付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「挑戦!メビウスGP~スーパー★ノバ2」 浅香晶

2009-11-22 | その他SF(スコシフシギとかも)
「人間は仲間にそばにいて欲しいものなのよ。自分と違う他人、それでもお互いを信じあえるその仲間に……」
 撮影技師、小泉マイの言葉。

 2137年、世界プロトレーサー選手権本戦を取材するために『SUZUKAメビウスサーキット』入りしたスーパー・ノバの面々。しかし弱小プロダクションの悲しさ、有力候補には同業他社の独占取材の壁が立ちふさがる……という「激走!SUZUKAメビウスサーキット」。感情回路を組みこまれたアンドロイドの記録を撮ることから始まった事件の顛末の「バースデイドリーム・フロム・ERNA」の2編を収録。

 22世紀に入っても日本のメーカーは元気です!
 「バースデイドリーム・フロム・ERNA」を読んだときは、『宇宙鉄人キョーダイン』を連想してしまいました。この話がねじれた方向に行くと『終わりなき平和』になっちゃうんでしょうね。

【挑戦!メビウスGP】【スペース・プロダクション】【スーパー★ノバ2】【浅香晶】【柴田昌弘】【川崎重工】【人工知能】【仮想現実】
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「思い出を切りぬくとき」 萩尾望都

2009-11-22 | エッセー・人文・科学
 萩尾望都のエッセイ集の文庫版復刻。1970年代後半に「グレープフルーツ」誌に掲載していたもので、昔の文は恥ずかしいと著者は言うけれど面白いですよ?
 少女マンガの歴史や家族のこと、観劇や旅行の話からピカソの話まで、あれやこれやを詰め込んでいます。「やりましょう、やりましょう」でなかば無理やり長期連載を始めさせておいて自分が編集長になった途端「おわりましょう」と言い始めた編集とか、「うちの雑誌は学園マンガが弱い」と言いつつ「学園マンガがキライ」と言い張る編集者とか、人間のわがままや非論理的な言動の話が印象的です。 

【思い出を切りぬくとき】【萩尾望都】【三島由紀夫】【トーマの心臓】【タレ目の系譜】【劇場版ガンダム】【日本語】【近代能】【紅茶】【ステーキめぐり】【バリシニコフ】
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