付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「仮装巡洋艦バシリスク」 谷甲州

2009-11-25 | ミリタリーSF・未来戦記
「人類は戦争なしには生きていけない。戦争なしでは、種として滅びてしまう」
 ヘイズ一曹の言葉。ジョー・シマザキは広大すぎる宇宙空間こそが敵だと考えていたが。

 組織は拡大するものであり、軍という組織が拡大するためには敵が必要だった。
 宇宙開発の初期に警察活動のために設立された航空宇宙軍が、いかに変わっていったかを、人類の宇宙進出史と共に語る短編集。
 銀河系中心に送り出される探査船の運命を1人の男の生涯と共に綴った『星空のフロンティア』。
 外惑星動乱末期に外惑星連合軍の秘密兵器<ヴァルキリー>に襲われた輸送船団を描いた『砲戦距離一二、〇〇〇』と、その130年後、近傍恒星系にまで広がった植民地で広がった独立運動を鎮圧するために送り込まれた船団が再び<ヴァルキリー>に遭遇した顛末『襲撃艦ヴァルキリー』。
 そして外惑星動乱に失踪し、150年後に回収された仮装巡洋艦の最後の記録『仮装巡洋艦バシリスク』。

【仮装巡洋艦バシリスク】【谷甲州】【ダイダロス】【サイボーグ船】【戦艦大和】【情報】【銀河中心】
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「残酷号事件」 上遠野浩平

2009-11-25 | ミステリー・推理小説
『あるところで無駄に力をふるうことは、別のところでしっぺ返しを受けることになる……単純な勝ち負けなんてものは、こと外交に於いては存在しない』
 カッタータのレーゼ・リスカッセ特務大尉の学んだこと。

 “冷めないスープ”とも呼ばれる複数の国境が絡み合う緩衝地帯に出現した怪人は、国境警備の部隊を短時間で完膚無きまでに叩き潰すと消えてしまう。あとに無数の難民を引き連れて……。
 この謎の怪人“残酷号”を何とか手に入れ、あるいは抹殺すべく複数の大国が動き出す。その背後に隠されている陰謀とは何か?

 戦地調停士EDの登場するファンタジー×ミステリーの第……5作目。あれ? 2冊目から4冊目まで読んでいないや。いつの間に……。
 大規模な人体実験の暴走によって究極の戦闘兵器となった少年の変身ヒーロー物であり、流浪の民の帰郷の記録であり、大国の行動を制止できない戦地調停士が真実を追究する物語。今回はEDが何もしないなー、と思っていたら、最後の最後で帳尻合わせしていきました。おお、ミステリーになった。

【残酷号事件】【上遠野浩平】【やまさきもへじ】【屍体使い】【難民】【中立地帯】【クローン】
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