】【槙幸】【伊二五潜】【アストリア軍港襲撃】【アメリカ本土空爆】【海底空母】【敵国陸軍】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「英国機密ファイルの昭和天皇」 徳本栄一郎

2009-11-17 | 伝記・ノンフィクション
 2007年刊行の本の文庫化。資料の羅列と分析ではなく、著者の主観で再構成しているので、どこからどこまでが資料に基づくものなのか分かりにくいけれど、英国外交の典型だと概要を理解できたので良しとしましょう。

 腐っても大英帝国。世界各国から王室や上流階級の師弟を留学の形で受け入れているわけですが、別にボランティアとか高等教育の普及などということを考えていたわけではなく、それによって自らと価値観を共有する人間を世界各国の指導者層に送り込みたいだけという話でした。それはアジアの新興国家である日本についても同じであり、皇太子をはじめ皇族や財界の師弟を積極的に受け入れ、コネクションを築いていたのです。
 そうした流れの中で、天皇ヒロヒトと白州次郎らについて英国がどんな情報を収集し活用していたかを、日英同盟の破棄から戦後日本の足がかりを巡ってGHQと繰り広げた駆け引きまで収録し、ドキュメンタリータッチで再構成しています。
 チャーチルも老獪だなあ。そして日本の外交が子供騙しになるのは今も昔も変わりなく……。

【英国機密ファイルの昭和天皇】【徳本栄一郎】【帝国維持】【英国機密文書】【天皇退位計画】【カトリック改宗説】【皇室資産】【ダブル・ストラテジー】【ロバート・クレーギー】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする