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G氏のレッスン 超絶2、3

そして最難関の箇所、右の上昇3連符。私がレッスンを受けたのはここの弾き方が知りたかったためと言っても過言ではない。永年の謎だった。解釈にただひとつの正解というのはなくても、メカニックには弾けるための正解がある。今まで先生に聞いていろいろ試してみたが私に理解する力がなくどうすれば弾けるか未だにわからない。さてG氏の答え「きわめてナチュラルに指を動かさず手の上下でひきます。親指の重みを感じるといいでしょう」ああ、やっぱりね、と思った。指で弾きこんでいたらスピードが落ちてしまうし疲労で固まって止まりそうになる。親指の動きに付随して弾く技術の習得は難しいが正解への正しい道筋が分かって嬉しい。「アルペジオがあるからはじめはそんなに速く弾かなくていいのです。だんだん速くしていけばいいのです。」そして次の右手の高速の下降パッセージも同様に「しっかり指を動かして弾かず軽くサラッと流れるように弾いてください。」指でしっかり弾かなかったら音色が変わる。それはまるで電車に乗ってて流れる景色をみるかのようで、音にまた違った色合いが生まれる。こうやってピアニストはいろんな音色を引き出していくんだなあと感じた。
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