「人間として生まれた以上、苦しみから逃げちゃいけないんだ。乗り越えてこその人間なんだものね……」アムの言葉。
アムラフィ・ファーディルは17歳ながら冒険商人としてティアマト号を駆る少女。彼女に付き従うは剣士ロンと魔術士ニャンテ・キルン、目的は海神ドラムの紋章！
一か八かの冒険的な航海で利益を上げる商人を「冒険商人」ということですから、あれですね、ほら、シンドバッド。まさに船乗りシンドバッドのイメージですね。大航海時代の交易船はすべて冒険商人ですが、その上で巨大な帝国の陰謀と共に神と人間の関わりを描いていきます。
シリーズものになりそうな話ですが、この巻でおしまい。表紙イラストで損しているかな。ＭＥＩＭＵもへたではないけれど、合ってないですよね。
そして「冒険商人」の「冒険」の方に比重が片寄っているのも残念。確かに商人としての筋は通していますが、もう少しせせこましく金勘定しても良い気がします。（2009-11-23）
訂正。２巻の『南海の妖女』が95年に刊行されてました。（2011/09/29）
【冒険商人アムラフィ】【海神ドラムの秘宝】【中里融司】【ＭＥＩＭＵ】【大張力投石機】
